要らない物だと分かっていても捨てられない。
これ、実は捨てることに心が慣れていないだけかもしれない。
片付けというのは、実は多くの人が思っているよりも心理的ハードルが高い行為だったりする。
だから片付けが出来るようになるには、捨てることへの心理的ハードルを下げる訓練をする方が効率的な場合も多い。
この捨てることへの心理的ハードルを下げる訓練というのは、心理的に捨てやすい物を捨てながら行っていく。
もちろん訓練を行うときの心理的ハードルそのものも決して高いわけではない。
そのため訓練を行うことによって、普段は物を捨てることが出来ないから片付けられない!とお悩みの方も少しずつ掃除が進んでいくことになる。
片付ける訓練の前に捨てるメリットを知ろう
捨てることへの心理的ハードルを下げる訓練を行う前に、まずは捨てるメリットを考えておきたい。
なぜなら捨てる行為はハードルが高いので、ストレスとなるので訓練の負担が少ないとはいえ続けるのが嫌になりかねない。
だから捨てるメリットをしっているかどうかは、片付けをするときのモチベーションの維持に大きな影響を与えると言える。
捨てるメリットの例
捨てるメリットは色々とある。
例えば家の中から使わない物が減ると、必要な物を探すときに邪魔なものが無くなるのですぐに見つかるようになし掃除をするとき楽になる。
このため時間を無駄にすることが減り、心に余裕が生まれる。
また誰かを家に招いた時の印象もいいというメリットもある。
片付ける&捨てるための訓練
どうしても片付けるために物を捨てるときというのは、物への執着心が出てしまう。
だからこの執着心が小さくて済むような割りばしやポケットティッシュなどのような物を捨てることから入ろうというのが訓練の考え。
それでも物を捨てるというのはストレスがかかるので長い時間行うのは難しい。
このため短時間で捨てる行為をするというのもポイント。
さらに何事も習慣化することで、その行為をするときに感じるストレスが最小限になるので、この掃除の訓練も毎日行うことが大切になる。
まとめると捨てやすい物を捨てる行為を毎日くりかえすことが捨てることへの心理的ハードルを下げる訓練ということになる。
捨てることへの心理的ハードルを下げる訓練
捨てることへの心理的ハードルを下げる訓練は、以下を準備をしてから行うことになる。
- 行う時間を決める
○決めた時間以上は行わない
→昨日長くやったから今日はいいやと思ってしまう
○多くの場合は5分~15分
→忙しい場合は5分から始めるとよい
○毎日15分の掃除を習慣化するのが目標となる - 何日間続けるか決める
○1週間が続けやすい
○この期間中は先に決めた行う時間を変えない
→変えてしまったら1日目からリスタート - 3つの箱を用意する
○各箱に役割を書き込む
→捨てる物用
→残す物用
→後で決める用 - カレンダーを用意する
○掃除をした日は〇を付けるなどする
○モチベーションを維持しやすくなる
上記を決めたら、実際に片付けを行うことになる。
では、どの場所を片付けるのかというと……性格によって違ってくる。
目に付いたところを掃除するのがあっている人もいれば、掃除する場所を予め決めておく方が向いている人もいる。
だから目に付いたところを掃除することと掃除場所を予め決めておくことの両方を試して、アナタはどちらが合っているのか確認した方がいい。
目に付いたところの掃除
目に付いたところの掃除というのは、どこを掃除するのか予定を立てずに行う掃除。
どの部屋でも良いので、捨てる物を発見するなどしたら予め決めた時間だけ掃除をしていく。
片付ける場所を決めてそこに手を付けると決めてしまうと意外とストレスになって訓練をやめてしまうこともある。
だからストレスを感じない程度の軽い掃除を心がけよう。
例えば用意した3つの箱に放り込む感じで気軽に行っていく位なら負担も最小限で済むはず。
掃除場所を予め決めておく掃除
掃除場所を予め決めておく場合、掃除場所を考えるという手間が減るというメリットがある。
このとき掃除する場所は一か所を数日間で終わらせる感じで決めると楽。
ただ注意点として、決めた時間以上は行わないようにすることは徹底したい。
なぜなら決めた時間以上に掃除をしてしまうと、「昨日、掃除を長くやったから今日はいいや」と翌日の掃除をしない理由を作ってしまうことになるから。
次のステップ
物を捨てるのを決めた期日まで続けられたら次のステップを目指してもいい。
このとき15分以下だった場合は、以下の2つの選択肢がある。
- 15分で同じことを繰り返す
- 15分間、捨てやすい物が多い場所を片付ける
15分間、捨てやすい物が多い場所を片付ける場合
15分間、捨てやすい物が多い場所を片付けることを選んだ場合。
クローゼットなど要らないものが多くある場所の中身を、数分で要らないかどうか判別できる量だけ外に出すことから始める。
そして用意した3箱(捨てる物用、残す物用、後で決める用)に入れていく。
一度に沢山の物を外に出してしまうと15分間では終わらなくなってしまう。
だから数分で終わる量を外に出す程度にするのがポイントとなる。
また海外で紹介された方法として、15分間で27個の物を捨てるというものもある。
※27個という数字には深い意味はないらしい
この方法にちなんで、捨てやすい物が多い場所から出す物は27個を目安にしてもいいかもしれない。
捨てやすい物が多い場所
住居には、あまり執着心のない物が多い場所というものがある。
一例をあげると以下のような場所。
特に水回りというのは執着心の少ない物が多くある。
- 冷蔵庫
- クローゼット
- 洗面台下の引き出し
- キッチンの引き出し
- ドレッサーの引き出し
- パントリー
これらの場所のいらない物を、1日に15分間を使って少しずつ捨てていく。
すると目に付いた場所を手当たり次第に捨てていたころとは違い、続けていくと大きな変化が目に見える形で出るため捨てることへのヤル気や自信を生む結果になる。
ちなみに、上記の場所にある捨てるのに心理的ハードルの低い物というのは以下のような物。
- 化粧品のサンプル
- 割り箸
- 割引券
- 粗品
- チラシ
- 小冊子
- カタログ
- 期限切れの物
- 壊れた物
- 保証書
- 空き箱
- 袋
- お菓子の空き缶
- ギフト用のカゴ
- ギフト用のリボン
- 重複買いした物
これらは使い道は無いので、いつか役に立つのでは?位にしか感じない場合は捨ててしまった方が訓練になる。
また汚れたまま使わずに放置してある道具(特に調理ツールなど)は、今後も使うこと可能性は低いので特別な理由が無いのなら思い切って捨ててしまった方がいい。
おわりに
今回は片付けるための訓練を中心についてお伝えした。
片付けるための訓練は、心理的負担を小さい状態で行うことが大切になる。
1週間も訓練を続ければ、通常の掃除へのストレスも多少も減ってくる。
またこういった習慣は21日間続けることで、その後も続けられると言われている。
だから訓練は21日間を目安にすると良いかもしれないね☆-( ^-゚)v