鯉のぼりが空を優雅に泳ぐ端午の節句。
よく見ればヒラヒラした布が風になびいている。
あの布に対して『ただの飾りでしょ( ´艸`) 』と、お思いの方も多いのでは?
ヒラヒラした布は吹き流しというんだけど、ちゃんとした意味が存在している。
今回のリサーチでは鯉のぼりに使われる吹き流しの意味について記事にしてみた。
なんとなく知っておきたい子供の日の豆知識さ☆-( ^-゚)v
鯉のぼりの吹き流しが持つ意味
吹き流しが持つ意味は魔除け。
戦国時代の頃から吹き流しは魔除けとして使われてきた。
江戸時代になるとその流れで吹き流しが飾られるようになった。
魔除けである吹き流しが飾られた理由
江戸時代というのは、時代劇で描かれる世界よりも遥かに悲惨な状況だった。
栄養失調や疫病なんかで乳幼児は亡くなることは当たり前。
当時は7歳になるまでは、いつ命を失ってもおかしくはないと当たり前に考えられる程だった。
だからこそ、魔除けの意味がある吹き流しを飾るようになったとされている。
鯉のぼりの吹き流しに魔除け効果がある理由
吹き流しには、なぜ魔除けの効果があると信じられているのか?
その理由は色が持つ意味に注目すると分かる。
吹き流しの色について
吹き流しの布には5色が使われている。
この5色が持つ意味が吹き流しにとって重要。
- 赤=火
- 青(もしくは緑)=木
- 黄=地
- 白=金
- 黒(もしくは紫)=水
なぜ、これらの色が魔除けになるのか?
吹き流しに使われる、これらの色は陰陽五行説に由来する。
陰陽五行説というのは古代中国から伝わった思想。
陰陽五行説の考えには五行+気の2つが組み合わさっている。
五行というのは?
全ての物は、火、木、水、金、土の元素がお互いに影響しあう事で循環し変化していくという考え。
気というのは?
陰と陽の2つの気を指す。
でも吹き流しと深く関わっているのは、五行の考えだから気の方は無視しても良い。
吹き流しは五色を使っているから
五色を並べることで、陰陽道で神聖とされる五芒星にみたてている。
吹き流しの色を五芒星に見立てることで、魔除けの効果を期待しているんだ。
鯉のぼりの吹き流しが持つ歴史
吹き流しの色は、5世紀から6世紀に中国から伝わった陰陽五行説が元になっている。
11世紀末頃の源平の時代には、吹き流しは魔除けとして存在していたとされる。
そして江戸時代になると、鯉のぼりが裕福な商人の間で飾られるようになる。
ただ江戸時代の鯉のぼりは、最初の内は鯉は存在しておらず吹き流しだけだった。
でも江戸時代後期になると、鯉のぼりと吹き流しが浮世絵なんかに描かれるようになる。
鯉のぼりが吹き流しと共に飾られるようになった理由
最初は吹き流しだけが飾られていた。
でも江戸時代後期になると鯉のぼりも一緒に飾れるようになる。
これは中国の言い伝えが関係している。
その言い伝えというのは『鯉が急流を昇り切ると龍となり空へと昇る』という話。
この話をもとに鯉が龍になるように子供の出世を願い、鯉のぼりが飾られるようになった。
子供の日&魔除け繋がりの食べ物
吹き流しのような五行に関する魔除けに関しては、子供の日に食べる粽(ちまき)も似た由来を持っている。
→子どもの日の食べ物の由来!柏餅やちまきは何故食べられるの?
終わりに
鯉のぼりの吹き流しについて、今回はまとめた。
鯉のぼりのように、風習となっている物には、必ずなんらかの由来がある。
今回の吹き流しについても、魔除けという意味が存在していた。
そんな由来を、ネットなんかで探すのは面白いよね☆-( ^-゚)v
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