インク漏れ

いろいろと便利なボールペン。

 

でも服のポケットや鞄に入れておいたらインクが漏れて汚してしまったという話も多い。

 

でもボールペンというのは、もともとインク漏れをしやすい構造をしている。

 

もちろん使い方次第というところはあるけど、少しの油断でインク漏れをしてしまう特徴をボールペンは持っているという前提で扱うようにしよう。

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ボールペンがインク漏れをする原因になる使い方

ボールペンがインク漏れをする原因になりやすい使い方がある。

 

特に以下の使い方は、インク漏れをする可能性が高いので思い当たる場合は注意が必要。

 

インクもれしやすい使い方
  • ボールペンを温めてしまった
  • 高所から落とした
  • ペン先を水平よりも高くして使う
  • インクの残量が少ないまま使っている
  • 気圧の変化が大きい場所に持ち込んでいる
  • ペン先がすり減っている

 

ボールペンを温めてしまった

ボールペン

ボールペンのインクには粘度がある。

 

胸ポケットに入れるなどしていると、インクが温まって粘度が下がることに。

 

さらには熱を加えるとインクタンク内の空気が膨張して、インクが空気に押し出されて漏れるということも。

 

こういった要素が重なることで、インクの粘土が下がりリフィルから漏れることになる。

 

場合によっては漏れるだけでなく、噴き出て大量のインクによる被害に見舞われることもあるので注意したい。

※リフィルはボールペンの芯のこと

 

対策

やはりインクを温めないように注意をすることが最も大切。

 

ポケットに入れるなどして体温に触れさせるだけでもインクは漏れやすくなるので注意。

 

また暖房機、車内のヒーターなどの近くに置くのも避けたい。

 

高所から落とした

ボールペンは意外と繊細な道具。

 

高所から落としただけでも、ペン先に問題が生じることがある。

 

落とした先が絨毯など柔らかな場所であれば問題が出ることは少ないけど、硬い場所に落とした場合はしばらくインク漏れをしないか注意をしながら使った方がいい。

 

ペン先を水平よりも高くして使う

インク漏れ

ボールペンは、ペン先を下に向けて使うことを前提に設計されている。

 

だから水平状態やそれよりも上向きにして使うと問題が生じやすい。

 

下向きでない状態で使うと、リフィルに空気が侵入することによりインク漏れの原因になる。

 

この場合は、ペン先の反対側に設けられている空気穴からインク漏れをすることに。

 

その原理は、以下のようなストローの片側の口を押えて水を移動させる実験と同じ。

 

通常であればペン先がフタ(動画であれば指)の役割を果たして空気を入らないようにしているけど、そこに空気が入り込んでしまうとフタが外れた状態になってしまう。

 

少量の空気であれば書いた時のかすれ程度の問題だけど、空気が多く入るとインク漏れが生じることになる。

 

どうしてもペン先を上に向ける必要があるのなら

仕事などの理由から、どうしてもペン先を上に向ける必要がある方も多いと思う。

 

そのような方は、加圧式ボールペンの利用を考えてみるのも良いかもしれない。

 

加圧式ボールペンは、インクに圧力が加わる特殊な構造をしているためペン先から空気が入りづらくなっている。

 

だからペン先を上に向けることが多い方でも、その弊害をあまり気にしなくていい。

 

加圧式ボールペンについて

この加圧式ボールペンだけど、現在は2つのタイプが存在している。

 

1つ目は最初からリフィルに圧力がかけられているタイプ。このタイプの加圧式ボールペンとしてパワータンクという物がある。

 

だいたい200円ほど。

 

2つ目はノックをすることでリフィルに圧力が加わるタイプ。このタイプの加圧式ボールペンにはエアプレス、ダウンフォースがある。

 

こちらはパワータンクよりも少しお値段が高め。でも替芯が普通のボールペンの物でよいので、芯を変えて長期的に使うのであればパワータンクよりもコスパが良いことになる。

 

加圧式ボールペンは、飛行機などの気圧の変化、衝撃、遠心力などにも強い傾向にある。

 

さらにはペン先を上に向けて書いてもよいだけでなく、水中で文字を書くことすら可能であるとされている。

 

これだけ高性能ではあるけど、通常の生活を送っている限りその機能の大半を体験できない方のほうが多いかもしれない。

 

対策

ペン先を下に向けて使うのが基本。

 

水平状態でもダメ。

 

カレンダーや手帳に文字を書き込むときなんかにやってしまうので注意をしたい。

 

また鞄などに入れているとき水平状態で入れておくと、なんかの拍子にペン先が何かに触れて空気が入りインク漏れをしてしまうということもある。

 

だから鞄にボールペンを入れるときには、必ず立てた状態で入れるようにしたい。

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インクの残量が少ないまま使っている

インクの残量が少ない状態で使い続けるのもよくない。

 

これはリフィル内の隙間が大きくなり、インク漏れが生じやすいから。

 

気圧の変化が大きい場所に持ち込んでいる

ボールペン

通常の使い方でボールペンのリフィルからインクが漏れないのは空気圧のおかげ。

 

でも空を飛ぶ飛行機などにボールペンを持ち込むと空気圧が通常と違ってくる。

 

飛んでいる飛行機内にボールペンを持ち込むと、インクタンク内の空気が膨張してしまいインク漏れの原因になる。

 

ちなみに飛んでいる飛行機内は0.8気圧程度で、インクタンク内は1気圧であるとされている。

 

ペン先がすり減っている

ペン先がすり減った場合もインク漏れをしやすくなる。

 

この問題への対処は、リフィルを交換するしかない。

 

おわりに

今回はボールペンのインク漏れ対策についてお伝えした。

 

本文で述べた中でやりがちなのが服のポケットに入れてボールペンを持ち運ぶ行為

 

私もやってしまったことがある。

 

胸ポケットでやってしまったので、誤魔化しようがなかったのを覚えている。

 

また鞄に入れてボールペンを運ぶ行為も行いがちだ。

 

こちらもインク漏れの可能性がある。

 

ボールペンを鞄に入れておくと、移動の際にペン先が水平や上向きになることも多い。

 

また鞄を暖房器具の近くに置いておくとボールペンが温められてしまうこともある。

 

こういった点を考えると、鞄にボールペンを入れる際にはビニールに包むなどしてインク漏れしても大きな問題が無いように事前に手を打っておくことも大切であると考えられる。

 

ビニールでなくても、プラスチックケースに入れてティッシュや布をケースに詰めて固定しておくという手もある。

 

ボールペンは繊細な道具。

 

だから今回お伝えした、やってはいけない使い方に心当たりがあったら今後は避けるようにしよう。

 

さらに鞄に入れるなどの保管時にも、インク漏れをしても大丈夫なように何らかの対策をしておくことも考えたい。

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