虫垂炎というのは、盲腸という呼ばれ方が有名。
実際には盲腸ではなく、虫垂と呼ばれる場所の炎症のことなんだけど──。
それはともかくとして、虫垂炎が盲腸と呼ばれる馴染みのある病気であることは確か。
でも虫垂炎の診断と治療については、病院でどのようなことが行われるのか知っている人は少ない。
この虫垂炎は突然来るので、事前に診断と治療について知っておけば、イザというときの恐怖や不安も少なくて済むはず。
今回の記事はそんな虫垂炎の診断と治療についてお伝えする。
イザという時に慌てないために、虫垂炎の診断と治療を勉強してみよう!
虫垂炎の原因や症状などの基本情報はコチラ
虫垂炎 病院で診断
病院で虫垂炎と診断するには、どんな診察をしてどんな情報を参考にするのか?
代表的な診察方法についてまとめると──。
- 血液検査では好中球数を重視
好中球は細菌と戦う白血球
判断材料:白血球が増えている
判断材料:炎症によるCRPと呼ばれる蛋白質数の上昇 - X線検査の結果
- 超音波検査の結果
- 女性の場合
卵巣疾患や子宮外妊娠なども疑って検査
なお、虫垂炎を疑った場合は外科が専門だから、なるべく外科で見てもらった方がいい。
虫垂炎の治療
お腹が痛くて病院に行ったら虫垂炎と診断された……。
虫垂炎って診断されたら、治療はどんな治療をするのだろう?
この章では虫垂炎と診断された後で、どんな治療をするのかをお伝えする。
虫垂炎の治療方法
虫垂炎の治療方法を大まかに分けると、手術と抗生物質の2種類がある。
- 手術方法は2種類ある
1.お腹を切る開腹手術
2.小さな穴を、お腹に開ける腹腔鏡手術 - 強力な抗生物質を使う
細菌の多くに通用する強い抗生物質を投与する
虫垂炎 治療方法の欠点
さっき書いたように虫垂炎の治療法には大きく分けて、手術と抗生物質の2種類。
でも注意しないといけない点が存在する。
手術の注意点
虫垂炎の手術には、通常の手術と腹腔鏡手術があるって書いた。
注意したいのは腹腔鏡手術の方。
腹腔鏡手術の注意点
- 腹腔鏡手術は歴史が浅く不明なことが多い
不明な例:腹腔鏡手術が通用する病気が何なのか?
不明な例:合併症などの可能性は?
腹腔鏡手術は手術中の死亡例もあるので、不明な点に答えが出るのには、まだ少し時間がかかるんだ。
抗生物質を使う場合の注意点
抗生物質を使うことは、お腹を切らずに済むので良さそう( ̄∇ ̄+)
でも注意しなければいけない事が沢山あるんだ。
抗生物質を使う場合の注意点
- 虫垂の肥大
炎症を起こした虫垂は症状が収まった後で肥大する
虫垂が肥大すると周りの組織と癒着しやすくなる
癒着した虫垂は手術が難しくなる
※癒着は周囲の組織とくっつくこと - 実は虫垂癌だった例もある
虫垂癌は炎症すると虫垂炎と同じ状態になる
抗生物質で炎症が治まったと放置したら手遅れに… - 虫垂炎再発の可能性
虫垂を取り除かないから再発の可能性がある
一見すると抗生物質を使った方法は、リスクが少ないように思える。
でも実際には抗生物質を使った治療にも、色々なリスクが存在しているから注意したい。
まとめ
虫垂炎の診断方法と治療方法を今回はまとめた。
治療方法に関しては欠点も色々と書いたけど、人によって考え方も違うし置かれている状況も違う。
だから虫垂炎になったら、お医者さんと、しっかりと話し合って、治療方針は決めていくことが大切!
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人間の虫垂は退化しているとされている。
昔は善玉菌を蓄えておく臓器だったんだ。
でも食環境が改善されて善玉菌を摂りやすくなって、影が薄くなったのが退化の原因なんだってさ☆-( ^-゚)v
“虫垂炎の診断方法と判断基準|病院の診察はこんな感じ” への1件のフィードバック