「今、38度の熱があって病院に行ったけど、もう遅い時間だから診てもらえなかった。明日病院に行ったらまた連絡する。」
これは、私の知り合いに掛って来た電話です。
その方は、息子さんを名乗る男性の声がおかしいと感じ、本人に電話をした所……熱など出していないとのこと。
そう、いわゆるオレオレ詐欺なのでした。
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今回の詐欺の手口とは?
- 息子を装って連絡を取る
- 高熱があると嘘をつく
- 翌日に再度連絡をすると約束する
今回の事例では、犯人は被害者の知り合いを装い、息子の名前を使って電話をかけました。
38度という高熱という緊急性を演出 し、夜遅い時間帯で病院を受診できない状況を説明することで、被害者の不安をあおり、冷静な判断をできなくさせます。
さらに、翌日の連絡を約束すると言う形にして、被害者に安心感を与え、疑念を抱かせないように しています。
また熱が出ていると言うことで、声や喋り方の癖が違っても言い訳を用意もできますよね。
心理戦のテクニック
詐欺師は以下のような心理テクニックを使っていると考えられます。
. 緊急性と焦燥感を煽る
- 時間的プレッシャー:夜遅い時間帯という設定で「今すぐにお金が必要だ」という焦燥感を与える。
- 希少性:病院がもう遅い時間帯で閉まっているという設定で、他に選択肢がない状況を作り出す。
2. 安心感と権威を演出
- 権威付け:息子という立場から指示を出すことで、従うべき存在であることを強調する。
- 共感:息子が困っているという状況を訴えることで、被害者に「助けたい」という気持ちを抱かせる。
- 社会的証明:翌日の連絡を約束することで、誠実で信頼できる人物であることをアピールする。
3. 共感と思い込みを植え付ける
- ストーリーテリング:息子が病院に行った具体的な状況を話すことで、被害者に状況をリアルに想像させる。
- 思い込み:「息子が熱を出している」という思い込みを植え付けることで、冷静な判断を妨げる。
4. 不確実性と時間的制約
- 不確実性:息子が本当に熱を出しているのかどうか、「確信が持てない」という状況を作り出す。
- 時間的プレッシャー:翌日の連絡を約束することで、「時間がない」というプレッシャーを与え、冷静な判断をできなくさせる。
5. 承認欲求と常識のゆがみ
- フレーム:「息子からの電話」という枠組みを設定することで、被害者の思考を限定させる。
対策と注意
オレオレ詐欺の被害を防ぐためには、以下の対策が必要です。
- 家族や親しい人に、熱が出ているかどうか確認する。
- 犯人に個人情報を絶対に教えない。
- お金は絶対に振り込まない。
- すぐに警察に通報する。
まとめ
オレオレ詐欺は巧妙な手口で多くの人が被害に遭っています。常に警戒し、この記事で紹介した対策を行うことが重要です。また、周囲の人々にも注意を促し、詐欺の手口について知らせることが大切です。
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