ドライアイスを、自宅で大量に必要とする事は滅多にない。
だからこそ夏休みの宿題などでドライアイスが必要な時、どう保存をすれば良いのか困ってしまう。
仮に冷凍庫で保管する場合にも、少し工夫をしないとすぐに小さくなる。
今回は、そんなドライアイスを保存する方法についてお伝えする。
ドライアイスの保存方法
ドライアイスは、炭酸ガスを固体にした-79℃の固体。
対して一般的な冷凍庫は-20度前後。
この温度差があるため、ドライアイスを冷凍庫に保管しても昇華するスピードを緩やかにするのが限度。
それ以前に、ドライアイスを昇華させずに保管しておける冷凍庫はとんでもなく高額。
だからドライアイスの保存というのは、昇華するスピードを完全に止めるのではなく、緩やかにすることを目的にするのが一般的。
昇華という言葉について
一般的な固体は、固体→液体という形で状態が変化する。
対してドライアイスは、固体→気体と液体にならずに変化をする。
このように液体の過程を通さず、固体からいきなり気体になる状態を変化させることを昇華と呼ぶ。
ドライアイスの最良の保存方法
ドライアイスを保存する場合、最良とも言えるのがドライアイス自身の温度で自らを冷やすこと。
その方法は単純で、厚い布や新聞紙でドライアイスを包みこんで密閉するだけ。
これだけで、ドライアイスの昇華スピードが大きく低下する。
後は、包んだドライアイスを冷凍庫やクーラーボックスで保管すると少しだけ長く保つようになる。
発泡スチロールに入れて保存する場合の方法
ドライアイスを発泡スチロールに入れて保存する場合、一工夫するだけで更に長持ちをするようになる。
工夫一
発泡スチロールにドライアイスを入れたら、上に新聞紙を被せてから落としブタをする。
工夫二
発泡スチロールは、なるべくドライアイスがギリギリ入る程度のサイズの者を用意する。
工夫三
発泡スチロールに入れてから冷凍庫に入れる。
冷凍庫や発泡スチロールでの保管中の注意点
冷凍庫や発泡スチロールで保管中には、いくつかの注意点がある。
そうすることで、ドライアイスが長持ちをするようになる。
- フタは頻繁に開け閉めしない
- 隙間は少なくする
○ドライアイスの周り
→隙間が出来ないように物を詰め込む
→新聞紙などを使うと良い - ドライアイスに直接風を当てない
○冷蔵庫の冷気を送る風などに当てない
→ドライアイスよりも温度が高い
→昇華が早くなる
ドライアイスの保存時間
ドライアイスは、常温だと1kgの場合2~3時間ほどもつ。
布で包むなどして対策をすると1kgの場合15時間ほどもつ
このようにドライアイスは、あまり長い時間もつというわけではない。
ドライアイスの保存方法|冷凍庫と専用容器
ドライアイスを冷凍庫に入れても、昇華するスピードを少しゆっくりにさせる効果しかない。
これは冷凍庫の温度は-20度程度に対して、ドライアイスは-79度だから。
だから完全に昇華しないようにするのは諦めざる得ない。
ドライアイスを入れる専用容器はどうか?
ドライアイスには専門の保存容器がある。
この容器は機密性が高く、中を断熱できる構造。
ただし値段が1万円以上もするので、使う頻度が多くなければ買わない方が良いかもしれない。
ドライアイスの保存と賢い使用方法
ドライアイスの保存は、ドライアイス自身の温度を利用するのがよいと先に述べた。
そのためには、まずはドライアイスを布や新聞で包む。
この後、冷蔵庫に入れることになる。
そうやって保存をしたのなら、更に使い方にも気を付けることでよりドライアイスの恩恵にあずかれる。
- 箱など狭い空間で使用する
○冷やしたい物の上に置く
○物と物の間を開ける - ドライアイスを割る時の工夫
○中心部で割るようにする
→ドライアイスがあまり飛び散らない - 捨て方
○風通しの良い場所に放置
→子どもや動物が触れない場所に置く
ドライアイス使用上の注意点
ドライアイスを使う時は、いくつかの注意点が存在する。
- 直接手で触らない
○凍傷になる危険がある
○必ず厚手の手袋などを使う
→更にドライアイスを新聞紙で包む - 歓喜の良い場所で使う
○ドライアイスは二酸化炭素の塊
→気化すると酸欠になるかも - 密閉容器に入れない
○ドライアイスは昇華すると体積が750倍になる
→密閉容器に入れると破裂する可能性がある
→ペットボトルなどに入れない - 口の中には入れない
○凍傷などの恐れがある
終わりに
今回は、ドライアイスの保存方法に関してお伝えした。
ドライアイスを大量に家で保管する機会といったら、何らかの実験をするときくらいだと思う。
もしくは地域で何かのイベントに参加するときとか?
そのような時には、今回お伝えしたようにドライアイスを厚手の布などで包んで冷凍庫に入れておくことを実践しよう。
ただし昇華するスピードを遅らせることしかできないので、ドライアイスを仕入れるタイミングを注意することもお忘れなく。