氏神は、神様の中でも特に身近な神様。
時代と共に、氏神という言葉の意味は変わってきたけど身近な神様であるという点に変わりはない。
今回は、そんな身近な神様である氏神様についてお伝えさせていただく記事。
氏神様とは?
氏神様という言葉は、時代と共に意味が変化してきた。
また地域によっても、氏神様の定義が違ってくる。
でも現在の多くの地域で氏神様とは、自分の住むエリアにある神社に祀られている神様を意味する事が多い。
一部の地域では?
一部の地域では、故人没後50年間は家を守る神となるとしている。
そして没後50年以降は、地域を守る氏神になると考えている。
氏子とは?
氏神様と関連した言葉に氏子というものがある。
氏子とは、現在だとその地の氏神様を信仰する人々の事を指す。
氏神様の昔と今
氏神という言葉は、昔と今とでは少し違う。
ここでは昔と今とで、氏神様という言葉がどのように違うのかをお伝えさせ知多諾。
昔の氏神様
昔は、氏神という言葉は今と少し違う意味を持っていた。
昔は姓名を同じくする血縁的な関係にある一族が共同で祀っていた神様のことを氏神様と呼んでいた。
一族の祖先神であり、同時に守護神でもあった。
今の氏神様
忠誠ごろから、氏神様は産土神と混同されるようになる。
(産土神とは生まれた土地を守護してくれている神様のこと。また子供たちを守る神様でもある)
産土神と混同されるようになった結果、祖先や一族と関係なく住んでいる土地を守っている神様として氏神という言葉が使われるようになった。
氏神という言葉が持つ意味が変わった理由
氏神という言葉が持つ意味が変わった最大の理由は、日本人の核家族化にあると言われている。
古い時代の日本人は、一族で近い場所に住んでいることが多かった。
でも時が経つにつれて核家族化が進んだ。
このため一族で氏神様を祀ることは少なくなり、代わりに住んでいる土地を守る神様を氏神様として祀るようになった。
引っ越しと氏神様
引っ越した場合、氏神様は変わるのか?
現在は、引っ越せばご縁のある氏神様が変わるという考えの人が多い。
このため引っ越しなどをして別の土地に移ったら、引っ越し先の氏神様を祀る神社にご挨拶を兼ねた参拝を行った方が良いとされている。
でも古くある考えに基づけば、引っ越しをしても氏神様は変わらないと考えられている。
だから現在の考えと古くある考えのどちらを優先させるのかは、引っ越し先や引っ越す前の土地の考えから判断する必要がある。
氏神様が関わる行事
氏神様はお宮参りをすることで、その神社の氏神様から認められるとされる。
そしてお宮参り後に氏子となる。
またお祭りの時には、お神輿を掲げる際に氏子区域に従って担ぐチームが決められることも多い。
氏神神社の調べ方
自分の氏神様は、どの神社の神様なのか?
それを調べる場合は、インターネットを使って調べるのが最も楽。
郵便番号で氏神を検索できるサイトなどがある。
別の方法としては、神社庁に電話などで問い合わせるという手もある。
おわりに
今回は、氏神についてお伝えした。
氏神という言葉の定義は、時代とともに変化している。
今は大半の地域で、現在住んでいる場所に関わり合いのある神様を氏神様と呼んでいる。
また一部の地域では、古くからある考え方が優先される場合もある。
この地域ごとの違いによって氏神をどう定義するのか違う場合がる点で定義に迷ってしまう人も多いと思う。
でも現在住んでいる場所に関わり合いのある神様を氏神様と呼ぶことの方が圧倒的に多い。
だから現在の氏神様の定義を基本的な物であり住む土地などによって考え方が変わると捉えておくことをお勧めしたい。