お盆のお供え物の意味を聞いたことってあるかな?
今回のリサーチでお伝えするのはへ~と納得するお盆のお供え物の意味。
気になるお盆の豆知識さ☆-( ^-゚)v
五供の意味
一般的なお盆のお供えに五供と呼ばれる物がある。
五供というのは、香,明かり,花,水,食べ物の、五つを指す。
- 香:心身を浄化する線香の香り
- 明かり:ご先祖様がいる場所を明るくする
- 花:ご先祖様と仏様に喜んでもらうためのもの
- 水:心を清らかにするという意味がある
- 食べ物:私たちが食べている食事を出す
お団子の意味
五供とともに、お供え物として有名なのがお団子。
お盆の団子と一言でいっても、タイミングによって、どんなお団子をお供えすれば良いの変わるんだ。
- お迎え団子
○盆の入りに、ご先祖様をお迎えするときのお団子
○タレやあんこのお団子を用意する - お供え団子
○ご先祖様が滞在している時にお供えするお団子
○ゆっくりと滞在してもらうようにという意味を持つ地域もある
○おはぎをお供えする地域もある - 送り団子
○盆の明けに、ご先祖様のお見送りをするときにお供えするお団子
○一般的には、なにも付けない白いお団子
ほうずきの意味
地域によっては、ほうずきをお供えする所もある。
ほうずきには、提灯(ちょうちん)や迎え火の意味がある。
あと農作物がとれない時代には、お供え物の代用として、見た目が良いほうずきをお供えした名残でもある。
精霊馬の意味
精霊馬は、しょうりょううまと読む。
お盆になると、棚に位牌とともに、ナスやキュウリが添えられるよね。
子どものころ、ナスやキュウリには、割り箸がさしてあることに、気付いた人もいるかもしれない。
あの割りばしが刺さったナスやキュウリが精霊馬。
- ご先祖様の乗り物
- キュウリ:馬を表す
○馬は走るのが早い
→ご先祖様が早く家に帰って来てくれるようにという意味 - ナス:牛を表す
○牛は歩くのがゆっくり
→ご先祖様がゆっくりと還れますようにという意味 - 別の説:ご先祖様は馬に乗り、牛には供物を乗せる
○→楽に帰れますようにという意味
精霊馬は、お盆の間はずっと飾っておく。
お盆の後は、川や海に流したり土に埋めるのが伝統。
でも近年は住宅事情により川や海に流さなくなってきている。
よってゴミとして出すことが多い。
ゴミとして処分するときには、塩で清めたあと白紙で包むのが一般的な作法。
お盆の由来と歴史
お盆には正式名称がある。
正式名称は、盂蘭盆会(うらぼんえ)。
旧暦(太陰暦)で、7月15日に行われる御霊祭。
現在は7月13日~7月16日までや、一月遅れで8月13日~8月16日までのところが多い。
お盆の由来
インドの言葉の一つで、サンスクリット語。
サンスクリット語の、逆さ吊りを意味するウラバンナを漢字で音写したものだよ。
お盆の始まり
お盆の始まりには、お釈迦様のお弟子様である目連様が関わっている。
目連様は神通力が弟子の中で最も強い人で、あるとき神通力で母親が餓鬼道に落ちたのを知った。
このとき母親は、餓鬼道で逆さ吊りにされていたんだ。
そこで目連様は、お釈迦さまにどうしたら、母親を助けられるのか相談する。
返ってきた答えは、「お前が多くの人に施せば、母親が救われる」と、いうものだった。
そこで目連様は、夏の修業の期間が終わる7月15日に僧侶たちに飲食物をささげた。
この孝徳によって母親は極楽往生した。
このことが始まりとなり、旧暦の7月15日は先祖や仏様に感謝するようになったんだ。
日本のお盆の歴史
日本で行われた最初のお盆の行事は、606年に設けられた7月15日の斎会。
斎会というのは、僧侶に斎食を施す法会。
斎食は食事で、法会は仏法を説いたり供養したりするための僧侶や檀信徒の集まりのこと。
606年に設けられた7月15日の斎会は、推古天皇が寺ごとに4月8日と7月15日に斉会を設けるようにとされて行われた。
その後
7月15日の斎会が行われたあと、お盆行事は宮廷の上層階級に広がる。
上層階級というのは、貴族、武家、僧侶など。
さらに江戸時代に入ると、庶民の間にお盆行事や仏壇が広がった。
お盆で活躍する提灯も、この頃はローソクが安価になったことからお盆に用いられるようになる。
まとめ
今回のリサーチでは、お盆のお供え物の意味をまとめた。
いまでは日本の伝統として根付いているお盆。
ご先祖様が帰ってくる時期という意味は多くの人に知られているけど、ちゃんとお供え物一つ一つにも意味がある。
ご先祖様が帰ってくるお盆。
お盆でお供えされる物の意味を知ることで、より一層、ご先祖様への感謝の念が高まるかもね☆-( ^-゚)v
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お盆に用意するお供え物。
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お菓子以外のお供え物
お盆のお供え物として特に人気が高いのがお菓子。
でもお菓子以外にもお供え物に出来る物はあるので、場合によってはそれらを用意しても良いかもしれない。
お盆の迎え火と送り火
お盆で行う迎え火や送り火。
ご先祖様が迷わないようにする大事な行事なので、しっかりと行うようにしたい。
お盆の旅行
お盆には、長期の休みがある。
だからお盆休みを利用して旅行に行く人も多い。