みんな大好き重曹。

 

重曹は色々な場面で使える。

 

パンケーキの中に入れたり、掃除でしつこい汚れを落とすのに使ったりと、その使用用途は幅が広い。

 

今回は、そんな重曹とは何か?その正体と使い道についてお伝えする。

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重曹とは?

重曹の正式名称は、重炭酸曹達(じゅうたんさんそーだ)・

 

別名はベーキングソーダ、重炭酸ナトリウム。

 

塩の親戚ともいえる物質で、ナトリウム化合物の一種。

重曹の存在する場所

重曹は、特別な薬品であるという印象を持つ方も多い。

 

でも実際は、人間の体内でも生成されている。

 

とうぜん自然界にも存在しており、地中の鉱床、湖に沈殿物として、海水中などにもある。

 

だから特別な存在というわけではなく、むしろ身近な存在であるとすらいえる。

天然の重曹はどこにある?

天然と呼べる重曹の鉱床は、世界の色々な場所にある。

 

とくに有名な鉱床は以下。

 

特に有名な鉱床
  • モンゴル
  • アメリカ
  • ケニア
  • エジプト
  • ベネズェラ

 

日本の重曹事情

日本には、重曹の鉱床は存在しない。

 

だから、海外から輸入した海塩が原料の水溶液を加工することで重曹を得ている。

重曹は自然に優しい

重曹は色々なことに使われている。

 

なぜ幅広い分野で用いられるようになったのかというと、それは環境に優しいという理由が大きい。

 

重曹はph8.5以下の弱アルカリ性。

 

だから、排水基準を満たしているのでそのまま海に流すことが可能。

 

この点が注目され、色々な分野で使われるようになった。

 

その安全性は缶コーヒーのph調整剤や、山菜などの色を鮮やかにするためなど、食品業界ですら使われていることからも分かる。

重曹の基本的な使い方

色々な分野で使われる重曹。

 

本当に使われている分野は多いけど、一般家庭で食品以外の分野での使われ方に絞れば6つに分けられる。

 

重曹の基本的な使われ方
  • 研磨剤の代わり
  • phの調整による汚れ落とし
  • 消臭
  • 吸湿
  • 発泡
  • 軟水化

 

重曹の使い方:研磨剤の代わり

重曹は細かい粒子。

 

だから研磨剤やクレンザーの代用品としても使える。

 

さらに柔らかい結晶であるという特徴もある。

 

このためプラスチックのような柔らかな素材でも、ひかくてき安心して磨くのに使うことができる。

重曹の使い方:phの調整での汚れ落としと消臭

重曹は弱アルカリ性

 

対して、私たちの身の回りの汚れは多くが酸性。

 

このため重曹を使う事で、汚れのphを調整して落としやすくできる。

重曹の使い方:消臭

重曹には消臭効果がある。

 

この消臭効果は、臭いの原因物質のphを中和することで発揮される。

 

悪臭の原因を断つので、他の臭いで誤魔化す必要がないのが嬉しい。

重曹の使い方:吸湿

重曹は吸湿性にもすぐ入れている。

 

だから押し入れやげた箱などの、湿気のこもりやすい場所に使うとカビや悪臭の予防になる。

重曹の使い方:発泡

この発泡の効果は、料理と掃除に活かされることが多い。

 

重曹の成分である炭酸水素。

 

この炭酸水素は、酸性の物質と反応する分解して炭酸ガスを発生させる。

 

このとき泡が出る。

 

その発泡効果を料理に使った場合、ふくらまし粉として使われる。

 

掃除に発泡効果を利用する場合は、泡がはじけたときにミクロの超音波が発生するので、手の届かない細かな汚れを落とすのに使われる。

重曹の使い方:軟水化

水にはカルシウムなどの金属イオンが含まれている。

 

この金属イオンが多いと硬水になる。

 

重曹はキレートという金属イオンを封じる働きがある。

 

この働きによって、硬水を軟水へと変える

 

軟水は、油汚れに対して乳化による高い洗浄能力を発揮する。

重曹の掃除で野使い方

重曹は色々な使い方ができるのが特徴。

 

そんな重曹は、以下のような状態で使われることが多い。

 

重曹の使い方
  • 粉のまま使う
  • 水に溶かして使う
  • ペースト状にして使う

 

粉のまま使う

最も手軽な重曹の使い方は、やはり粉のまま使う事

 

汚れの上に振りかけてしばらく放置。

 

そしてなじんだら、重曹ごと汚れを落とすという使い方が基本。

 

この方法は、水に塗らせない服などにも使える。

 

他にも消臭や吸湿を行う時も、この粉のまま使うことが多い。

水に溶かして使う

拭き掃除や浸け置き洗いをする場合は、重曹を水に溶かすのが基本。

 

重曹は水に溶けるとイオン化する。

 

イオン化すると汚れと結びつきやすくなるうえに、phが8程度と汚れを落とすのにちょうど良いph値となる。

 

重曹の水溶液は水200mgと小さじ1杯の重曹を混ぜることで、日常の汚れを落とす溶液を作れる。

ペースト状にして使う

重曹2に水1を加えて、よく混ぜれば粘土の高い重曹ペーストが完成する。

 

この重曹ペーストは壁の汚れを落とす場合のような、液だれをすると困る場所に使うことが多い。

重曹を上手に使うために

重曹を使うとき、場面に応じた道具を用意するといい。

 

ブラシを用意すれば、細かい部分の汚れを落とすのが楽になる。

 

綿棒を用意するレば、細かい部分の掃除や水分を取るのに役立つ。

 

キッチンペーパーを用意すれば、重曹に浸して汚れた部分にかぶせるパックとして使うことが可能。

 

サランラップは、キッチンペーパー同様にパックとして使える。

重曹を使うときの注意点

色々なことに使えて便利な重曹。

 

でも使う時には注意したい点もある。

注意点1:重曹には色々なグレードがある

重曹には、3種類のグレードが存在する。

 

そのグレードというのは、薬用、食用、工業用の3つ。

 

薬用が最も品質が高い。

 

薬用の次に品質が高いのが食用

 

そして最後が工業用

 

この中で最も注意したいのが工業用の重曹。

工業用の重曹について

工業用の重曹は、口にできる品質ではないので注意をしたい。

 

ただ値段としては、工業用が最も安い。

 

だから掃除用として大量に必要な場合は、工業用を選ぶと良い。

注意点2:相性の悪い素材がある

色々と使える重曹だけど、真珠やアルミ、天然石、水晶製品、漆器には使ってはいけない。

 

これらに使うと、変色などの損傷の原因となってしまう。

温度をあげるとアルカリ度も上がる

重曹は弱アルカリ性

 

だから肌が弱い人でも、たいがいは問題なく使える。

 

でも温度をあげるとアルカリ度も上がるので、思わぬ肌のトラブルが生じることも。

 

だから温度を上げたときの刺激が気になる方は、ゴム手袋などを用意すると良いかもしれない。

 

 

続きは次回!

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