1995年に発生して、多くの方が犠牲となった阪神淡路大震災。
建物の倒壊だけでなく、火災による被害も目立った。
この阪神淡路大震災で原因が判明している神戸市の建物火災は55件。
この建物火災55件のうち6割に当たる33件が通電火災だとされている。
今回は通電火災とは何か?対策は?この2点についてお伝えする。
通電火災とは?
通電火災とは、大規模な停電して電力の復旧後に生じる火災。
この通電火災には、具体的には以下のようなパターンがある。
- 倒れた電気器具に通電した際に発火
- 暖房機の上に落ちた布に通電した際に発火
- 倒れた照明器具に通電した際に発熱して紙に発火
- ガス漏れした部屋で通電して発火
通電火災というのは、上記のように様々なパターンが存在する。
通電火災は時間差が怖い
通電火災の怖いところは、時間差にある。
地震などで停電して、通電した時には留守だった……。
このようなパターンが多いため、火災が起きても発見が遅れてしまう。
台風などの浸水時にも注意
通電火災は、台風などによる浸水時にも発生しやすい。
床上浸水などが発生する場合は、停電になることも多い。
このような場合、停電後に通電すると家電が濡れていてショートや異常な発熱が生じて火災に発展することも。
だから家電が濡れてしまった場合には、なおのこと通電火災に注意が必要となる。
通電火災の対策
通電火災の対策として基本となるのは、停電時に避難をするときブレーカーを落とすこと。そして電気が復旧する前に、全てのコンセントを抜いておくこと。
とはいえ、非常時にブレーカーを落とすのは難しい。また
その余裕がない可能性も高い上に、ガレキなどでブレーカーの前まで行けない場合もある。
だから別の手を考えた方がいい。
別の手というのは、通電火災防止装置。
通電火災防止装置
通電火災防止装置として有名なのが感震ブレーカー。
感震ブレーカーというのは、設定値以上の地震があった場合に自動的に電気の供給を遮断してくれるブレーカーのこと。
数種類のタイプがあり、分電盤への取り付けタイプ、分電盤におもりを付けるタイプ、コンセントへの差し込みタイプなど様々。
簡易の物であれば数千円から購入できる。
また設置が簡単な物も多いので、設置が心配な方はそういった物を探すといい。
終わりに
突如として起こる停電。
その停電によって通電火災が生じる場合が……。
通電火災を防ぐには、避難時にブレーカーを落とす必要がある。
でも、これがなかなか難しい。
だから感震ブレーカーの設置を考えてもいいかもしれないね☆-( ^-゚)v