ボールペンは身近な文房具。
日常の多くの場面で使われている。
そんなボールペンは、インクごとにある特徴を把握して使うことでより便利に活用することが可能。
今回は、ボールペンのインクの特徴と使い分けのポイントについてお伝えする。
ボールペンのインクの種類
ボールペンのインクは、溶剤・色素・添加などが主成分。
とうぜんボールペンのインクの種類は、これらの成分の違いによって分類できる。
溶剤は、油性であれば有機溶剤が使われ、水生の場合は水が使われる。
色素については、染料と顔料のどちらかを使用する。
このボールペンの種類だけど、大きく5種類に分けられる。
- 油性インク
- 水性インク
- ゲルインク
- エマルジョンインク
- 消せるインク
では、次に上記のインクについて少し詳しく解説していこうと思う。
油性インク
日本で売れ筋となっているボールペンは、多くが油性インクを採用している。
油性インクは粘り気が強いので、文字を紙に書いたとき滲みにくい。
また水に濡れた場合も、滲みが少ないので文字の判別がしやすい。
さらに耐光性に優れていて文字が色あせにくい上に、強い筆圧に適してもいる。
こういった特徴があるので、長期間の保管が必要な書類、複写式の伝票、領収書などを書くときなどに使われることが多い。
- 粘り気が強い
- 文字を書いたとき滲みにくい
- 色々な紙に使える
- 水気に強い
- 耐光性に優れている
○耐光性とは?
→紫外線による脱色や変色への耐性 - インクが乾くのが早い
- インクが垂れやすい
- 滑らかではない
- 発色が悪い
- 色の種類が少ない
水性インク
水性インクは、海外で人気が高い。
発色が良い上に粘度が低く書きやすいので、疲れにくい。
よって長時間の使用に適している。
このため会議や日常での使用(日記、手紙、メモなど)に使われることが多い。
- 強い筆圧が必要ない
- 発色性が優秀
- 色の種類が多い
- インクが垂れにくい
- 耐水性が低い
- ペン先が乾燥しやすい
○粘度が低いため - 書いたとき裏写りしやすい
- 文字が乾くのに時間が掛かる
ゲルインク(ジェルインク)
ゲルインクは、油性と水性の良い所を合わせたようなインク。
ペンの内部では高粘度のインクが、文字を書く際には低粘度になるので水性インクのようにサラサラとかける。
さらに文字を書くのに使ったインクは、すぐに高粘度の状態に戻るので油性インクのように乾きが早く耐水性も高い。
- 油性インクと水性インクの良い所どり
- インクの減りが早い
エマルジョンインク
ゲルインクと同様に、油性インクと水性インクの両方の長所を持っている。
- 油性インクと水性インクの良い所どり
- インクの減りが早い
消えるインク
ボールペンに備え付けられたゴムで紙をこすると、摩擦熱によって文字が消えるインク。
消せるため、公文書(領収書や書類)には使えない。
でも普段使う分には便利なインク。
- 文字を消せる
- 公的文書には使えない
- 消した文字が再び現れることがある
- 意図せず文字を消してしまうことがある
インクごとのベストな使い道をまとめると
ボールペンのインクごとの使い道をまとめると、以下のように使い分けるのが目安となる。
- 油性インク
〇公文書などの書類 - 水性インク
〇私的なメモ
〇便せんや日記など - ゲルインク
〇公文書などの書類
〇油性インクよりも色の種類が多い - 消えるインク
〇私的なメモ
〇文字が消えても良い場合に使う
おわりに
今回は、ボールペンのインクの種類についてお伝えした。
ボールペンの使い分けで、特に重要になるのが油性と水性の使い分け。
サラサラ手軽に書きたい場合は水性インクを使い、重要な書類なんかには油性を使うのが基本。
他のインクは、この水性や油性のインクの代わりだと考えると使いやすいのではと思う。