五山の送り火は、お盆の間に返ってきたお精霊さん(ご先祖様)を送る行事のこと。
毎年8月16日に、京都府京都市左京区にある如意ヶ嶽(大文字山)などで行われる。
全体の流れとしては──
- 『間違えずに家に帰ってきてね』と迎え鐘を撞く
〇迎え鐘は六道珍皇寺で撞く - 『無事に冥府へ戻ってね』と送り鐘を撞く
〇送り鐘は矢田寺で撞く - 帰っていくお精霊さんを五山の送り火で送る
──このような感じで行われる。
この流れを京都の正しいお盆の過ごし方と呼んでいるとか。
今回のリサーチでは五山の送り火について護摩木についてお伝えする。
夏の夜を彩る送り火の情報さ☆-( ^-゚)v
五山の送り火の護摩木
五山の送り火は、燃え盛る大の字を酒盃してから飲めば無病息災になると言い伝えられている。
そんな五山の送り火は1年単位で準備をした薪を使う。
また点火資材として護摩木が使われるけど、この護摩木にも色々な効果があるとされている。
五山の送り火の護摩木
五山の送り火で使われる護摩木には、色々な効果があるとされている。
基本的には、亡き人へのメッセージを託すという物。
他にどのような謂れ(いわれ)があるのかというと──。
- 病気が治癒する
○護摩木に書いて大文字で焚いてもらう
→自分の名前と病名を書く - 消し炭が病に良い
○消し炭を粉にして飲むと病に良い - 半紙に包み消し炭を戸口に飾ると良い
○泥棒よけ - 消し炭は色々な効果がある
○厄病除け
○中風のまじないなど - 腹痛に効く
○消し炭をお腹に乗せると - 虫下しになる
○消し炭を削って飲むと
護摩木の消し炭なんだけど、宗教的な護符という意味を持っているとされている。
五山の送り火 護摩木は旅行者も……
五山の送り火で使う護摩木は、妙法以外の山では旅行者など一般からも受け付けている。
たとえば大の文字であれば銀閣寺門前で受け付けてくれる。
ただし持ち込みは禁止。
用意されている護摩木に書いて収める必要がある。
護摩木が無くなれば受け付けは終了だけど、だいたい午後4時くらいまでは受け付けている。
五山の送り火の点火について
まず銀閣寺付近から登山できる如意ヶ岳の大文字から点火。
その後5~10分間隔で──
- 妙法
- 船形
- 左大文字
- 鳥居形
──と点火されていく。
そんな五山の送り火は、以下の観賞スポットであれば複数を見られる。
- 将軍塚市公園展望台
○妙法以外を見られる - 船岡山公園頂上
○鳥居形以外を見られる
○足場が悪い上に混雑するから注意 - 吉田山山頂公園
- 真如堂
- 一乗寺付近の高野川沿い
- 京都御苑
○かなり広く多少の混雑なら問題が無い - 京都駅ビル
○五山すべてを見られる
○事前に抽選がある
五山の送り火の見える穴場
終わりに
五山の送り火は、地域の行事として継承されているもの。
保存会の方が各山の火床の整備や護摩木の用意などを行い毎年行われている。
五山の送り火は、そんな保存会の方々の努力を想いながらご先祖様を送るのが良いかもしれないね☆-( ^-゚)v