遠視になると、近くの物がボヤけて見えたり目が疲れやすくなったりする。
これは目の屈折力が弱くて、網膜の前にピントが合わない状態となっているのが原因。
遠視は先天的なものや加齢によるものなど、さまざまな要因で発症する。
この遠視の症状が出ると、以下のような経験をすることが増える。
- 近くのものがぼやけて見える
- 目がかすんだり、光がまぶしく感じる
- 目が乾いたり、痛んだりする
- 頭痛や肩こりが起こる
- 目を細めたり、顔を近づけたりして見る癖がある
遠視を放置すると?
遠視を放置すると弱視や斜視などの合併症を引き起こす可能性がある。
また、目に負担をかけることで生活や学業にも影響を与えてしまう。
遠視は早期発見・早期治療が重要であるとされている。
定期的に眼科で検査を受けて、必要ならメガネやコンタクトレンズで視力を矯正しよう。
遠視のメガネの選び方
遠視のメガネを選ぶ際に考慮すべきポイントは以下の3つ。
- 度数
- レンズ
- フレーム
度数は眼科で処方箋をもらって、自分に合ったものを選ぼう。
度数が合わないメガネは目に悪影響を及ぼす。
では、どんなメガネを選ぶと良いのだろう?
遠視の方が選ぶべきメガネのレンズ
遠視の方が使うメガネノレンズは、遠視用の凸レンズ(プラスレンズ)か遠近両用のレンズを使用するのが一般的。
凸レンズは中心部分が厚く、外側部分が薄い形をしている。
凸レンズには光を集める性質があり、ピントが合わない光を網膜上で合わせる役割を果たす。
フレームは自分の顔型や好みに合わせて選ぼう。
ただし、凸レンズは度数が強くなると厚くなるため、フレームによっては見た目が不自然になったり、重く感じたりすることがあるので注意が必要。
その場合は、高屈折レンズや非球面レンズといった薄型レンズや、天地幅(レンズ上下方向)の広いフレームを選ぶとよい。
遠視のメガネの種類
遠視のメガネには大きく分けて以下の3種類が存在する。
- 単焦点メガネ
- 遠近両用メガネ
- マルチフォーカルメガネ
単焦点メガネ
単焦点メガネは一定距離で見えるように設計されたメガネ。
近くだけ見える近用メガネや遠くだけ見える遠用メガネなどがある。
単焦点メガネは見え方がシンプルで、慣れやすいというメリットをもっている。
しかし、近くと遠くを見るときにメガネをかけ替えたり、はずしたりする必要があるというデメリットもある。
遠近両用メガネ
遠近両用メガネはレンズの上部分が遠用、下部分が近用になっているメガネ。
レンズの境目には段差がある。
遠近両用メガネは近くと遠くを見るときにメガネをかけ替えたり、はずしたりする必要がないというメリットがある。
しかし、レンズの境目が見えてしまったり、中間距離が見づらかったりするというデメリットも。
この遠近両用メガの一種にマルチフォーカルメガネがある。
マルチフォーカルメガネはレンズの上部分が遠用、下部分が近用になっているメガネ。
レンズの境目には段差がなく、滑らかに度数が変化している。
マルチフォーカルメガネは近くと遠くだけでなく、中間距離も見やすいというメリットがある。
しかし使い方に慣れるまでに時間がかかったり、価格が高かったりするというデメリットもあるので注意が必要。
遠視のメガネの価格
遠視のメガネの価格は、度数やレンズやフレームの種類によって異なる。
一般的に、度数が強くなるとレンズが厚くなり、価格も高くなってしまう。
またレンズの機能や素材も価格に影響してくる。
例えば、高屈折レンズや非球面レンズは薄型で軽量だけど、通常のレンズよりも高価。
同様に、UVカットやブルーライトカットなどのオプションを付けた場合も価格が上がってしまう。
フレームもデザインやブランドによって価格が変わてくる。
有名なブランドや流行のデザインは高めに設定されていることが多い。
例として遠視のメガネの価格相場をあげると、以下のようになる。
- 単焦点メガネ
〇3,000円~20,000円 - 遠近両用メガネ
〇10,000円~30,000円 - マルチフォーカルメガネ
〇20,000円~50,000円
これらはあくまで目安。
店舗や商品によって異なってくる。
またキャンペーンや割引なども利用できる場合が多い。
遠視のメガネの度数やレンズ
遠視のメガネの度数やレンズについて解説させていただく。
度数とは、目の屈折力を表す数値。
度数がプラス(+)の場合は遠視、マイナス(-)の場合は近視を意味する。
度数が大きいほど目の屈折力が弱く、矯正するために必要なレンズの屈折力も大きくなる。
度数は眼科で検査を受けて処方箋をもらうことで分かる。
レンズとは
レンズとは、目にかける透明な板状の部品。
レンズには光を屈折させる性質があり、目の屈折力と逆方向に働いてピントを合わせる役割を果たす。
レンズにはさまざまな種類があるけど、遠視の人には凸レンズ(プラスレンズ)が必要。
凸レンズは中心部分が厚く、外側部分が薄い形をしている。
凸レンズには光を集める性質があり、ピントが合わない光を網膜上で合わせる役割を果たす。
レンズの種類には以下のようなものがある。
-
球面レンズ
球面レンズはレンズの表面が球形になっているレンズ。球面レンズは製造が容易で、価格も安いというメリットがある。しかし、球面レンズは中心部分と外側部分で屈折率が異なるため、歪みやぼやけが発生しやすいというデメリットがある。 -
非球面レンズ
非球面レンズはレンズの表面が球形ではなく、曲率が変化するようになっているレンズ。非球面レンズは中心部分と外側部分で屈折率が一定になるように設計されており、歪みやぼやけを抑えることができる。非球面レンズは見え方が自然で、視野も広いというメリットがある。しかし、非球面レンズは製造が難しく、価格も高いというデメリットがある。 -
通常屈折レンズ
通常屈折レンズは屈折率が1.5程度のレンズ。屈折率とは、光の速度が空気から物質に入ったときにどれだけ変化するかを表す数値。屈折率が高いほど光の速度が遅くなり、屈折する角度も大きくなる。通常屈折レンズは最も一般的なレンズで、価格も安いというメリットがある。しかし、通常屈折レンズは度数が強くなると厚くなり、重く感じたり見た目が不自然になったりするというデメリットもある。 -
高屈折レンズ
高屈折レンズは屈折率が1.6以上のレンズ。高屈折レンズは通常屈折レンズよりも薄くて軽くて丈夫なので、度数が強い人におすすめ。高屈折レンズは見た目もスマートで、フレームの選択肢も広がる。しかし、高屈折レンズは価格も高く、反射や色収差といった現象も起こりやすいというデメリットがある。
遠視のメガネのフレーム
遠視のメガネのフレームについて解説させていただく。
フレームとは、メガネの骨組みを構成する部品のこと。
フレームには以下のようなパーツがある。
- フロント
フロントとは、目の前にかかる部分。フロントには左右の眼鏡(アイウェア)と鼻当て(ノーズパッド)がある。眼鏡にはレンズを固定する枠(リム)や枠なし(リムレス)のタイプがある。鼻当てには金属製やプラスチック製の固定する金具(ブリッジ)がある。鼻当ての形や位置はメガネのかけ心地や見え方に影響する。 -
テンプル
テンプルとは、耳の後ろにかかる部分。テンプルにはレンズを支える枝(テンプルチップ)と耳にフィットする曲がり(テンプルカーブ)がある。テンプルの長さや角度はメガネの安定性や快適性に影響する。 -
ヒンジ
ヒンジとは、フロントとテンプルをつなぐ部分です。ヒンジには開閉する機能があります。ヒンジには金属製やプラスチック製のものがあります。また、ネジを使わないスプリングヒンジというタイプもあります。スプリングヒンジは耐久性やフィット感が高いというメリットがあります。
フレームの素材には以下のようなものがある。
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メタル
メタルとは、金属製のフレーム。メタルは軽くて丈夫で、色や形も豊富。メタルにはチタンやステンレスなどの種類がある。メタルのメリットは、高級感やシャープさがあること。メタルのデメリットは、錆びたり、変形したり、アレルギーを起こしたりする可能性があること。 -
プラスチック
プラスチックとは、樹脂製のフレームです。プラスチックは軽くて柔らかくて、色や形も豊富。プラスチックにはアセテートやナイロンなどの種類がある。プラスチックのメリットは、カジュアルでポップな印象を与えること。プラスチックのデメリットは、変色したり、割れたり、変形したりする可能性があること。 -
コンビ
コンビとは、メタルとプラスチックを組み合わせたフレームのこと。コンビはメタルとプラスチックの特徴を生かして、デザイン性や機能性を高めたフレーム。コンビのメリットは、個性的でオシャレな印象を与えること。コンビのデメリットは、重く感じたり、バランスが難しかったりすること。
遠視の人におすすめのフレームの形には以下のようなものがあります。
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スクエア型
スクエア型とは、四角い形をしたフレーム。スクエア型は天地幅が広くて視野が広いため、遠視向き。また、スクエア型はシャープで知的な印象を与える。 -
ウェリントン型
ウェリントン型とは、上部分が丸くて下部分が平らな形をしたフレーム。ウェリントン型も天地幅が広くて視野が広いため、遠視向き。また、ウェリントン型は柔らかで落ち着いた印象を与える。 -
キャットアイ型
キャットアイ型とは、上部分が上向きに尖った形をしたフレーム。キャットアイ型も天地幅が広くて視野が広いため、遠視向き。また、キャットアイ型は可愛らしくてセクシーな印象を与える。
遠視のメガネと老眼鏡の違い
遠視のメガネと老眼鏡の違いについてする。
遠視と老眼は似ているようで異なるもの。
まず遠視と老眼の違いについてお伝えさせて頂く。
遠視と老眼の違い
遠視は目の屈折力が弱くて、近くだけでなく遠くも見えにくい状態。
老眼は水晶体の柔軟性が低下して、近くだけ見えにくい状態。
遠視は先天的なものや加齢によるものなど、さまざまな要因で発症する。
老眼は加齢によって必ず起こる現象。
遠視のメガネと老眼鏡の違い
遠視のメガネと老眼鏡も似ているようで異なる。
遠視のメガネは凸レンズ(プラスレンズ)を使用して、近くと遠くを見やすくするメガネ。
老眼鏡も凸レンズ(プラスレンズ)を使用しているけど、近くだけを見やすくするメガネであるという特徴がある。
遠視のメガネは度数が一定。
老眼鏡は度数が段階的に変化する構造になっている。
遠視のメガネは眼科で処方箋をもらって作れるけど、老眼鏡は市販品でも購入できる。
遠視の人が老眼になった場合のメガネ
遠視の人が老眼になると、どうすれば良いでだろう?
その場合は、以下の3つの方法がある。
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遠近両用メガネを使う
遠近両用メガネはレンズの上部分が遠用、下部分が近用になっているメガネです。レンズの境目には段差がある。遠近両用メガネは近くと遠くを見るときにメガネをかけ替えたり、はずしたりする必要がないというメリットがある。しかし、レンズの境目が見えてしまったり、中間距離が見づらかったりするというデメリットもある。 -
マルチフォーカルメガネを使う
マルチフォーカルメガネはレンズの上部分が遠用、下部分が近用になっているメガネ。レンズの境目には段差がなく、滑らかに度数が変化する。マルチフォーカルメガネは近くと遠くだけでなく、中間距離も見やすいというメリットがある。しかし、慣れるまでに時間がかかったり、価格が高かったりするというデメリットもある。 -
遠用メガネと近用メガネを使い分ける
遠用メガネと近用メガネを使い分けるという方法もある。遠用メガネは遠視のメガネで、遠くを見るときに使用する。近用メガネは老眼鏡で、近くを見るときに使用する。遠用メガネと近用メガネを使い分けることで、自分の視力に合わせて最適な見え方を得ることができる。しかし、遠用メガネと近用メガネをかけ替えたり、はずしたりするのが面倒だったり、置き忘れたりするというデメリットもある。
遠視のメガネの子供用
ここでは遠視のメガネの子供用について解説する。
子供も大人と同様に遠視になる可能性がある。
子供の遠視は先天的なものや発育不良などの原因で起こることが多い。
子供の遠視を放置すると、弱視や斜視などの合併症を引き起こす可能性も。
また、目に負担をかけることで学習や遊びにも影響を与えてしまう。
子供の遠視も早期発見・早期治療が重要。
定期的に眼科で検査を受けるようにしたい。
子供用のメガネは大人用のメガネとは異なる点
子供用のメガネは大人用のメガネとは異なる点がいくつかある。
子供用のメガネは以下のような特徴がある。
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軽くて丈夫で安全な素材
子供用のメガネは軽くて丈夫で安全な素材を使用することが多い。フレームは金属よりもプラスチックやシリコンなどの柔らかい素材が多く使われる傾向にある。レンズは割れにくいポリカーボネートやトリベックスなどの素材が多く使われる。また、UVカットやブルーライトカットなどの機能も備えている。 -
サイズやフィット感に配慮したデザイン
子供用のメガネの多くはサイズやフィット感に配慮したデザインになっている。フレームは小顔に合わせたサイズや形が多い。鼻当ては調整可能なものや滑りにくいものが多くある。テンプルは耳にフィットするカーブや滑り止めが付いたものが多い。また、テンプルチップやストラップなどでメガネが落ちないようにするアイテムもある。 -
カラフルで可愛らしいデザイン
子供用のメガネはカラフルで可愛らしいデザインになっている場合が多い。フレームは赤や青やピンクなどの明るい色や、花柄や動物柄などの柄が多い。レンズも色付きや模様付きなどのオプションがある。また、キャラクターやアニメなどのコラボ商品も最近は増えている。
まとめ
この記事では、遠視のメガネについてお役に立てる情報をお届けした。
遠視のメガネは自分の視力やニーズに合わせて、度数やレンズやフレームの種類を選ぶことが大切。
また遠視の人が老眼になった場合は、遠近両用メガネやマルチフォーカルメガネなどの方法がある。
子供の遠視は早期発見・早期治療が重要で、子供用のメガネは軽くて丈夫で安全な素材やサイズやフィット感に配慮したデザインやカラフルで可愛らしいデザインがある。
遠視のメガネは目にとっても大切なアイテム。
遠視のメガネで快適な見え方を得ることで、生活や学業にも良い影響を与えることができる。
遠視のメガネを上手に活用して、目の健康を守ろう。