プログラムとは、コンピュータに命令を与えるための言語のこと。
プログラムを使うことができれば、Webサイトやアプリ、ゲームなど様々なものを作ることが可能となる。
しかし、初心者がプログラムの勉強を始める場合、どのように学習を進めていけばよいのだろう。
この記事では、プログラムの勉強を進める基本となる8つのステップを紹介させて頂く。
ステップ1:プログラミングとは何か、基礎的な知識を学ぶ
最初に行う必要があるのは、プログラミングとは何か基礎的な知識を学ぶこと。
プログラミングとは、「コンピュータに分かる形で命令を与えること」。
人間の言葉はコンピュータには理解できない。
だからコンピュータが理解できる言語に変換して命令を与えなければならない。
このコンピューターが理解できる言語が、いわゆる「プログラミング言語」と呼ばれるもの。
ステップ2:プログラミングを学ぶ目的や目標を決める
次に、プログラミングを学ぶ目的や目標を決める。
プログラミングは目的ではなく手段だから、何のために学ぶかをハッキリさせておこう。
勉強のモチベーションが全く違ってくる。
例えば、「エンジニアとして就職したい」「自分でWebサービスを作りたい」「趣味でゲーム開発したい」など、具体的な目標を設定しよう。
プログラミング言語の種類
プログラミング言語には色々な種類がある。
この種類を分けると3つに分類できる。
- マークアップ言語
Webページの見た目や構造を記述する言語
例:HTMLやCSSなど - スクリプト言語
Webページやアプリに動きや機能を付け加える言語
例:JavaScriptやPythonなど - コンパイル言語
高速で複雑な処理ができる言語
例:JavaやC++など
これらの言語はそれぞれ特徴や用途が異なる。
だから、アナタが何を作りたいのかによって学ぶプログラミング言語を決める必要がある。
この部分は、本当に重要なのでしっかりと調べるようにしたい。
ステップ3:学びたいプログラミング言語を選ぶ
目的や目標が定まったのなら、次はアナタが時間をかけて学ぶプログラミング言語を選ぶ。
何を作りたいのか?何を行いたいのか?によって、学ぶべきプログラミング言語が全く違ってくる。
例えば、
「Webサービスを作りたい」→「HTML/CSS」や「JavaScript」、「Java」、「PHP」、「Ruby」などを学習。
- 「HTML/CSS」はWebページの見た目やレイアウト
- 「JavaScript」はWebページに動きやインタラクション
- 「Java」、「PHP」、「Ruby」はWebサーバーとデータベースとの連携や処理ロジックなどを担当する。
「スマートフォンアプリを作りたい」→「Java」や「Kotlin」、「Swift」、「Flutter」、「ReactNative」などを学習。
- 「Java」や「Kotlin」はAndroidアプリ
- 「Swift」はiOSアプリ
- 「Flutter」や「ReactNative」はクロスプラットフォームアプリ(AndroidとiOS両方対応)の開発に使われている。
ステップ4:プログラミングに必要なパソコンや環境を準備する
学びたい言語が決まったら、次はプログラミングに必要なパソコンや環境を準備する必要がある。
パソコンのOSは、WindowsでもMacでも問題ない。
性能や予算に応じて選んで欲しい。
出来ればCPUはCore i5以上、メモリは8GB以上、ストレージはSSD256GB以上がおすすめだと言われている。
また、パソコンだけでは足りないため、以下のようなものも用意する必要がある。
- インターネット回線
オンラインで情報収集や質問・回答などができる - テキストエディタ
コードを書くための専用ソフト
→Visual Studio CodeやAtomなど - コンパイラ・インタープリタ
コードを実行するための専用ソフト
→JavaやPythonなど - 開発環境・フレームワーク
コードの品質や効率性を高めるための専用ソフト
→Ruby
学ぶプログラミング言語によって、用意するべき物に違いが出る。
だから学習環境を整える前に、アナタの学ぼうと考えているプログラムに必要な物は何かをしっかりと確認しよう。
ステップ5:実際に手を動かしてコーディングをする
ここまで準備ができたら、ついに実際に勉強をし始めることになる。
手を動かしてコーディングをしよう。
(コーディングとは、プログラミング言語でコンピュータに命令を書くこと)
コーディングをすることで、プログラミングの基本構文や文法、変数や関数、ループや条件分岐などの概念を理解できる。
コーディングを始める場合には、以下のような方法が基本となる。
- テキストエディタでコードを書いて実行する
- オンラインでコードを書いて実行できるサイトを利用する
PaizaやCodecademyなど - プログラミングの入門書や教材に沿ってコードを書いてみる
どの方法でも構わないけど、やはり実際に自分でコードを書くことが大切。
これは自分で考えながら書いていく中で、プログラミングをするための考え方が身についていくため。
ステップ6:プログラミングの基本構文や文法を理解する
コーディングを続けることで、プログラミングの基本構文や文法に慣れてくる。
しかし書けるだけではなく、自分の行ったプログラミングにどういう意味があるのか、どういう仕組みなのかを理解することが重要。
この辺りは、問題を自力で解いていくことで身についてくるもの。
だから、とにかく問題を解きまくると考えればいい。
ステップ7:プログラミングの応用やアルゴリズムを学ぶ
プログラミングの基本構文や文法を理解してからの話。
次の段階として、プログラミングの応用やアルゴリズムを学ぶことになる。
応用というのは、基本的な知識を使って複雑な問題を解決すること。
そしてアルゴリズムとは、問題を解決するための手順やロジックのこと。
応用やアルゴリズムが出来るようになると、以下のようなメリットが得られる。
- プログラミングの幅が広がる
- プログラミングの思考力が鍛えられる
- プログラミングの品質や効率性が向上する
応用やアルゴリズムを学ぶ方法は、以下のようなものがある。
- オンラインでプログラミング問題に挑戦
AtCoderやyukicoderなど - プログラミングコンテストに参加
ICPCやGoogle Code Jamなど - プログラミングの応用書や教材を読む
プログラミングチャレンジブックやアルゴリズムイントロダクションなど
これらの方法で、基本的な知識だけでは解けない難易度の高い問題に取り組むことができる。
最初は自力で挑戦してみて、その後は解答例や解説も参考にして考える。
このように、自分で考えて解くことが大切になるのが応用やアルゴリズム。
ステップ8:自分でプログラムを作ってみる
最終段階となるのが、自分でプログラムを作るという段階。
これまで学んだ知識やスキルを活かして、自分が作りたいものや興味のあるものを作ってみよう。
「Webサイト」や「スマートフォンアプリ」、「ゲーム」、「AI」など色々な物が対象。
自分でプログラムを作ることは、以下のようなメリットがある。
- プログラミングの楽しさや達成感が味わえる
- プログラミングの実践力や創造力が身につく
- プログラミングのポートフォリオとして活用できる
ただ自分でプログラムを作る際には、いくつかの注意点が存在する。
- 作りたいものや目的を明確にする
- 必要な言語や技術・環境・素材・情報等を調べる
- 作りたいものを細かく分割して段階的に作っていく
- エラーやバグが発生したら原因と対処法を調べて修正する
- 作ったものに改善点や追加機能があれば改良していく
以上が、初心者が独学でプログラムの勉強を始めるために必要だとされる8つのステップ。
わりとザックリとした感じだけど、これらのステップに沿って学習方針を決定すれば大きな失敗は滅多に起こらない。
おわりに
この記事では、初心者向けにプログラムの勉強方法を紹介した。
この8ステップに従って学習を進めるのが、プログラミング学習の基本。
8ステップの勉強を行うのなら、以プログラムの勉強では自分で考えてコードを書くことが重要である点は心がけよう。
実際に自分の手でコードを書かないと、やはり技術は身につかない。
だからプログラムを学ぶために使う時間を無駄にしないためにも、実際に書くという工程は必ず行うようにしたい。