話題-百鬼夜行

子どもの日の食べ物の由来!柏餅やちまきは何故食べられるの?

子どもの日には、
柏餅(かしわもち)や粽(ちまき)を食べる!

 

柏餅と粽は行事食で、
ちゃんとした由来があるんだ。

 

今回のリサーチでは、
柏餅と粽の由来についてまとめた。

 

子どもの日に食べる柏餅や粽に、こんな由来が∑(゚Д゚)

子どもの日 食べ物の由来

こどもの日(端午の節句)には、
柏餅(かしわもち)や粽(ちまき)を食べる!

 

柏餅、粽のどちらにも、
由来があるんだ。

 

そこにあるのは、どんな由来か!

と、由来を書く前に、
関東と関西で主流は違うので、
この点について書いておくよ。

 

関東と関西で違う主役

柏餅と粽のどちらが、
主役の行事食かは、
関東と関西で違う。

 

関東と関西で違う主役
  • 関東
     ○主役は柏餅(かしわもち)
     ○西の方はサルトリイバラの葉を使う
      →柏の葉が手に入りにくいため
      →最近はビニール製の葉を使う所も多い
  • 関西
     ○主役は粽(ちまき)

 

柏餅と粽の由来

ここでは、
柏餅と粽の由来をまとめるよ。

 

柏餅の由来は日本にあって、
粽の由来は中国にある。

 

柏餅の由来

柏餅は他の国には見られない、
日本独自のお菓子なんだ。

 

お持ちを上新粉で作り餡(あん)を包む。
最後に(かしわ)の葉を使って完成。

 

この柏餅で最大の特徴は、
包むのに使っている柏の葉

 

柏の葉を使うのは、
見た目のためだけじゃなくて、
ちゃんとした由来があるんだ。

 

柏餅に柏の葉を使う由来

子どもの日に、
関東でよく食べられる柏餅。

 

柏の葉を使うのには、
2つの理由があるんだ。

 

理由1 柏の木

柏の木は武家に愛されていた。

 

なぜなら柏の木のは、
新芽が出た後で、
初めて古い葉が落ちるから。

 

このことから、
『子どもが生まれるまで親は死なない』

 

と、いう考えに結びついて、
『子孫繁栄』『家系が絶えない』など、
家の存続に結びついた。

 

このことは子ができないと、
家の存続が危ない武家の家にとって、
とても縁起が良いとされたんだ。

 

理由2  お供え物の器

柏の葉は昔から、
神様にお供えをするときに、
器として使われてきた。

 

このため柏は、
神聖な植物とされてきたんだ。

 

柏餅の豆知識

お餅を柏の葉で包んだお菓子は、
かなり昔から存在していた。

 

でも、柏餅が子どもの日の食べ物として、
定着したのは江戸時代に入ってから。

 

具体的に定着した時期を言うのなら、
徳川9代将軍~10代将軍辺りと、
言われているよ。

 

この定着した頃は、
味噌餡や塩餡が当たり前だった。

 

柏餅の豆知識2

柏餅を包んだ葉を良く見ると、
ちょっとした違いに気付くかもしれない。

 

葉のを外に出した柏餅は、
中身が小豆餡。

 

葉の(ザラザラした面)を外に出した物は、
中身が味噌餡となっている。

 

粽(ちまき)の由来

(ちまき)は、
中国から伝わったお菓子。

 

端午の節句(子どもの日)の風習と共に、
日本へと伝わってきた。

 

ちなみに日本に伝わってきたのは、
平安時代に入ってからだよ。

 

粽の由縁

中国では昔から、
には邪気を払う力があると、
考えられてきたんだ。

 

なぜ邪気を払う厄払いの力が、
粽にあると考えられたのか?

 

その由来は屈原(くつげん)の話にある。

 

屈原(くつげん)の話

屈原というのは、
紀元前340~紀元前278頃の政治家で、
楚(そ)の国で国王の側近をしていた人物。

 

正義感と国を想う心が強く、
多くの人々に屈原は好かれていた。

 

彼は同時に詩人でもあり、
離騒(りそう)は不朽の名作と呼ばれている。

 

そんな屈原なんだけど、
陰謀に嵌められて失脚することになる。

 

この結果、国を追われることになるんだけど、
このときの想いを詩ったのが離騒

 

で、国を追われた屈原は、
故国の未来に失望して自殺をする。

 

このとき彼は、
汨羅(べきら)っていう川で身を投げたんだ。

 

屈原の死後……

 

屈原の死を惜しんだ国民は、
彼の死体が魚に食べられないように、
小舟で河に行って太鼓を叩くなどした。

 

こうやって魚を脅かしたりして、
屈原の遺体から魚を遠ざけていたんだ。

 

しばらく、こんな事が続いたある日、
屈原の幽霊が現れる。

 

屈原は竹筒に入ったが、
川にすむ悪龍に奪われていると、
村人に伝えた。

 

さらに邪気を払えるように、
悪龍が苦手とする物を使うように催促した。

 

催促したのは、
邪気を払う五色の糸で縛ることと、
楝樹の葉で包むこと。

 

この五色の糸というのは、

白、黒、赤、青、黄

五色の糸は子どもの日にあげる、
鯉のぼりの吹き出しの原型となった。

 

で、屈原の幽霊が言ったように村人は、
楝樹の葉で持ちを包んだ後、
五色の糸で縛って川に流す。

 

すると屈原の下に、
が届くようになったんだ。

 

粽(ちまき)という名前について

の原型を調べると、
最初は竹筒に、
米を詰めた物だったのが分かる。

 

それが屈原の話で、
楝樹の葉で包んだ餅となり、
これが粽の始まりとなった。

 

日本に伝わると

日本に中国から、
の原型が伝わった頃の話。

 

粽(ちまき)という名前になる前、
(ちがや)という葉に包んでいたんだ。

 

この頃はちがやまきと呼んでいた。

 

という漢字は『ちがや』以外にも、
『ち』とも読むんだ。

 

このため、しばらく経つと、
名前が省略されてゆき、
ちまき
と呼ばれるようになった。

 

柏餅と粽以外で子どもの日に食べられる物

柏餅と粽以外にも、
子どもの日に食べられている物がある。

 

例えば九州地方を見ると、
あくまきという食べ物が有名。

 

『あくまき』は、
灰汁に漬けたもち米を、
竹の皮で包んだ食べ物。

 

他の例を挙げるのなら、
初節句の時には、
赤飯やタイなどを食べる地域もある。

 

まとめ

最近は慣習にこだわる人は減った。

 

このため子どもの日になると、
各家庭で色々な物が食べられているよね。

 

時の流れさ (-_☆)

 

と、言うこともできるけど、
折角の伝統なんだから、
伝統食を風物詩として楽しみたいところ。

 

だから子どもの日には、
柏餅や粽をモグモグとしながら過ごしたいよね☆-( ^-゚)v

モバイルバージョンを終了