ひな祭りといえば女の子とのお祭りとして有名。
そんなひな祭りは、穢れ(けがれ)を祓う行事と女の子の遊びが混ざって今の形になった。
今回のリサーチ対象はひな祭りの由来と意味とは何かについて。
男の子がハブられるひな祭りの正体さ(ノ´▽`)ノ
ひな祭りの由来
ひな祭りというのは平安時代にあった2つの風習が合わさった物。
その2つの風習というのは以下の2つ。
- 上巳の節句
○摘んだ薬草で体の穢れを祓い厄除けや健康を願った - ひいな遊び
○平安時代に流行った紙の着せ替え人形での遊び
次にこの2つの風習について少し解説していく。
上巳の節句とは?
ひな祭りの由来の一つである、上巳の節句についての説明。
上巳の節句は、300年頃の中国で始まった上巳節が日本に伝わったもの。
ちなみに上巳は、じょうし,じょうみと読む。
この上巳節は遣唐使により日本に伝えられた。
そして日本に古くからあった、禊(みそぎ)、形代(かたしろ)などの、風習と結びつくことになる。
ちなみに日本に伝えられた当初は、天皇(天子)専用のお祓いだった。
- 上巳の節句
○300年頃の中国の風習
○上巳の意味はは3月上旬の巳の日
○季節の変わる時は邪気が入り込みやすいと考えられていた
このため中国では水辺で邪気や穢れを祓っていた - 日本に伝えられてから
○遣唐使が上巳の節句を日本に伝えた
○日本に古くからある風習と結びついた
→結びついた風習
禊、祓い:邪気などを祓う行事
形代:身代わり信仰
○平安時代には
上巳の節句の日に薬草摘み飲んで穢れを祓っていた
ひいな遊びとは?
ひいな遊びとは、宮中や貴族の子女の間で流行った平安時代の人形遊び。
紙の着せ替え人形を使ったママごとのような遊び。
- ひな人形という名前の起源となった
- 元々は紙の着せ替え人形での遊び
○貴族や宮中の子女の間で平安時代に流行た - 遊びの内容
○紙の人形でのママごと - ひいな(雛)の意味
○大きい物を小さくする、小さな可愛らしい物
上巳の節句と、ひいな遊びが融合
厄を祓う上巳の節句と、ひいな遊びとが結びついてひな人形の起源となった。
当時は厄を受ける男女一対の紙製の立雛だった。
この頃は体に人形を触れさせ、厄を人形に移して川や海に流すようにしていた。
今もこの風習の名残があって、それが流し雛。
そして、時代の流れと共に人形作りの技術は発展していき、使い捨てから飾る物へと雛人形は変化していった。
雛人形は飾る物へと
雛人形を作る技術は、どんどん発展し続けて雛人形が高級化していった。
そして内裏雛(だいりびな)を、雛壇に飾る現在の雛人形の形になっていった。
現在のように、段飾りが飾られ始めたのは江戸中期。
宮中から、武家社会や裕福な家庭、名主の家庭などへと雛人形は広まった。
更に江戸幕府が上巳の節句を五節句の一つと定めたことで、上巳の節句は国の行事にもなった。
- 1月7日:人日の節句
- 1月7日:人日の節句
- 5月5日:端午の節句
- 7月7日:七夕の節句
- 9月9日:重陽の節句
そして昭和に入る頃には、今のような雛人形へとなり、現代のひな祭りの形となったんだ。
豪華になりすぎた雛人形
ここからは豆知識。
雛人形を飾る風習は、裕福な家庭を中心に広まった。
でも時代の流れと共に、本来であれば娘の厄を受ける雛人形が少しおかしな方向に進化し始める。
ひな人形は、その家の財力の象徴となり華やかさが増し続けていった。
- 少しでも豪華な雛人形を雛壇に…
- 財力を象徴する雛人形を見せ合う雛合わせ…
- ご馳走を持ち親戚を尋ねる雛の使いの流行…
そして等身大の雛人形まで登場し、贅沢に歯止めが効かなくなり始める。
やがて幕府の制限が入る
このため贅沢を警戒した幕府が、雛人形の大きさを24cm程度に制限しないといけない事態になった。
でも当時の雛人形は豪華で庶民の憧れであった。
このため後に庶民が豊かになってきた頃、雛祭りは町をあげて行う楽しい行事になっていったんだ。
まとめ
今回はひな祭りの由来と起源とは、何かという記事。
今の雛人形はものすごく豪華だから、昔は財力の証だったというのもなんとなく頷けるよね。
それにしても等身大の雛人形か………個人的には少し興味がある(〃∇〃)
ひな祭りの料理関連の記事
ひな祭りといえば、雛人形が象徴的な存在。
そして、雛人形と一緒に頭に思い浮かぶのが、色鮮やかなお料理っていう人も多いのではと思う。
特にちらし寿司は、今ではひな祭りの定番料理ともいえるんじゃないかな?
ひな祭りのおもてなし料理
ひな祭りの料理関連でいえば、おもてなし料理もある。
初めての節句では、今でも人を招いて料理をふるまう地域も多い。
でも、そのような場合にどのような料理を用意すれば良いのか悩む方も──。
この、ひな祭りのおもてなし料理で絶対に外せないのは5つ。
この5つをしっかりと押さえた上でメニューを考えれば、少しはおもてなし料理を考えるのが楽になるのではと思う。
ひな祭りの歌
明かりを着けましょう~で有名なひな祭りの歌。
あの歌って、実は意味が悲しいって知っている?