お盆には、
ご先祖様の霊をお迎えする。
ご先祖様が迷わないように、
火を用意するけど、
それが盆提灯(ぼんちょうちん)。
今回のリサーチでは、
盆提灯の処分方法などをまとめた。
日本の伝統であるお盆を過ごす豆知識さ☆-( ^-゚)v
最近の盆提灯
一昔前の、
日本家屋が中心だった頃──
縁側や玄関に、
盆提灯が吊り下げられる光景は、
夏の風物詩だった。
陽が沈んでから一斉に灯る盆提灯。
それは幻想的な風景で季節を感じたもの。
でも今は、
マンションや西洋式の家が主流。
だから、盆提灯を飾る慣習は減った、
と、思われる方もいるけど、
実際には根強く残っている。
近年でも、
精霊棚や仏壇の前なんかに、
盆提灯を飾る家庭が多い。
初盆(新盆)と通常のお盆の提灯
盆提灯と一言でいっても、
初盆と通常のお盆とでは、
吊り下げる提灯の模様が違う。
初盆であれば、
無地の白い提灯を使い、
その年のうちに処分をする。
一方で通常のお盆では、
絵が書かれた提灯を使うけど、
こちらは毎年再利用する。
盆提灯を贈る風習
初盆を迎えた家には、
親戚や故人と親しかった人たちが、
提灯を贈る風習がある。
贈られた盆提灯が多い人ほど、
人徳があったとされるんだ。
贈られた盆提灯が多すぎる場合
頂いた盆提灯が多い場合、
毎年飾るのが大変になる。
そのような時には、
2年~3年は全部飾ろう。
でも、その後は、
飾る数を減らしても失礼にはならない。
盆提灯の購入
初盆に使う白提灯は、
家族が購入する。
一方で毎年のお盆で使う、
絵柄の入っている提灯は、
親戚などから送られていた。
でも住宅事情の変化などにより、
最近では盆提灯用のお金を、
現金で受け取ることが多い。
この場合は、
故人の家族が頂いたお金で、
提灯を都合に合わせて用意することになる。
初盆とは?
忌明け後、初めてのお盆を指す。
故人が亡くなってから、
49日が過ぎたあとを指すんだ。
でも、故人が亡くなってから、
49日が過ぎる前にお盆を迎えた場合は、
翌年のお盆が初盆になる。
初盆用の盆提灯
初盆用の盆提灯の色は白。
白は清浄無垢を表していて、
清浄無垢な気持ちで、
故人の霊を迎えるという意味がある。
あと初めて帰ってくる故人の霊が、
迷わないための目印という意味もある。
玄関、仏壇の前、部屋の窓際に、
吊るすことが多い。
白提灯(しろちょうちん)は、
一つだけ用意すれば良く、
身内の方が用意することがほとんど。
初盆用の盆提灯
初盆用の盆提灯は、
白木で作られた白紋天が、
もっとも選ばれることが多い。
最近は、中に火をともすタイプと、
安全な電池灯の2種類が存在する。
この初盆用の白提灯は、
お盆が終わったら処分する。
初盆用提灯の処分方法
最近では住宅事情や、
廃棄物に関連した規制で、
自宅で燃やすのが難しい。
だから処分の方法が、
昔とは変わってきているんだ。
- 昔の新盆の盆提灯、処分方法
○送り火で燃やす
○自宅の庭でお焚きあげ
○菩提寺で処分 - 現在の新盆の盆提灯、処分方法
○形式的なお焚きあげを行う
→火袋に火を入れて少しだけ燃やす
※火袋とは→盆提灯の明かりを灯す場所
○鎮火したら新聞紙などで包みゴミに出す
○火が使えない場合は塩をふって白い紙に包み処分
地域によりお盆で使った飾りものは、
収集する場所と日時が決まっている場合があるから、
この点に気を付けよう。
普通の盆提灯は処分しない
初盆用の白提灯は、
処分することになる。
でも普通の絵柄が入った提灯は、
毎年お盆が来るたびに使うことになる。
お盆が終了したら、
火袋をしっかりとはたく。
そして汚れた提灯の部品は、
しっかりと拭いて箱に入れよう。
盆提灯にも種類がある
最後に、
盆提灯の種類をまとめるよ。
盆提灯にも色々な形があるから、
自分で買う場合、誰かに贈る場合など、
状況によってどれが良いか考えてみよう。
- 姫行灯、行灯
○床に置く提灯 - 小型の提灯、霊前灯
○盆棚などの台の上に置く提灯 - 住吉、御所
○吊るすタイプ
○お仏壇がある部屋の鴨居や盆棚に吊るす - 白提灯、門提灯
○門柱や玄関に飾る提灯
○玄関や軒先に飾るのが基本
→飾れないのなら軒先か縁側に飾る
まとめ
今回のリサーチでは、
初盆の盆提灯についてまとめた。
白提灯は、
初盆にだけ使って処分をする。
でも昔とは環境が違ってきているから、
処分する方法には気を付けようね☆-( ^-゚)v