塩水シャンプーとは、塩と水を混ぜた液体のこと。

     

    この塩水シャンプーは、人間用の物ばかりではなくペットの毛や皮膚を洗う専用の物もある。

     

    塩水シャンプーにはどんな効果があるのだろうか?

     

    また、どのように選び方や使い方をすれば良いのだろうか?

     

    この記事では、塩水シャンプーのメリットやデメリット、選び方や使い方、作り方などを詳しく解説させて頂こうと思う。

    スポンサードリンク

    塩水シャンプーのメリット

    塩水シャンプーには以下のようなメリットがある。

     

    • 汚れや臭いを落とす
    • 殺菌や抗炎症の効果がある
    • 皮膚や被毛の保湿や栄養補給ができる
    • アレルギーや皮膚病の予防や改善ができる
    • 水だけで洗えるので簡単で経済的

     

    塩水シャンプーは、塩に含まれるミネラルやイオンが汚れや臭いを吸着して落としてくれる。

     

    また、塩は殺菌や抗炎症の効果があるので、細菌やカビなどの感染を防いだり、かゆみや赤みなどの炎症を和らげたりすることもできる。

     

    さらに、塩は皮膚や被毛に潤いや栄養を与えてくれるので、乾燥やパサつきを防いだり、ツヤやコシを出したりすることも可能。

     

    これだけでなく塩水シャンプーはアレルギーや皮膚病の原因となるダニやノミなどの寄生虫を退治したり、刺激物質を洗い流したりすることで、ペットの皮膚トラブルを予防や改善する効果も期待できる。

     

    さらに塩水シャンプーは水だけで洗えるので、手間もお金もかからずにペットを清潔に保つことができる。

     

    このように、塩水シャンプーを使う事には、色々なメリットが存在している。

     

    塩水シャンプーのデメリット

    塩水シャンプーにもデメリットもある。

     

    以下のような点に注意しよう。

     

    • 塩分濃度が高すぎると刺激になる
    • 塩分濃度が低すぎると効果がない
    • 塩分濃度によっては目や口に入った時に痛い
    • 塩分濃度によっては舐めてしまった時に体調不良になる
    • 塩分濃度によっては被毛が硬くなったり白くなったりする

     

    塩水シャンプーは、塩分濃度によって効果や副作用が変わってくる。

     

    一般的には、塩分濃度は0.9%〜3%程度が適切とされている。

     

    これより高いと刺激が強くなり、ペットの皮膚や目や口にダメージを与えたり、舐めてしまった時に塩中毒になったりする恐れがある。

     

    逆に、これより低いと効果が薄くなり、汚れや臭いを落とせなかったり、殺菌や抗炎症の効果が得られなかったりする可能性がある。

     

    また、塩分濃度が高すぎると被毛が硬くなったり白くなったりすることも。

     

    そのため、塩水シャンプーを使う際には、塩分濃度を正しく調整することが重要となる。

     

    塩水シャンプーの使い方

    塩水シャンプーの使い方は以下の通り。

     

    1. 塩水シャンプーを作る
    2. ペットの毛をブラッシングする
    3. 塩水シャンプーをペットの体にかける
    4. 塩水シャンプーをペットの毛になじませる
    5. タオルでペットの体を拭く
    6. ドライヤーでペットの体を乾かす

     

    塩水シャンプーを作る

    塩水シャンプーを作るには、塩と水を混ぜるだけでOK。

     

    しかし、塩分濃度は0.9%〜3%程度にすることが大切。

     

    一般的には、500mlの水に小さじ1〜2杯の塩を入れると良い。

     

    塩は食塩でも海塩でも構わないけど、できれば無添加のものを選ぶと安全性が高くなる。

     

    また、水はぬるま湯にすると溶けやすくなる。

     

    塩と水をよく混ぜて、塩水シャンプーの完成。

     

    ペットの毛をブラッシングする

    塩水シャンプーを使う前に、ペットの毛をブラッシングしておこう。

     

    ブラッシングすることで、ペットの毛に絡まった汚れやほこり、抜け毛などを取り除くことができる。

     

    また、ブラッシングすることで、ペットの血行も良くなる。

     

    ブラッシングは、ペットの被毛タイプや長さに合わせて適切なブラシやコームを選ぶようにしたい。

     

    塩水シャンプーをペットの体にかける

    ブラッシングしたら、次は塩水シャンプーをペットの体にかける。

     

    塩水シャンプーはスプレーボトルに入れて使うと便利。

     

    スプレーボトルに入れたら、ペットの体全体に均等に吹きかけていこう。

     

    ただし、目や口や鼻などは避ける必要がある。

     

    もしも入ってしまったら、すぐに清潔な水で洗い流してあげるようにしよう。

     

    塩水シャンプーをペットの毛になじませる

    塩水シャンプーをペットの体にかけたら、次は手やタオルで優しくマッサージしてあげよう。

     

    これは、塩水シャンプーがペットの毛や皮膚にしっかりと浸透するようにするため。

     

    また、マッサージすることで、汚れや臭いを落としたり、血行を良くしたり、リラックス効果も得られる。

     

    マッサージしたら、次はタオルでペットの体を拭きをする。

     

    これは、塩水シャンプーの余分な水分を取り除くため。

     

    タオルは清潔で柔らかいものを用意する。

     

    タオルでペットの体を優しく押さえるようにして拭いていく。

     

    このとき、こすったり引っ張ったりしないように注意。

     

    特に、目や耳や肛門などのデリケートな部分は丁寧に拭くように心がけよう。

     

    ドライヤーでペットの体を乾かす

    タオルで拭いたら、最後はドライヤーでペットの体を乾かす。

     

    これは、ペットが風邪をひいたり、皮膚病を起こしたりするのを防ぐため。

     

    ドライヤーは低温で弱風に設定する。

     

    高温や強風だとペットの皮膚や被毛にダメージを与えたり、ストレスになったりする。

     

    ドライヤーで乾かす時は、ペットの顔から離して吹きかける。

     

    目や耳や鼻などに直接当てないように注意する。

     

    また、ドライヤーの音や風に怖がるペットもいるので、慣れさせるために少しずつ時間を増やしていくことを心掛けたい。

     

    注意点

    以上が塩水シャンプーの使い方。

     

    塩水シャンプーは簡単に作れて効果的な方法。

     

    でも頻繁に使うと逆効果になることも。

     

    一般的には、週に1回程度が目安とされている。

     

    また、塩水シャンプーだけでは十分な洗浄力がない場合もある。

     

    だから必要に応じて市販のシャンプーと併用することも考えておきたい。

     

    このとき使う市販のシャンプーは人用ではなくペット用のものを選ぼう。

     

    なぜなら人用のシャンプーはpHが高くて刺激が強いため、ペットの皮膚や被毛に悪影響を及ぼす可能性があるから。

     

    塩水シャンプーの選び方

    塩水シャンプーは自分で作ることもできる。

     

    でも市販のものもある。

     

    市販の塩水シャンプーはどんなものがあるのだろう?

     

    また、どのような基準で選ぶと良いのだろう?

     

    この章では、塩水シャンプーの種類や成分や価格などについてご紹介させていただく。

     

    市販の塩水シャンプーの種類

    市販の塩水シャンプーには大きく分けて以下の2種類がある。

     

    • スプレータイプ
    • ポンプタイプ

     

    スプレータイプ

    スプレータイプは、塩水シャンプーがスプレーボトルに入っているタイプ。

     

    スプレーボトルから直接ペットの体に吹きかけることができるので、使いやすく便利。

     

    また、スプレーボトルは持ち運びやすく、旅行や外出先でも使える。

     

    しかし、スプレータイプは容量が少なく、高価なものが多い。

     

    また、スプレーの音や風に敏感なペットは嫌がることも多い。

     

    ポンプタイプ

    ポンプタイプは、塩水シャンプーがポンプボトルに入っているタイプ。

     

    ポンプボトルから手に取ってペットの体に塗ることができる。

     

    ポンプタイプは容量が多く、コスパが良い。

     

    また、ポンプの音や風に怖がらないペットにも向いている。

     

    しかし、ポンプタイプは持ち運びに不便で、使う時に手が汚れることがある。

     

    塩水シャンプーの成分

    市販の塩水シャンプーは塩と水だけではなく、他の成分も含まれている。

     

    塩水シャンプーの成分には以下のようなものがある。

     

    • 保湿成分
    • 香料
    • 着色料
    • 防腐剤
    • その他

     

    保湿成分

    保湿成分は、ペットの皮膚や被毛に潤いを与える成分。

     

    例えば、グリセリンやヒアルロン酸やコラーゲンなど。

     

    保湿成分は乾燥やパサつきを防ぐ効果がある。

     

    でも過剰に使用すると逆に皮膚や被毛を傷めることも。

     

    そのため、保湿成分は少量で十分。

     

    香料

    香料は、ペットの体に香りを付ける成分。

     

    例えば、ローズやラベンダーなどの花の香りや、ミントやレモンなどのフルーツの香りなどがある。

     

    香料はペットの臭いを消したり、リラックス効果を与えたりする効果がある。

     

    一方で人工的な香料は刺激が強くてアレルギーや皮膚炎を引き起こすという問題点もある。

     

    この問題点は、香料は天然由来のものを選ぶことで避けられる可能性が高い。

     

    着色料

    着色料は、ペットの被毛に色を付ける成分。

     

    例えば、赤や青や緑などの色素や、キラキラしたラメなどがある。

     

    着色料はペットの被毛を華やかにしたり、個性を出したりする効果がある。

     

    でも人工的な着色料は刺激が強くてアレルギーや皮膚炎を引き起こすこともあ。

     

    だから着色料は必要最低限に抑えたい。

     

    防腐剤

    防腐剤は、塩水シャンプーの品質や保存性を保つために添加される成分。

     

    例えば、パラベンやフェノキシエタノールなどがある。

     

    防腐剤は塩水シャンプーの劣化やカビなどの発生を防ぐ効果がある。

     

    でも人工的な防腐剤は刺激が強くてアレルギーや皮膚炎を引き起こすことも。

     

    そのため、防腐剤は無添加か自然由来のものを選びたい。

     

    その他

    その他にも、塩水シャンプーには様々な成分が含まれている。

     

    例えば、アロエやカモミールなどの植物エキスや、ビタミンCやEなどの栄養素などがある。

     

    これらの成分はペットの皮膚や被毛に良い影響を与えることも多い。

     

    一方で逆にアレルギーや皮膚炎を引き起こす可能性があるという問題点もある。

     

    そのため、塩水シャンプーを選ぶ際には、必ず成分表を確認することを心掛けたい。

     

    市販の塩水シャンプーの価格

    市販の塩水シャンプーの価格は様々。

     

    でも一般的には以下のような相場がある。

     

    • スプレータイプ:100mlあたり500円〜1000円
    • ポンプタイプ:500mlあたり1000円〜2000円

     

    スプレータイプごとの値段の特徴

    スプレータイプは容量が少なく、高価なものが多い。

     

    しかし、使いやすく便利なので、気軽に試したい方におすすめ。

     

    ポンプタイプは容量が多く、コスパが良い。

     

    しかし、持ち運びに不便で、使う時に手が汚れることも多い。

     

    そのため、長期的に使用したい方や、家でゆっくりとペットを洗いたい方におすすめ。

     

    塩水シャンプーを選ぶために

    以上が塩水シャンプーの選び方。

     

    塩水シャンプーは種類や成分や価格によって特徴が異なるので、ペットの被毛タイプや皮膚状態や好みなどに合わせて選ぶようにしたい。

     

    また、塩水シャンプーを使う際には、必ずペットの様子を見て、異常があればすぐに使用を中止することも大切。

     

    塩水シャンプーの作り方

    塩水シャンプーは市販のものを使うこともできる。

     

    自分で作ることも可能。

     

    自分で作る場合は、以下のような方法がある。

     

    • 塩と水だけで作る方法
    • 塩と水以外の材料を加える方法

     

    塩と水だけで作る方法

    塩と水だけで作る方法は、最も簡単で安全な方法。

     

    塩と水の割合は0.9%〜3%程度にすることが大切。

     

    一般的には、500mlの水に小さじ1〜2杯の塩を入れると良いとされている。

     

    塩は食塩でも海塩でも構わない。

     

    でも、できれば無添加のものを選ぶと安心できる。

     

    また、水はぬるま湯にすると溶けやすくなる。

     

    塩と水をよく混ぜて、塩水シャンプーが完成する。

     

    塩と水以外の材料を加える方法

    塩と水以外の材料を加える方法は、より効果的でオリジナルな方法。

     

    先に書いた塩と水だけで作る方法でつくった、塩水シャンプーに色々な物を混ぜることになる。

     

    塩と水以外に加える材料は、以下のような物。

     

    • 重曹
    • りんご酢
    • ハチミツ
    • オリーブオイル
    • ローズマリー
    • ティーツリーオイル

     

    塩と水以外の材料を加える場合は、ペットの好みやアレルギーなどによって選ぶ必要がある。

     

    また、塩水シャンプーを作ったら、冷蔵庫で保存しよう。

     

    保存期間は約1週間程度。

     

    重曹について

    重曹は、汚れや臭いを落としたり、皮膚や被毛のpHバランスを整えたりする効果がある。

     

    重曹を加える場合は、500mlの水に小さじ1杯程度入れると良い。

     

    りんご酢について

    りんご酢は、汚れや臭いを落としたり、殺菌や抗炎症の効果がある。

     

    りんご酢を加える場合は、500mlの水に大さじ1〜2杯程度入れると良い。

     

    ハチミツについて

    ハチミツは、保湿や栄養補給や抗菌の効果がある。

     

    ハチミツを加える場合は、500mlの水に大さじ1〜2杯程度入れると良い。

     

    オリーブオイルについて

    オリーブオイルは、保湿や栄養補給や抗酸化の効果がある。

     

    オリーブオイルを加える場合は、500mlの水に小さじ1〜2杯程度入れると良い。

     

    ローズマリーについて

    ローズマリーは、殺菌や抗炎症や血行促進の効果がある。

     

    ローズマリーを加える場合は、500mlの水に数本の生のローズマリーを入れて煮出すか、ローズマリーのエッセンシャルオイルを数滴入れると良い。

     

    ティーツリーオイルについて

    ティーツリーオイルは、殺菌や抗炎症や虫除けの効果がある。

     

    ティーツリーオイルを加える場合は、500mlの水に数滴入れると良い。

     

    ただし、ティーツリーオイルは刺激が強いので、過剰に使用しないように注意。

     

    塩水シャンプーでペットを洗ってみよう

    塩水シャンプーはペットの皮膚や被毛に優しくて効果的な方法。

     

    市販のものを使うこともできますが、自分で作ることもできる。

     

    自分で作る場合は、塩と水だけで作る方法と、塩と水以外の材料を加える方法がある。

     

    どちらの方法も簡単にできますが、塩分濃度や成分に注意する必要がある。

     

    また、塩水シャンプーを使う際には、必ずペットの様子を見て、異常があればすぐに使用を中止しするようにしなければならない点には注意をしよう。

    スポンサードリンク