寄付金の集め方を検索する場合、以下の2種類が検索結果に表示されることになる。
- NPO法人やボランティア団体を設立しての寄付金集め
- 寄付金を集めて既存のNPO法人やボランティア団体に届ける
この記事では後者……寄付金を集めて既存のボランティア団体に届ける場合についてお伝えする。
寄付金の集め方
寄付金を集める場合、まっさきに行いたいのが仲間を募ること。
家族、学校、勤め先など自分と繋がりのある場所から仲間を集めるようにしよう。
寄付金を集めるには色々と行わなければいけない。またアイデアを出す必要もある。
そして何より多くの人と一緒に活動をするほうが、寄付を募るときに相手に信用されやすくなる。
また初期の段階から協力してもらうことで、その作った集まりに愛着を持ってもらえるのでより多くの協力をしてもらいやすくもなる。
仲間を集めた後にすること
仲間を集めたら、次に行うのは寄付金集めの計画づくり。
恵まれない子どものため、ペット保護のため、医療支援といった何のために寄付金を集めるのかは決まっていると思う。
でも具体的にどのボランティア団体に寄付をするのかは決まっていないハズ。
だから集めた寄付金をどの団体に送るのかを決めることから初めて、以下のような流れで計画を立てることになる。
- どの団体に寄付金を送るのか決める
○時期によっては寄付金を受け付けていない場合もある
○災害時であれば多くの団体が寄付金を受け付けている
→日本赤十字、共同募金会、自治体など
○基本的にインターネットで探す
→市民活動センター等を利用する人が多い - 自分たちのチーム名を決める
- 寄付金を送るのが1度だけか継続的かを決める
- 目標金額を決める
- メッセージを考える
○寄付金を届ける先への
○このメッセージは募金の際にも使える
→チラシや募金箱に貼るなどして - 寄付金を集める期間を決める
- 寄付金の集め方を決める
○後述 - 寄付金を集める経費を計算する
- 寄付金集めの場所を決める
- 寄付金集めの開始日を決める
計画を立てた後
一通りの計画を立てたら、次は小道具などを準備することになる。
そして小道具を準備したら、いよいよ実際に寄付金集めをすることに。
ここで注意をしたいのが、寄付金を集めたら終わりではないという点。
寄付金を集めてボランティア団体に送ったら、しっかりと寄付をしてくれた方々に報告をするようにしよう。
このとき振り込みの明細や領収書の写真などもしっかりと見せることをお忘れなく。
- 小道具を作る
○小道具の例
→募金箱
→ボード(メッセージ等を書いたもの)
→チラシ - 当日のことを想定して決めておく
○募金の呼びかけの言葉
○募金内容についてされるであろう質問 - 寄付金集めを実際に行う
- 寄付金の集計
- 寄付を送る
○送金方法はボランティア団体ごとに違うので注意
→必ず振込の明細や領収書はもらう
→寄付してくれた方々への報告に必要となる - 寄付してくれた方々に報告する
○募金箱を置かせてくれた所などに報告
→お礼状を持っていく
→寄付金を送った日、金額、感謝の言葉は必ず書く
→コピーした振込の明細なども添付 - 反省会
○最後に気付きなどを報告しあう
○いわゆる打ち上げ
寄付してくれた方々に報告するについて
寄付の集め方によっては、直接礼を伝えられない場合もある。
このような場合は、募金箱を使った場合は次の募金の際に募金箱に前回の寄付金の報告として貼る。ホームページやツイッターなどで報告する。
だから募金を集める際には、このホームページの存在を伝えるためにボードなどに書いておいたほうが良いかもしれない。
寄付を募る方法
寄付金を集める方法としては、募金箱の設置や街頭募金がなじみ深いのではと思う。
でもこれら以外にも色々と存在しているので、手が足りるのであれば複数の方法を並行して行っていったほうが効果が高くなる。
ここでは、そんな寄付を募る方法についていくつかお伝えする。
かなり手間や予算が必要になる方法も含まれているから、それらは選択肢から外した上で適した方法を考えるようにしよう。
- 募金箱
○使う箱に取り決めはない
→でも濡れる可能性を考慮した方が良い
○メッセージを書いたほうがいい
→募金箱自体か近くに書く
→書く内容
→募金を集めるチーム名
→集めた寄付を送る予定の団体
→メッセージ
○置き場所
→決まりはない
→多くの人が見かける場所が理想的
→公民館、近所のお店、職場など - 街頭募金
○街角で声をかけて寄付金を集める
○信用を得る工夫が大切
→工夫の例
→チラシの配布
→メッセージを書いたボードを設置
→チーム名、寄付の目的なども書く - 寄付宴会
○飲み会費用などに参加費を上乗せして企画
○予め参加者に寄付宴会であることを伝えるのが大切
→値段設定の内約を伝える方がいい
○チーム名、寄付の目的、メッセージも伝える - チャリティイベント
○色々なパフォーマンスを行い寄付金を集める方法
○チラシを人目に付く場所に置く
→開催地域のボランティアセンターなど
○ホームページや機関紙でイベントの広告も出したい - フリーマーケット
○手作り品や不用品の売り上げを寄付
→ただし未使用で清潔な物に限る - インターネットを使った寄付金集め
○寄付チャレンジ
→何かにチャレンジしてネット上から寄付金を集める
○クラウドファンディング
→色々な方法がある
いずれの方法も、信用を得ることが最も大切になる。
そのためには最低限、チーム名、寄付金を送る先、寄付金の送り先に届けるメッセージなどはしっかりと先方に伝わるようにしたい。
また寄付金をボランティア団体に送ったとき、早めに協力してくれた方に無事に届いた旨を報告するのをお忘れなく。
ボランティア団体の寄付金
この章では、ボランティア団体(NPO法人を含む)設立に関連した寄付金についてお伝えしている。
とはいえ色々な方法があるので、あくまで基本的な部分のみの話となる。
ボランティア団体への寄付の種類
チームを作って寄付金を集める→ボランティア団体に送る。
この流れよりもボランティア団体を設立した場合は、寄付してもらえるパターンが多い。
- 賛助会員
- 企業からの寄付
- 団体からの寄付
- 個人からの寄付
- 募金箱
- クラウドファンディン
- 寄付プログラムの利用
○SNSの活用など - 遺贈
こういった様々な形でボランティア団体には寄付金が集まる。
また寄付金以外にも、物品など金銭以外の形の寄付も多いという特徴もある。
賛助会員とは?
賛助会員とはボランティア団体の会員のこと。
通常の会員とは違い、入会金や賛助会費によって組織を支援するという特徴がある。
寄付金の受付方法
ボランティア団体を設立した場合、寄付金の受付方法をいくつか用意することになる。
古くからあるのが銀行への振り込み。
振込証明書などが寄付金を送った証拠になるので、チームを作って寄付金を集めてくれた方達には便利。
でも個人での寄付を求める場合は、銀行での振り込みは手間がかかって面倒だという印象を先方に与えてしまう。
最近はインターネットを通して寄付金を呼びかけるところも多いけど、銀行振り込みしか用意しておらず面倒で寄付を別の団体に回されて忘れられるというパターンも多い。
だから手軽に寄付ができる仕組みを作ることも、最近のボランティア団体には大切なことだといえる。
特に重視したいのが、自団体のホームページ上から寄付をできる仕組み。
思い立ったらすぐに寄付をできるように、分かりやすく寄付をできるアイコンを強調しておきたい。
こういったネット上で寄付を募るサービスは、ネット上で探せばいくつか見つかる。
ボランティア団体の設立について
ボランティア団体の設立方法については、講座や個別相談が色々な地域で開催されている。
こういった講座などに参加して基本となる知識を得てから、ネットでの情報は探し始めたほうがいいかもしれない。
専門家の話を聞いた方が見落としとかもないので、問題が生じるのは最小限で済ませることができるからね。