スーパー銭湯で人気の高い炭酸風呂。
お湯に溶け込んだ炭酸ガスが美容や健康に効果的なだけでなく、弾ける感触が気持ちいいことでも人気。
スーパー銭湯の炭酸風呂は大掛かりな機械を使い、大量の炭酸入りのお湯を作って維持をしている。
でも自宅であっても、クエン酸と重曹があれば炭酸のお風呂を作ることが可能。
スーパー銭湯の炭酸風呂との違いは、お湯の量が浴槽くらいで炭酸の強い状態は10分ほどしか持たない程度。
だから自分一人が入る程度なら、十分に役割を果たしてくれるはず。
炭酸風呂の作り方は重曹とクエン酸で簡単
自宅で炭酸風呂を作るのは、スーパーや薬局で売られている重曹とクエン酸を使うだけでいい。
この重曹やクエン酸には等級が存在する。
その等級とは、薬用、食用、掃除用の3種類。
このうち掃除用は不純物が多いので、肌に直接触れることになる炭酸風呂には合わない。
だから炭酸風呂に使える重曹やクエン酸は、薬用か食用のどちらかということに。
さらに言えば薬用は品質が食用よりも高いだけあって値段も高い。
炭酸風呂には薬用ほどの品質は必要ないので、炭酸風呂に使うのは食用が基本であると考えよう。
炭酸風呂で用意するもの
具体的にはどの程度の量を用意すればよいのかというと以下の通り。
平均的な湯船の湯量は200L。もしも強めの炭酸を味わいたい場合は湯量を160Lほどに調整するのが簡単(クエン酸や重曹の量は湯200Lと同じ)
- 38度ほどのお湯:200L
- クエン酸:200g
- 重曹:260g
なおクエン酸と重曹の比率は1(クエン酸):1.3(重曹)
あと、お湯の温度は38度前後を目安にしよう。
お湯の温度が高いと早くに炭酸が抜けてしまうし、角質をとる効果が強く出すぎて必要な皮脂まで失ってしまう。
逆にお湯の温度が低いと、炭酸風呂の角質をとる効果が弱くしか出ない。
自宅での炭酸風呂の作り方
炭酸風呂を作るにはどうすればいいのかというと以下の通り。
- 浴槽にお湯を張る
- すぐに入浴できる状態になる
- 重曹を全て浴槽に入れる
- よく混ぜる
- クエン酸を全て入れる
- よく混ぜる
- シュワシュワしたら入る
炭酸の強い状態は、10分程度しかもたない。
だから炭酸風呂を作れたら、すぐに入れるようにしておくことが大切になる。
炭酸風呂の注意点
ここでは炭酸風呂の注意点についてお伝えさせていただく。
- 炭酸風呂の入浴時間は15分
○長くても30分が入浴時間の限度
○長く入ると皮脂が落ちすぎる
→乾燥肌などの原因に - 追い炊きはしない
○風呂釜の材質によっては問題が生じるため - 換気をしっかりと行う
○炭酸ガスが発生するため
→充満すると酸欠になる可能性あり - お湯を混ぜすぎない
○混ぜると炭酸が早く抜ける - 足を滑らせないように注意
○湯がヌルヌルするため - お湯を目に入れない
○炭酸水が目に入ると痛い
→清潔な水ですぐに洗う - 木材を使ったバスルームは避ける
○木材は重曹で変色する可能性がある
炭酸風呂の仲間
炭酸風呂は、重曹とクエン酸を使えばわりと簡単に行える。
この方法を応用すれば、炭酸を使った足湯やハンド浴が可能。
足湯であればバケツ、ハンド浴であれば洗面器にお湯を張る。
その後は(お湯)1L:(クエン酸)1g:(重曹)1.3gの割合で炭酸水を作ればいい。(一般的なバケツは6L~11L)
炭酸が生じたら、10分ほど手や足を浸けておくことになる。
足湯やハンド浴を行うことで、手足の指先が暖められるだけでなく全身の結構も促進される。
炭酸風呂のメリット
最後に炭酸風呂に入るメリットについてお伝えさせていただく。
炭酸風呂のメリットは色々とあるけど、特に以下の4つに注目をしたい。
- 血行促進
- リラックス
- 疲労回復
- 美肌効果
血行促進
炭酸風呂の効果の中で、特に注目したいのが血行促進効果。
炭酸ガスが毛穴から吸収されると血中の二酸化炭素濃度が上昇→血管が拡張→血行が促進される。
もちろんお風呂の体を温めて血行を促進するという効果も上乗せされる。
結果、冷え性、むくみ、肩や首のコリを改善するのに貢献してくれるとされている。
リラックス
炭酸の細かな泡が肌に当たるのは心地よさがある。
この心地よさがお風呂のリラックス効果と合わさり、強いリラックス状態に導いてくれる。
疲労回復
血行促進による老廃物の排除は、慢性的な疲労の回復に役立ってくれるとされている。
またお風呂に入ると増えるヒートショックプロテインというタンパク質も、炭酸風呂だと多く増える。
このヒートショックプロテインには細胞の修復作用があるので、疲労回復に役立ってくれるとも。
美肌効果
炭酸は古い角質を吸着したり、毛穴の奥に詰まった汚れを取ってくれることでも有名。
さらに血行促進効果による新陳代謝の活発化も、肌に良い影響を与えてくれるとされている。
おわりに
今回は、炭酸風呂についてお伝えした。
炭酸風呂は自宅で作ることが可能。
でも炭酸は長く維持することはできず、10分ほどで弱くなってしまう。
だから炭酸をお風呂に発生させたら、すぐに入れるように準備をしておく必要がある点には注意をしたい。
こういった欠点はあるけど、自宅で手軽に炭酸風呂を行えるのはありがたい。
わりと手軽に行えるので、スーパー銭湯なんかにある本格的な炭酸風呂と併用してもよいかもしれないね☆-( ^-゚)v