お風呂上がりの定番といえば牛乳。
腰に手を当てて、よく冷えた牛乳をグイッと飲むシーンをドラマなんかで見たことのある方も多いハズ。
さて、このお風呂上がりに牛乳という組み合わせは、なぜ定番となったのだろう?
今回の記事では、お風呂上りの牛乳に関する情報をお伝えする。
お風呂上りに牛乳が飲まれる理由
お風呂上りといえば牛乳というイメージが強い。
このイメージは、牛乳屋さんの販売戦略によって植え付けられたものでしかない。
お風呂上りに牛乳はいつから飲まれ始めた?
お風呂上がりの牛乳は、昭和30年頃から始まる。
この時代は、牛乳に関しては以下のような特徴があった。
- 牛乳は栄養価が高いと認識され始めた
- 牛乳は朝にしか飲めなかった
○冷蔵庫が一般家庭に無いので保存できないため
→朝の配達時にしか飲めなかった - 一般家庭に冷蔵庫は滅多になかった
- 銭湯では冷蔵庫を入れ始めた
- 銭湯は地域の社交の場だった
昭和30年代は、牛乳が栄養価の高い飲み物であると知られ始めた時期。
このため牛乳を配達してもらう人も増え始めていたけど、冷蔵庫がないため保存できず早めに飲まざる得ない。
だから、飲める時間帯に制限のある貴重な飲み物だという位置づけの飲み物だった。
また自宅にお風呂の設備の無い家庭も多く、もっぱら銭湯に行くというのが一般的であった時代でもある。
昭和30年は銭湯に行く人が多かったため、銭湯には多くの人が集まる地域の社交の場と化していた。
利用する人が多かったのでとうぜん銭湯は儲かっており、当時は貴重な冷蔵庫をいれる所が多くあった。
そこに目を付けたのが牛乳屋さん。
銭湯の冷蔵庫に牛乳を入れてもらったおかげで、多くの人が銭湯で牛乳を飲んだ。
このことが、今のお風呂上りの飲み物の代表格として牛乳が上げられる下地となった。
お風呂上がりの牛乳……実は体に悪い!?
お風呂上がりの定番ともいえる牛乳。
でも、実はお風呂上りに冷たい飲み物を口にするのは良くない。
これは冷たい飲み物は内臓に負担が掛かったり、吸収されにくくむくみの原因になったりするから。
とうぜん、お風呂上りに冷たい牛乳を飲むのも体に良くないということでもある。
もちろん冷たいのがいけないのであって、牛乳そのものが悪いわけではない。
だから極端に冷やしていなければ大丈夫。
体温よりも少し低い程度の温度なら内臓への負担も少なくてすむ。
お風呂上がりの時間帯は牛乳効果がアップする
お風呂上りというのは、たいがい眠る少し前の時間帯。
この眠る少し前の時間帯……特に1時間30分~3時間前というのはカルシウムが効率的に吸収される時間帯。
だから骨の健康を考えるのなら、お風呂上がりの牛乳というのはちょうど良いタイミングで飲んでいるともいえる。
おわりに
今回は、お風呂上がりの牛乳についてお伝えした。
お風呂上りの飲み物として、牛乳が真っ先に思い浮かぶという方も多い。
でも実際に飲む方が多いのは、キンキンに冷えたビールであるという話がある。
どちらもお風呂上りに飲むとかなり美味しいと感じるのは確か。
ただ冷やし過ぎた飲み物をお風呂上りに口にするのは負担も大きい。
だから何を飲むにしても、体調に気を付けながらという形で飲むようにしよう。