
痛風予防の基本は尿酸対策だという話を聞いたことのある方も多いと思う。
尿酸を増やさない、排出するっていうのが痛風予防には必要。
今回のリサーチでは、そんな痛風予防についてお伝えする。
痛風予防のコツや運動の勘違いをまとめたから、あなたの痛風予防に役立ててね。
痛風の原因
痛風の原因は、尿酸が体内に増えすぎて起こる高尿酸血症。
高尿酸血症になると、体内の尿酸が結晶化して尿酸塩になる。
そして尿酸塩が関節とかに沈着すると炎症を起こす。
この炎症が痛風。
だから痛風の原因は高尿酸血症。
詳しくは過去記事を見てね。
痛風の予防
でも痛風の予防は、食べ物以外にも行いたいことがあるよ。
この章では痛風予防の食べ物、食べ物以外での対策についてまとめるよ。
- 肥満
〇肥満気味になると尿酸値が上昇する
〇食事は栄養バランスのとれたものを
〇過食や偏食に気をつける - ストレス
〇痛風の発作に大きな影響を与える
〇休養をしっかりと取る
〇適度な運動はストレス発散に有効 - 運動不足
〇肥満の原因
〇高脂血症の改善効果
〇高血圧の改善効果
運動の注意点
痛風予防や健康に効果的な運動。
でも過剰な運動は、逆に痛風の原因になることも…
過剰な運動の注意点
- 体内の乳酸を増やしてしまう
- 乳酸は排泄を抑制する効果がある
- 汗を多くかくと血液が濃縮され尿酸値が増加
痛風対策の運動のコツは、ウォーキングのような有酸素運動を1日30分程度続けること。
激しい運動にならないように気をつけようね。
痛風の予防と改善の基礎知識
今までの痛風対策は、食事に含まれるプリン体を減らすことが重要視されていた。
でも最近は食事療法が変化してきている。
何故なら4分の3のプリン体は、体内で作られて肝臓に送られて尿酸になっているから。
一方で食べ物などの外部から摂り入れるプリン体は、4分の1程度だから大きな影響は無いと判断されている。
でも尿酸には水に溶けにくい性質があって排泄量が多くない。
だから食べ物を、完全に無視するわけにはいかない。
そんなプリン体の1日で摂っていい量は400mg。
プリン体が多いとか少ないとかを、大雑把でいいから覚えて摂り過ぎに注意しよう。
- 体内で4分の3程度のプリン体が作られる
食事から摂るプリン体は全体の4分の1程度
食事の影響は少ないから治療時の食事制限は昔よりも緩い - 食事も大切
〇尿酸は水に溶けにくく排泄もされにくい
→食事からのプリン体が4分の1程度でも無視できない
→食べ物から摂っていいプリン体の量
→1日で400mg
食事制限が緩くなったおかげで、現在の痛風予防全体も少し変化しているよ。
痛風の現在の予防
- 食事療法は飲み過ぎや食べ過ぎ指導の色合いが強い
- 高尿酸血症の人は薬で尿酸値を管理している
- 薬+食事療法という形が主流
- ウォーキングのような有酸素運動を毎日行う
痛風予防の食事
- 尿酸値が高い場合は水分補給をする
汗が出たり尿量が増えた場合は血液が濃縮して尿酸値も上がるから - サクランボを食べる
痛風の発作が収まると報告されている
さくらんぼの成分は尿酸塩の吸収率を減らす
尿酸の体外排出を促進する
抗炎症効果がサクランボにはある
などの説が痛風が治まる理由として挙げられている
痛風の食事制限が緩やかになった原因は、体内にあるプリン体が食事から摂られる量が4分の1という理由以外にもあるよ。
そのプリン体以外の理由っていうのは、栄養不足になる心配。
プリン体を意識した食事制限をすると、肉や魚を食べることが出来なくなる。
そして栄養不足につながるから、最近のプリン体摂取は、1日120g~170gなら良いと言われているよ。
摂って大丈夫なプリン体も
プリン体と一言でいっても、植物性のプリン体は摂っても大丈夫と言われているよ。
例えばプリン体が豆類には多いんだけど、痛風の発作とは関係ないと言われているんだ。
野菜類のプリン体
- 豆類
- きのこ類
- ホウレンソウ
- カリフラワー
- など
避けたい食べ物は?
だから肉や魚の場合には、茹で汁を避ける事で摂取するプリン体が減る。
でも煮干しや鰹節で出しをとった料理でも、プリン体が溶け出ているということ。
だから煮汁を飲むのが当たり前な味噌汁やシチューは、口にするとき少し悩むかも…
気を付けたい料理
- ラーメン
- スープ
- 肉汁
- 味噌汁
- シチュー
水分補給で避けたい飲み物
汗を夏などにかいて体が水分不足になると、血液が凝縮されて尿酸値が上昇するよ。
そんな事態を避けるためには水分補給をしたいんだけど、水分補給に向かない飲み物もあるんだ。
水分補給で避けたい飲み物
- 清涼飲料のようなジュース
- 炭酸飲料(炭酸水以外)
- アルコール
- 缶コーヒー
- など
他にも利尿作用がある飲み物は、水分が減るから避けたいところ。
アルコールの摂取
でも全てのお酒にプリン体は含まれているよ。
だから他のお酒もガブ飲みをすることが出来ないんだ。
ビールの場合は1日で2杯~3杯飲む人は、痛風になる可能性が高いって言われているよ。
しかもアルコール全般に言えるけど、アルコールの摂取は尿酸の排泄が低下するから、痛風にとっては良いものではないんだ。
更にアルコールを飲むと脱水症状も起こしやすくなる。
医師から許可をもらえた場合だけ、尿酸が気になる人は飲む形にしよう。
アルコールの目安(1日)
- ビール 中ビン1杯
- 日本酒 1合
- ウイスキー ダブル1杯
健康な人でもこの程度に抑えよう。
清涼飲料水の摂取
清涼飲料水には、ハイフルクトースコーンシロップが含まれる。
このハイフルクトースコーンシロップは、痛風発症に強い影響力があると言われているよ。
だから清涼飲料水は、痛風予防で避けたい飲み物の一つなんだ。
ちなみにハイフルクトースコーンシロップは、果糖ブドウ糖液糖、ブドウ糖果糖液糖なんて、成分表示に書かれているよ。
このハイフルクトースコーンシロップは、色々な病気の原因になるから痛風以外の病気でも、なるべく避けたい物質なんだ。
食べ物で避けたいもの
食べ物で避けたい物は沢山あるよ。
食べ物で避けたい食べもの
- おつまみ、珍味など
プリン体の多いものが沢山ある - 魚の内臓
- 魚卵
- レバー類
- イワシ
- エビ
- カツオ
- あんきも
- 白子
- あんこう
- ウニ
まとめ
今回は痛風予防に関する情報。
痛風は国民病になっているけど、その症状は痛すぎると評判。
痛風になる前に予防をしておこう。
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……
…
痛風の歴史はとても古くて、7000年前のミイラの腎結石から尿酸が発見されている。
しかも3500年ほど前のパピルス紙には、痛風についての記述さえあるんだってさ☆-( ^-゚)v
痛風について調べていましたが、プリン体に種類があり植物性のものについては影響が少ない等他のサイトには掲載されていない情報があり大変参考になりました。
ただ「食べ物で避けたい食べもの」の項目に卵という表記がありまして、鶏卵を指しているものと解釈しましたが、鶏卵にはほぼプリン体が含まれないという記述がありました。
魚卵の場合でも、他と比べて極端に高い数値ではなく寧ろ低い食品として掲載されているサイトがいくつかあります。
魚卵は食べる機会が少ないので問題ないのですが鶏卵は日常口にする機会が多いためとても気になります。
鶏卵はプリン体が多く避けるべき食品なのでしょうか?
コメントありがとうございましたm(_ _ )m
すみません、魚という文字が抜け落ちていました。
魚という文字を付け加えて、”魚卵”に差し替えさせて頂きました。
プリン体というのは、細胞の核に1単位のみが入っています。
だから細胞の数だけプリン体というのはあるわけです。
一方で鶏卵は、単細胞ですから1単位のプリン体のみのはずです。
よって鶏卵はプリン体が少ない食材です。
対して魚卵は子持ちシシャモのように複数の卵を食べることになります。
ですから自然と多くのプリン体を摂取することになってしまいます。
ただ鶏卵には、コレステロールが多いという点には注意しないといけません。
コレステロール値が高いと、
プリン体や尿酸の元となる核酸が体内に増えやすいので、
過剰に摂取するのは避けた方がよいかもしれません。
ただ、健康な人であれば、
レシチンというリン脂質が鶏卵には含まれているので、
コレステロールの体内での蓄積を抑える効果が期待できます。
※それでも1日に1個~2個に抑えた方が良いみたいですが。
では、どのような方が鶏卵の摂取を気をつけた方が良いかというと──普段からコレステロール値が高めの人です。
普段からコレステロール値が高めの人は、
体内で合成されるコレステロールと、食物から摂取されるコレステロールのバランスが、
調整できずに崩れる場合があるので鶏卵を食べる場合に注意が必要があります。
※魚卵のプリン体について
魚卵のプリン体については、魚によって違ってきます。
ですが基本的にプリン体が多い傾向がありますね。