お弁当と一緒に保冷剤を保冷袋に入れた場合、気温30度程度では保冷剤は6時間が限度。
だから保冷剤は、夏場のお弁当を安心して食べるための必須アイテムだと言える。
でも保冷剤だけでお弁当を夏の暑さから守るのは難しい。
そこで今回は保冷剤と一緒に行いたい夏場のお弁当の工夫をお伝えする。
お弁当を保冷剤で暑さ守るときに行いたいこと
お弁当を保冷剤で冷やすだけでも、食中毒などから守れる可能性は高まる。
でも保冷剤以外の部分も気を付ける事で、より安全に夏でもお弁当を食べられるようになる。
お弁当に保冷剤を使うのなら食材にも注意!
お弁当の扱いで、多くの方が忘れがちな大切なポイントがある。
以下の3つを忘れていないか、アナタのお弁当づくりを思い返してみよう。
生の食材は入れない
生の食品をお弁当箱には入れない。
千切りキャベツなどの野菜類も生の食品である点には注意が必要。
食中毒は細菌により起こるので滅菌処理しないと増殖して食中毒の原因になる。
ミニトマトのヘタ
ミニトマトのヘタなどはカビなどの原因になる。
必ずお弁当箱に入れる時にはヘタをとる。
水洗い
水洗いしたオカズは必ず水分を拭き取る。
お弁当内の湿度が高くなると傷みやすくなる。
お弁当はご飯にも工夫を!
お弁当の中に、ご飯を入れるのなら以下の点に注意をしたい。
ご飯は水分が多いので、夏に使うのなら気をつけなければならない点がいくつかある。
ご飯
ご飯は冷ましてから入れる。
温かいと結露でお弁当の中身を痛めたりする。
温かさで保冷剤が早く溶けて効果がなくなる。
酢飯にすると殺菌効果がある。
おにぎり
おにぎりは中身に工夫をする。
佃煮のような濃い味のものを使用。
ハムや明太子類のような火を通せるものを使用。
梅干し
梅干しをお弁当箱に入れておくと食材の傷み防止になる。
梅干しを刻んでご飯全体に混ぜ合わせると効果が高まる。
ご飯のある場所以外にも梅干しを入れておくと尚、良い。
お弁当箱に入れるオカズの工夫
お弁当にするオカズ。
可能であれば、以下の工夫をしたい。
酢を隠し味に
オカズを作るとき、酢を隠し味に使用すると傷みにくくなる。
ポテトサラダ等の隠し味として使用可能。
炒めものであれば火を通すと酸味も消える。
煮物
汁気がオカズが痛む原因となる。
お弁当に詰める前には汁気をキッチンペーパーなどで拭き取る。
冷凍のおかず
お弁当箱内に冷凍のおかずを入れる。
保冷剤代わりに入れておくと食べる頃にとける。
通常のオカズの間に解凍させず乗せるタイプの冷凍食品を置くと良い。
濃い味付け…
梅干しの効果同様に塩分で傷みにくくなる。
でも健康上は濃いものばかりにするわけにはいかない。
水洗い
おかずの水分は、きちんと拭きとってから、お弁当箱に詰める。
湿度が高いとオカズなどが傷みやすくなる。
お弁当箱の工夫
お弁当箱にも行いたい工夫がある。
夏になったら、以下の工夫を行えないか考えるようにしよう。
お弁当箱
出来れば小さなお弁当箱に小分けして入れたい。
小分けして入れておくと仮にオカズが傷んだとしても少ない量で済む。
よって食べた時に体に入る細菌の量も減る。
酢を塗る
お弁当箱内に酢を使って抗菌効果。
キッチンペーパーを酢で湿らせてお弁当箱を拭くと良い。
加熱処理
お弁当の中身は加熱処理されたものを中心に。
夜に作り置きしたものを翌日に70度以上の熱に通す。
加熱処理後は冷ましてから詰める。
基本的なお弁当の食中毒対策
ここまで書いたように、食中毒対策は色々とある。
種類が多過ぎて全てを実践するのは難しいので、まずは以下のような基本的な食中毒対策を実践する事から始めるのが良いのではと思う。
お弁当の衛生管理も徹底するために、以下の点に注意をしてみよう。
- お弁当箱は密閉できるものを選ぶ
密閉できるお弁当箱を使用することで、菌の繁殖を抑えることができる。 - おかずは詰めすぎない
おかずを詰めすぎると、食材が傷みやすくなる。 - 水分が多い食材は避ける
水分が多い食材は傷みやすくなる。入れる場合は、しっかり水気を切ってから詰める。 - 保冷剤をしっかり使う
保冷剤を使用して、お弁当箱を冷たくたもつ。
お弁当に入れた保冷剤効果を高める持ち運び方法
保冷剤の効果を高めるには、保冷剤でお弁当の上下を挟むと良い。
保冷袋はお弁当の大きさに合わせる。
保冷剤に関しては、例えば凍らせたペットボトルを使うのも手。
お弁当箱の保冷袋への入れ方は、以下のようになる。
保冷袋の中身は、以下のように保冷剤などでお弁当を挟み込む形にしよう。
- 保冷剤(保冷袋の一番上)
↑ - お弁当箱
↑ - 冷えていると美味しいもの(ミニトマトなど)
↑ - 保冷剤
(保冷袋の一番下)
お弁当作りの際の基本的な食中毒対策
お弁当を持ち運ぶときだけでなく、お弁当を作る際にも食中毒対策を行いたい。
その方法は、ここまでで色々と書いたけど、基本となるのは以下の様な対策。
慣れないうちは、お弁当作りの際の食中毒対策は、以下を気をつけることが基本となる。
- 手洗い・消毒を徹底する
調理前、調理中、調理後には必ず手を洗い、アルコール消毒液で手指を消毒しよう。 - 食材は新鮮なものを使用する
腐敗しやすい食材は避け、新鮮なものを使用しよう。 - 食材は十分に加熱する
食材は十分に加熱し、中心温度が70℃以上になることを確認する。
特に、鶏肉や豚肉などの肉類、卵は注意が必要となる。 - 調理器具を清潔に保つ
調理器具は使用後すぐに洗う。 - お弁当箱は清潔に保つ
弁当箱は使用後すぐに洗い、よく乾燥させる。 - 賞味期限を守る
お弁当は作ってから6時間以内に食べるようにしたい。
それ以上経ってからの場合は、色々な工夫が必要となるので対策が大変になる。
その他の注意点
以下は、お弁当を持ち歩く時の基本的な注意点となる。
- 暑い日は保冷バッグを使用する
保冷バッグを使用して、お弁当をさらに冷たく保とう。 - 温めるときは電子レンジでしっかり温める
電子レンジで温める場合は、食材全体を十分に温める。 - 体調が悪い場合は無理にお弁当を食べない
抵抗力が弱まっている可能性があるので、お弁当は避ける。
お弁当 保冷剤だけなの?夏場のお弁当事情 まとめ
夏場になると毎日汗だく。
朝起きてからズッと汗でビショビショ。
ときどき体から雑巾のような匂いがしても気づかないフリをして過ごす。
………
……
…
人間として大切なものも溶け始めています。(´д`lll)
夏場のお弁当記事
お弁当のアクセントとして定番なのが梅干し。
防腐効果も僅かだけどあるので、上手に活用したい。
おかずの冷凍保存
お弁当のおかずは、冷凍保存を上手に使うことで準備が楽になる。
→お弁当のおかず!失敗しない冷凍保存方法でアナタも作り置き名人
おかずの冷凍の仕方
おかずを冷凍するときには、食材ごとに注意したい点が異なる。
→お弁当のおかずは冷凍の仕方で味が変わる!基本8品の冷凍方法
お弁当の保冷税の淹れ方
夏場のお弁当箱の友と呼べるのが保冷剤。
でも入れ方次第で効果が全く違ってくるので注意。