夜の眠る前に飲むのなら温かいものが良いとされている。
これは人間は、体温が下がっていく過程で眠気が来るという性質を持っているため。
寝る前に温かい物を飲むと一時的に体温が上がり、それから時間とともに体温が下がっていくので眠りやすくなる。
一方で寝る前に飲まない方が良い物もあるので注意をしたい。
今回は、そんな夜の寝る前に飲みたい物と避けたい物をお伝えさせていただく。
夜にホットな飲み物を口にする効果
夜にホットな飲み物を口にするは睡眠を助けてくれる。
健康上の利点としては睡眠中は汗をかくため、寝る前に水分摂取をしておくと水分不足による睡眠の質の低下を抑えることがあげられる。
また睡眠前に温かい飲み物を口にすることで、体が温まって適度にリラックスできるのも利点であると言える。
夜に合う飲み物(ホット)
夜に飲むのに合う飲み物は基本的にホットな物。
そのホットな飲み物の中でも特におすすめだとされるのが、ぬるめのお湯で淹れた緑茶。
寝る前の緑茶について
緑茶で気になるのがカフェイン。
でもぬるめのお湯(60度ほど)で淹れることで、カフェインの抽出量を減らすことが可能。
さらに緑茶に含まれる、うまみや甘味の成分であるテアニンはリラックス効果がある。
緑茶以外では白湯(さゆ)もオススメ。
白湯はお湯のこと。
余計な成分が入っていないので、睡眠を妨げることがないため安心して飲める。
次善は牛乳
緑茶や白湯の後にオススメなのが牛乳。
牛乳といえば寝る前の飲み物の代名詞的な印象がある。
実際、牛乳には睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンを体内で作るのに必要となる成分(トリプトファンなど)が豊富であるという特徴がある。
でも消化器の働きを誘発する脂質や糖質が含まれているため、寝ている間に体の機能が覚醒状態に切り替わってしまう可能性がある。
またトリプトファンなどは、メラトニンになるまでに多少の時間が必要であるため寝る直前に飲んでも良い効果は得にくい。
だから牛乳は寝る前に飲むのには向いていないという見方ができる。
もしも牛乳を飲むのなら、人肌程度の温度になるまで加熱して寝る1時間位前には飲むことで短所を避けられるとされている。
夜に避けたい飲み物
夜に飲みたい物とは反対に避けたい飲み物も存在する。
これらの飲み物は、睡眠の質を下げてしまうので翌日に疲れなどが残りやすくもなる。
夜に避けたい飲み物1
夜に飲んではいけない物の代表格がコーヒーや紅茶といったカフェイン入りの飲み物。
先に述べたぬるま湯で淹れた緑茶のように、カフェインを減らせない場合は飲むのを避けたほうがいい。
ちなみに何故カフェインがダメなのかというと、カフェインは覚醒効果があり眠りの質を低くさせることと、利尿作用によりトイレに行きたくなり眠りから目が覚めやすくなるという2点が大きな要因。
夜に避けたい飲み物2
またお酒(アルコール)も避けたい。
アルコールには入眠作用があるけど睡眠の質を低下させたり、利尿作用もあるので寝ている最中にトイレに行きたくなったりもする。
でも晩酌などでお酒を飲むのであれば、にごり酢をお酒を飲む前に口にするという方法もある。
にごり酢を飲むとアルコールの分解を早めてくれるので、アルコールによる睡眠への悪影響が緩和される。
でも、悪影響の緩和にも限度があるので過度の期待は避けよう。
夜に避けたい飲み物3
ホットチョコレートも寝る前に避けたい飲み物。
ホットチョコレートには多くの砂糖が使われている。
砂糖は体内のエネルギーを上昇させてしまうため眠気を弱めてしまう。
またホットチョコレートに使われるココアパウダーには、強心作用と利尿作用のあるオブロミンが含まれる。
このため利尿作用も存在している。
おわりに
今回は、寝る前に飲むと良い物と避けたいものをお伝えした。
他にも色々とあるけど、ここでお伝えしたものは代表的な物だから覚えておいて損は無いはず。
夜に飲みたいものとして上げられる物は、眠りの質を高めてくれるものであることが多い。
今回お伝えした温かい物を飲んだ場合も、体を自然な形で睡眠に適した状態にもって行ってくれるので眠りの質を高めてくれるという特徴がある。
逆に冷たい飲み物は内臓への負担がそれなりに大きいので、体を覚醒状態にもっていってしまう可能性がある。
でも夏の暑い時期などは体が温まってしまっているので、体温よりも少し低め程度の温度の飲み物を口にして体温を下げた方が睡眠の質を高めるという考えもある。
このように色々な要素で、寝る前に飲みたいものは変わってくる。
だから必ずしも温かい飲み物を口にする必要はないので、カフェイン入りなど睡眠の質を下げる物を避けることを優先させることをオススメしたい。