バーベキューは家族や友人と楽しむアウトドアの定番。
子供が火傷をするという事故も少なくはない。
火傷は大人でも痛いけど、子供は皮膚が薄く、火傷の深さや範囲が大きくなりやすい。
また、火傷は子供の成長にも影響を与える可能性も。
火傷跡が残ったり、感染症や瘢痕拘縮などの合併症が起こったりすると、心身の発達に悪影響を及ぼすかもしれない。
そうならないためには、火傷を予防することが何よりも大切。
子供がバーベキューで火傷をしないようにするには、どのような対策が必要なのでだろう?
この記事では、バーベキューにおける子供の火傷の原因と、それを防止するための対策、そして、万が一火傷をしたときの応急処置について、詳しく解説させて頂く。
バーベキューにおける子供の火傷の原因
バーベキューでは、火や熱に関わるものがたくさんある。
そのため、子供が火傷をする原因もさまざまです。ここでは、バーベキューにおける子供の火傷の原因を、以下の5つに分類して紹介する。
炭やコンロなどの熱源
バーベキューの熱源となる炭やコンロは、高温になっている。
子供が誤って触れてしまうと、重度の火傷を負う可能性が。
特に、炭は見た目が黒くなっても熱くなっていることが分かりにくいので、注意が必要。
また、炭を燃やすときに使う着火剤や液体燃料も、引火や爆発の危険があるので注意。
子どもの火傷を防ぐには、子供がこれらのものに触れないようにすることが大切になってくる。
熱湯
バーベキューでは、お湯を沸かしたり、お茶やコーヒーを入れたりすることもある。
この熱湯は子供にとっても危険なもの。
熱湯がこぼれたり、ぶつかったりして、子供の体にかかってしまうと、やけどをする可能性がある。
特に、顔や首、手足などの露出部分にかかると、深刻な火傷になることもある。
熱湯を扱うときは、子供から離れた場所で行い、安定した台の上に置くことが重要。
調理器具や食器
バーベキューでは、鉄板やフライパン、トングやフォークなどの調理器具や食器を使う。
これらのものも、火にかけたり、熱いものに触れたりすると、熱くなるので火傷の原因になる。
子供がこれらのものを持ったり、口に入れたりすると、火傷をする可能性がある。
また、調理器具や食器には、刃物や先のとがったものもある。
これらのもので、子供が切ったり、刺したりすると、出血や感染などの危険も。
調理器具や食器は、火傷や切り傷などを防ぐためにも、子供の手の届かない場所に置き、使用後はすぐに片付けることが大切になる。
火の粉
バーベキューでは、火を使うことで、火の粉が飛んだり、煙が出たりする。
火の粉は、子供の目や皮膚に当たると、火傷や目の炎症を引き起こす可能性がある。
また、煙は、子供の呼吸器に刺激を与えたり、アレルギーや喘息を悪化させたりする可能性も。
火の粉や煙から子供を守るためには、風上に座らせたり、帽子やサングラス、マスクなどを着用させたりすることが有効となる。
周囲の環境
バーベキューでは、周囲の環境も子供の火傷の原因になることがある。
例えば、夏場の日差しは、子供の皮膚を日焼けさせたり、熱中症を引き起こしたりする可能性がある。
日差しや暑さから子供を守るためには、日焼け止めや日傘、水分補給などを行うことが必要。
また、バーベキューをする場所によっては、虫や動物、植物などにも注意が必要。
虫刺されや咬傷、毒草などによって、子供の皮膚に炎症やアレルギーが起こる可能性がある。
虫除けスプレーや虫刺され薬、応急処置セットなどを持参することが大切になる。
子供の火傷を防止するための対策
バーベキューにおける子供の火傷の原因を知ったところで、次に、それを防止するための対策について見ていこう。
子供の火傷を防止するためには、事前準備、持ち物リスト、服装、場所選び、バーベキュー中の注意点などが重要。
それぞれについて、詳しく説明していこうと思う。
事前準備
バーベキューをする前に、事前準備をすることが大切。
事前準備とは、以下のようなことを指す。
- バーベキューのルールやマナーを子供に教える
- 子供の年齢や体力に合わせたバーベキューの時間や内容を決める
- 子供が食べられるメニューや量を考える
- 子供が食べられない食材や調味料について確認する
- 子供が遊べるおもちゃやゲームを用意する
- 子供が安心できる人と一緒に行く
これらの事前準備をすることで、子供がバーベキューに対して興味や関心を持ち、楽しみにすることができる。
また、子供が食べ物や遊びに夢中になりすぎて、火や熱に無頓着になるのを防ぐことができる。
持ち物リスト
バーベキューに行くときには、必要なものを忘れずに持って行くことが大切。
特に、子供の火傷を防止するためには、以下のようなものが必要。
- 火傷防止グッズ(手袋、エプロン、ミトンなど)
- 日焼け止め
- 日傘
- 帽子
- サングラス
- マスク
- 虫除けスプレー
- 虫刺され薬
- 応急処置セット
- 水分補給用の飲み物
- 氷
- タオル
- 替えの服
これらのものを持って行くことで、子供の火傷やその他のトラブルを予防することができる。
また、万が一火傷をしたときにも、すぐに対処することができる。
服装
バーベキューに行くときの服装も、子供の火傷を防止するためには重要となってくる。
服装には、以下のようなポイントがある。
- 動きやすい服を着る
- 熱に強い素材の服を着る
- 長袖や長ズボンを着る
- 色の濃い服を着る
- 紐やひものない服を着る
動きやすい服を着ることで、子供が自由に遊んだり、食べたりすることができる。
熱に強い素材の服を着ることで、火や熱による火傷を防ぐことが可能。
長袖や長ズボンを着ることで、日焼けや虫刺されを防ぐことができる。
色の濃い服を着ることで、汚れや火の粉によるダメージを防ぐことができる。
紐やひものない服を着ることで、引っかかったり、絡まったりする危険を防ぐことができる。
場所選び
バーベキューをする場所も、子供の火傷を防止するためには重要。
場所選びには、以下のようなポイントがある。
- 安全性の高い場所を選ぶ
- 子供の遊び場がある場所を選ぶ
- 風の影響を受けにくい場所を選ぶ
- 日陰がある場所を選ぶ
- 水場が近い場所を選ぶ
安全性の高い場所を選ぶことで、子供が危険なものに触れたり、転んだりするリスクを減らすことが可能。
子供の遊び場がある場所を選ぶことで、子供がバーベキューの場から離れたり、退屈したりするのを防ぐことができる。
風の影響を受けにくい場所を選ぶことで、火の粉や煙による火傷や目の炎症を防ぐことができる。
遊び場所の例
日陰がある場所を選ぶことで、日焼けや熱中症を防ぐことができる。
水場が近い場所を選ぶことで、火傷や熱中症の応急処置に役立つ水を手に入れやすくなる。
バーベキュー中の注意点
バーベキューをしているときにも、子供の火傷を防止するためには、以下のような注意点がある。
- 子供から目を離さない
- 火の扱いに注意する
- 熱源への接触を防ぐ
- 食事中の注意をする
子供から目を離さないことで、子供が危険な行動をしたり、事故に巻き込まれたりするのを防ぐことができる。
火の扱いに注意することで、火の粉や煙による火傷や目の炎症を防ぐことができる。
熱源への接触を防ぐことで、炭やコンロなどの熱源による火傷を防ぐことができる。
食事中の注意をすることで、熱湯や調理器具や食器による火傷を防ぐことができる。
具体的には、以下のようなことを心がけよう。
- 子供には、火や熱に関わるものに近づかないように言い聞かせる
- 子供には、自分で火をつけたり、消したり、燃料を足したりしないように言い聞かせる
- 子供には、熱いものを持ったり、食べたりしないように言い聞かせる
- 子供には、食べ物や飲み物を自分で取ったり、注いだりしないように言い聞かせる
- 子供には、調理器具や食器を自分で使ったり、洗ったりしないように言い聞かせる
- 子供には、遊び道具やおもちゃを火や熱に近づけないように言い聞かせる
- 子供の様子を常に見守り、危険な行動をしたらすぐに止める
- 子供には、火傷防止グッズを着用させる
- 子供には、火傷をしたときの応急処置の方法を教える
これらのことを守ることで、子供がバーベキューで火傷をする可能性を大幅に減らすことができる。
子供が火傷をしたときの応急処置
万が一、子供がバーベキューで火傷をしたときには、すぐに応急処置をすることが大切。
応急処置とは、以下のようなことを指す。
- 冷却
- 清潔
- 保護
- 病院への受診
冷却
火傷をした部位を冷却することで、火傷の深さや範囲を抑えることができる。
冷却する方法は、以下のようなものがある。
- 水道水や川の水などの流水で15分以上冷やす
- 氷や冷たい飲み物などをタオルやガーゼに包んで冷やす
- 冷却スプレーやジェルなどを使って冷やす
冷却するときの注意点は、以下のようなものがある。
- 火傷した部位に直接氷を当てない
- 火傷した部位に圧力をかけない
- 火傷した部位に汚れたものを当てない
- 火傷した部位に油やバターなどを塗らない
これらのことを守ることで、火傷の悪化や感染を防ぐことができる。
清潔
火傷した部位を清潔にすることで、感染や炎症を防ぐことができる。
清潔にする方法は、以下のようなものがある。
- 火傷した部位を石鹸や消毒液で洗う
- 火傷した部位に抗菌薬や消毒薬を塗る
- 火傷した部位に清潔なタオルやガーゼを当てる
清潔にするときの注意点は、以下のようなものがある。
- 火傷した部位にふき取らない
- 火傷した部位にはがれた皮や水ぶくれをつぶさない
- 火傷した部位に毛やほこりなどが付着しないようにする
これらのことを守ることで、火傷の回復を促進することができる。
保護
火傷した部位を保護することで、外部の刺激や摩擦から守ることができる。
保護する方法は、以下のようなものがある。
- 火傷した部位にバンドエイドや絆創膏などを貼る
- 火傷した部位に包帯やガーゼなどを巻く
- 火傷した部位に防水シートやフィルムなどを貼る
保護するときの注意点は、以下のようなものがある。
- 火傷した部位に圧迫感や痛みがないようにする
- 火傷した部位に空気が通るようにする
- 火傷した部位に水や汗が溜まらないようにする
- 火傷した部位の様子を定期的に確認する
これらのことを守ることで、火傷の治りやすさや見た目を改善することができまる。
病院への受診
火傷した部位の状態によっては、病院への受診が必要な場合がある。
病院への受診が必要な場合は、以下のような場合があげられる。
- 火傷の深さが2度以上の場合
- 火傷の範囲が手のひらより大きい場合
- 火傷の部位が顔や首、手足の関節などの重要な部分の場合
- 火傷に水ぶくれやはがれた皮がある場合
- 火傷に異物が刺さっている場合
- 火傷に感染の兆候がある場合(赤み、腫れ、熱感、膿など)
- 火傷に伴って全身症状がある場合(発熱、悪寒、吐き気、頭痛など)
これらの場合は、応急処置をした後、すぐに病院へ行こう。
病院では、専門の医師が火傷の診断や治療を行ってくれる。
おすすめ商品
子供の火傷を防止するためには、忘れずに持って行きたいものがある。
ここでは、子供の火傷を防止するためにおすすめの商品を、以下の2つに分類して紹介させていただく。
- 火傷防止グッズ
- 子供向けバーベキュー用品
火傷防止グッズ
火傷防止グッズとは、火や熱に関わるものに触れるときに着用するもの。
例えば、手袋、エプロン、ミトンなどがある。
これらのグッズは、火傷の危険性を減らすだけでなく、バーベキューの楽しさや雰囲気を高める効果もある。
子供には、カラフルで可愛いデザインのものを選ぶと喜ばれることが多い。
子供用のバーベキューエプロンは、熱や汚れに強い。
子供用のバーベキューミトンというものもある。熱や汚れに強く、肌触りも良い。
子供用のバーベキューハットもある。エプロンとミトンと同じ素材で、熱や汚れに強く、肌触りも良い。
子供向けバーベキュー用品
子供向けのバーベキュー向けの服だけでなく、子ども向けのバーベキュー用品もある。
例えば、子供用のコンロや鉄板、トングやフォークなどがある。
これらの用品は、子供の手に合ったサイズや形で、安全に使えるように設計されているので安心して使わせることが出来る。
また、子供がバーベキューに興味を持ち、楽しく参加できるように、カラフルで可愛いデザインのものが多いのも特徴。
まとめ
この記事では、バーベキューにおける子供の火傷の原因と、それを防止するための対策、そして、万が一火傷をしたときの応急処置について解説しました。
子供の火傷は、大人が想像する以上に深刻になることもある。
子供の成長にも影響を与える可能性すらあるほど。
そうならないためには、火傷を予防することが何よりも大切。
子供と一緒にバーベキューを楽しみたい家族や、子供の安全を第一に考える人、バーベキュー初心者の方は、ぜひこの記事を参考にしていただきたい。