手ピカジェルは、アルコール手指消毒剤と呼ばれるものの一つ。
水を使わずに手の殺菌を行える。
しかもアルコールは20秒ほどで気化するので、殺菌後にタオルなどで手を拭く必要もない。
今回は手ピカジェルについて使用期限切れなど、使う上で知っておきたい情報をお伝えする。
手ピカジェルの使用期限切れ
手ピカジェルにも使用期限がある。
ただ使用期限が過ぎれば効果が無くなるのかというと、そんなことはない。
手ピカジェルのようなアルコール手指消毒剤というのは、使用期限が2~3年経過してもよほど温度の高いなど劣悪な環境に置いておかなければ、品質に大きな問題は出ないとされている。
とはいえ、基本的には使用期限内に使い切るのが原則となるのは確か。
開封後の使用期限
開封後の使用期限については、特に規定がないので何とも言えない。
でも手指消毒剤は、開封後は6ヶ月ほどで廃棄するという公共施設がほとんど。
もちろんこの例は、商品の安定した効果を考えてのタイミングだから、6ヶ月を過ぎたら急に殺菌効果が失われていくというわけではない。
それでも手ピカジェルに安定した効果を期待するのなら、この例を参考に6ヶ月以内に使い切ることをおススメする。
使用期限が切れた手ピカジェルの廃棄方法は?
手ピカジェルは、エタノールが80vol%前後。
このようにエタノールの濃度が高いので、捨てる際には環境への影響を考えないといけない。
一般家庭の場合は、大量の水で希釈してから下水に廃棄するのが一般的。
一方で施設のように備蓄してある場合は、廃棄物処理業者に処理を頼むことがほとんど。
手ピカジェルの効果
手ピカジェルを使うのは手の殺菌が目的。
石鹸での手洗いは1/63~1/630程度まで細菌を減らせる。
一方で手ピカジェルのようなアルコール手指消毒剤は、1/3000程度まで細菌を減らす。
また手に塗った後は自然に乾燥するので、タオルなどを用意する必要がないというメリットもある。
手ピカジェルの注意点
手ピカジェルは、殺菌は出来るけど汚れを落とすことはできない。
だから手に汚れがついているときは、予め流水や石鹸でキレイにしておく必要がある。
手ピカジェルの手荒れについて
手ピカジェルは、アルコール手指消毒剤。
アルコールで心配になるのが手荒れ。
でも手ピカジェルの場合は、ヒアルロン酸やグリセリンなどの保湿成分が配合されている。
このため手荒れは生じにくい。
アルコール過敏症の方は注意
手ピカジェルには保湿剤が配合されているため、手荒れが生じにくい。
でもアルコール過敏症の方は、手がかゆくなったり赤く腫れたりすることがる。
だからアルコール過敏症の方は、手ピカジェルの使用には注意が必要だと言える。
手ピカジェルの引火性に注意
手ピカジェルは、エタノールが80vol%前後。
このため引火性があるので、火の側では使わないようにしよう。
床や家具に付着させない
エタノール(アルコール)が、床やワックスの塗装と反応して変色させることがある。
このため手ピカジェルをこぼさないように注意をする必要がある。
目に入らないように注意
手ピカジェルが目に入るとかなり痛い。
すぐに水やぬるま湯で洗った方がいい。
もしも痛みがひどかったり違和感が残るのなら、眼科医の診断を受けることも視野に入れよう。
使用後はしっかりと乾燥させる
手ピカジェルは、エタノール(アルコール)が多く配合されている。
このため引火の可能性があるので、手ピカジェルを使った後は手をしっかりと乾燥させる必要がある。
もちろん引火の危険があるので、熱風を吹き付けるなどしてはいけない。
エタノールは30秒もあれば自然に揮発するので、指を広げて風通しを良くして少しだけ乾くのを待つようにしよう。
手ピカジェルの効果
手ピカジェルは、手や指の殺菌を効率的に行うことが出来る。
また主成分であるエタノール(アルコール)は、 20~30秒で揮発するので殺菌後にタオルなどで手を拭く必要もない利便性もある。
だから場所を選ばず手軽に殺菌が出来るので、色々な場所に置いておけるのがありがたい。
手ピカジェルの成分について
手ピカジェルの殺菌効果は、エタノールによるもの。
エタノールは、病院などで注射部位、医療用具の殺菌などにも使われている。
またエタノール(アルコール)による手荒れを防ぐため、ヒアルロン酸などの保湿成分も含まれている。
- エタノール
○76.9~81.4vol% - 添加物
○ヒアルロン酸Na
○グリセリン
○トコフェロール酢酸エステル
○カルボキシビニルポリマー
○トリエタノールアミン
手ピカジェルの効果を特に活かしたい状況
手ピカジェルは、手指の殺菌を手軽にかつ強力に行えるアイテム。
その特徴を最大限に活かせるのは、やっぱり抵抗力の弱い方のお世話をするシーン。
手指についた細菌は、特に病気に感染するキッカケになりやすいとされている。
このため病院では、手洗い、手指消毒を最も基本としている。
それはなにか一つの処置を行うたびに、手洗いや手指消毒を一回行うほど。
病院でも手指消毒を重視しているのだから、手洗いや手指消毒はかなり大切な事項であることが分かる。
だから抵抗力の弱い方のお世話をする場合にも、手ピカジェルによる殺菌はとても有効であると理解して頂けると思う。
可能であれば、病気の方をお見舞いする場合にも手ピカジェルを使って手指消毒は行った方がいい。
手ピカジェルと手ピカジェルプラスの違いは?
通常の手ピカジェル以外にも、手ピカジェルプラスという商品がある。
値段の違いは200円ほど。
手ピカジェルプラスは、通常の手ピカジェルよりも保湿成分が少なく手荒れが起きやすい。
でもpHの値が酸性で、通常の手ピカジェルよりも殺菌効果が高い。
ノロウイルスやインフルエンザウイルス対策としても、高い殺菌効果を発揮するという特徴がある。
手ピカジェルの航空機内への持ち込みについて
手ピカジェルは、手軽に手指の殺菌を行えるアイテム。
だから持ち運べば、どこでも殺菌を簡単に行える。
でも航空機内に持ち込む場合には、少し法律に注意をする必要がある。
なぜなら手ピカジェルは、消防法では危険物に該当するから。
手ピカジェルを航空機内に持ち込むのであれば
手ピカジェルの持ち込める量は、国内線と国際線とで違ってくる。
- 国内線
○法律上
→1容器が0.5kgまたは0.5L以下で上限2kgまたは2Lまで
○手ピカジェルの場合
→手ピカジェルは60mLも300mLも上限量を持ち込める - 国際線
○法律上
→100mL以下の容器に入れる必要がある
→さらに1L以下のジッパー付きの透明プラスチック袋に入れる
○手ピカジェルの場合
→60mLの手ピカジェルは持ち込める
→300mLの手ピカジェルは持ち込めない
手ピカジェルの詰め替え
手ピカジェルは、詰め替え用が販売されていない。
詰め替え用があれば少し安くなると思うから少し残念。
手指消毒剤の詰め替えについて
手ピカジェル以外の手指消毒剤には、詰め替え用が販売されている物も多い。
もちろんこれらは詰め替えをしても問題は無い。
でも長期間、何度も詰め替えを繰り返すとチリやホコリなどが混入してしまう。
このため半年に1度は洗浄と乾燥を、しっかりと行った方がよいとされている。
他の詰め替えアイテムについて
身近な詰め替えアイテムには、シャンプーやリンスが挙げられる。
こちらは手指消毒剤のような殺菌効果はない。
そのため細菌の影響を受ける可能性があるので注意が必要となる。
おわりに
今回は手ピカジェルの使用期限など、使う上で知っておきたい情報をお伝えした。
タオルも水も必要ないので、置いておけばどこでも手軽に手指の殺菌を行えるのが手ピカジェルの特徴。
またジェル状なので、普通のアルコール手指消毒剤よりも手から零れにくいという特徴もある。
そんなとにかく使いやすい手ピカジェルは、インフルエンザが気になる時期などにはとてもありがたい存在。
手ピカジェルを手に入れたら、なるべく使いやすい場所において積極的に使っていこう☆-( ^-゚)v