会社の健康診断の基本を学ぼう
会社は採用した時点で、
年に1回の健康診断を行う義務が生まれる。
この義務によって行われるのが、
新入社員の健康診断。
で、この健康診断は、
新入社員の適正配置や、
健康管理が本来の目的。
だから本来は採否を決定するために、
応募の段階での健康診断書の提出は、
認められていないんだ。
まあ、実際には、
履歴書と一緒に健康診断書を見せろ!!
こんな事を条件にしている会社も、
多いんだけどね( ̄Д ̄;;
健康診断は、どこで受けるのか?
それは会社内の診療所か、
会社で指定した病院で、
受診することがほとんど。
または社員本人が診断先を選んで、
その結果を会社に提出する形も認められている。
ちなみに健康診断の結果は、
3ヶ月以内の受診結果までなら、
提出しても大丈夫なんだ。
健康診断は会社の義務なのに!
企業の中には健康診断の実施を、
怠っているところも…
中には一定の年齢で希望する場合だけ、
自治体で実施する生活習慣病検診などで、
ごまかす企業もある。
そんな企業には、
会社に対して健康診断を、
要求することが可能。
会社に義務付けられている健康診断内容
会社の義務となる健康診断は、
4種類存在するんだ。
一般健康診断のみが、
すべての職業に、
義務付けられている。
でも他の3種類に関しては、
特定の職種にのみ義務がある。
- 一般健康診断
○行われるタイミング
→雇入れたとき
→1年に1度の定期健康診断 - 歯科診断
- 特殊健康診断
- 労働基準監督署長が指示した健康診断
健康診断は常時雇用の人の健康維持が目的で、
毎年1回の診断が義務になっているんだ。
特定業務従事者について
一般健康診断以外は、
特定業務従事者が受けると、
先ほど書いたよね。
特定業務従事者っていうのは、
以下の様なものが発散する場所等で、
仕事をする人のことを指す。
特定業務従事者は、
年2回の健康診断が義務なんだ。
- 水銀
- 低温
- 有害ガス
- ベンゼン
- 高温
- 土石粉末
- 粉じん
- フッ化水素
- 蒸気
- など
更に24時間営業のお店で、
午後10時~午前5時までの、
深夜労働を行う人も含まれる。
入社時の健康診断の内容
入社時の健康診断は、
会社側の義務って書いたよね。
会社側に健康診断を受けさせる義務は、
以下の条件に当てはまる社員に対して。
- 常時使用する社員
○正社員のこと - 契約社員
○1年以上の雇用期間となる人が対象 - アルバイトやパートタイマーの人
○1週間の労働時間が一般労働者の4分の3以上の場合
多くの人が受けることになる、
一般的な健康診断の内容は?
- 自覚症状や他覚症状の有無
- 既往歴や業務歴調査
- 肝機能検査
- 胸部X線検査
- 血圧の測定
- 血中脂質検査
- 血糖検査
- 身長の検査
- 体重の検査
- 視力の検査
- 聴力の検査
- 貧血検査
更に特定の職業では、
以下の項目が追加される。
- 検便
○飲食関連の会社で働く場合 - 歯科検診
○塩酸などを扱う場合
若い社員が見るべき診断結果
若い社員であれば
診断結果が帰ってきた時に、
チェックしたい項目がある。
若者の場合は、
中堅以上の社員に比べ、
加齢による病気は少ない。
それに先天性の疾患などは、
学校の健康診断で大概は見つかる。
そんな新卒の社員が注意するべき病気は、
男性ならメタボリックシンドロームで、
女性であれば貧血。
- メタボリックシンドローム
○診断結果で見る点
○中性脂肪、総コレステロール、血糖、BMI
→BMI=kg(体重)÷m(身長)の2乗
BMIは25を超えていれば注意しよう
○症状:腹回りが気になる程度しかない - 貧血
○診断結果で見る点
○Hb(ヘモグロビン)、赤血球数、Ht(ヘマトリックス)
この3項目が基準値以下でないか注意しよう
○症状:倦怠感やふらつきなど
まとめ
今回まとめたのは会社の義務である健康診断。
健康診断を面倒くさくて、
サボる人もいるけど労働者側にも義務がある。
だから会社で健康診断を受けられるのなら、
諦めて健康診断を受けようね☆-( ^-゚)v