
餅まき(餅投げとも呼ばれる)は、新築で家を建てる際に上棟(じょうとう)という工程を終えた際に行う。
最近では餅まきをする方は減っているけど、実は人気が高くイベントで餅まきが行われると遠出してでも参加をする人がいるほど。
今回の記事では、そんな餅まきを家を建てるときに行う場合の費用などをお伝えする。
餅まきを新築でまく意味
餅投げとも呼ばれる餅まき。
なぜ家を建てるときに行われるようになったのかというと、最大の理由は厄災を払うため。
古くから、家を建てられることは富の象徴とされてきた。
このため、家を建てる富がある事を妬む厄災が起こると考えられていた。
その厄災を払うために、神様に献上するお供え物であるお餅や小銭を撒くという習慣が生まれたとされる。
また厄災を払うだけでなく、地域の方々への感謝の気持ちや、富の象徴たるお米で作られたお餅をまくことので福を分けるという意味もある。
なぜまくのがお餅なのか?
一説によれば、餅まきは打撒(うちまき)という風習から来ているという話がある。
打撒とは、米を神前でまく行事。
米をまくことで、悪霊や災難を打ち負かしたとされる。
この打撒が変化して、お米の代わりに高価で保存のきくお餅をまく餅まきになったとされる。
餅まきに集まる人は?
餅まきには、建てた家のある地域の人たちが集まるのが一般的。
古くから住んでいて顔見知りの多い場所であれば、施主が声を掛けるという場合も多い。
でも引っ越してきた場合は、工務店やハウスメーカーを通して近隣の住民の方へと連絡をするというケースが多い。
餅まきにかかる費用
餅まきに使うお餅は、だいたい2ヶ月前には予約をしておく必要がある。
餅まき単体であれば、3万円~5万円ほどが一般的。
少し奮発する場合は、8万円~10万円ほどとなる。
ただし餅まきを行う場合は上棟式を必ず行うことになるので、こちらの費用も必要となる。
さらに大工さん達にご祝儀として、棟梁に1~2万円、ほかのだいくさんに5千円ほどを配ることになる。
ただご祝儀に関しては会社ごとに違うので、ちょくせつ各会社に訪ねた方がいい。
餅まきの準備は誰がする?
餅まきの準備は、個人で行うことがほとんど。
お餅は、地元のお菓子屋、和菓子屋などに施主が依頼することになる。
安く済ませるのであれば、家族経営で行っている所に注文するといい。
広告などにお金をかけていないところがほとんどだから、その分だけ安く済ませることができる。
でも見つけるのが大変なので、最近はインターネットなどを通して餅まき用のお餅を用意する人も多い。
お餅単独だと高価だから……
餅まきのとき、まくのがお餅だけだと高価になる傾向にある。
また、お餅だけをまくと変化が足りないのでありがたみも少なく感じる。
だから駄菓子も一緒にまくといい。
駄菓子は、お餅と比べるとかなり安くて済む。
また地域によっては、タオルを巻くというところもある。
餅まきに用意するお餅
餅まきに用意するお餅は、紅白の丸いお餅が基本。
注文するとき、偶数は割り切れるため別れを連想させるから避ける必要がある。
このため餅まきのために用意するお餅は、奇数個を用意することになる。
おわりに
餅まきをするかどうかは、家を建てた方が選ぶことになる。
お金が結構かかるので行わない方が最近は多い。
でも引っ越しをする際に行うのなら、近所の方と顔を合わせる機会になるというメリットもある。
こういった点を考えながら費用対効果があるのか判断するようにしよう。