2019年に話題をさらった煽り運転。
あおるだけでなく高速道路で無理やり車を停止させて、車のドアを思いっきり叩いたりドライバーを殴ったりした映像は記憶に新しい。
またエアガンを発射するというのもいた。
そんな煽り運転に対して、ついに警察庁が事故を起こさなくても即座に免許取り消し処分にすると発表した。
とはいえ、まだ自民党の交通安全対策特別委員会にて検討案を説明した段階。
だから実際の厳罰化には、もう少し時間がかかりそう。
煽り運転罰則強化の検討案
煽り運転罰則強化の検討案には、煽り運転をどう規定するかなどが書かれている。
それは──。
「他の車の通行を妨害する目的で、一定の違反(過度に車間距離を詰めたり、急に進路を変更したりすることなどを想定)により交通の危険を生じさせる恐れのある場合」
今回の罰則強化検討案は、上記のような違反をした場合に罰則を与える。
これだけでなく著しい交通の危険を生じさせた場合には、さらに重い罰則を科すとしている。
残念ながら罰則は検討中
警察庁は即座に免許取り消し処分にするとしている。
でも罰則を検討しているのが現状。
罰則を決める基準としては、刑法の暴行罪などとのバランスを考慮するとのこと。
暴行罪は「2年以下の懲役または30万円以下の罰金」というもの。
行政処分としては、違反点数は免許取り消しの15点以上。免許再取得ができない欠格期間を1年以上を目指すという。
これまでの煽り運転の罰則
これまでの煽り運転の罰則は、かなり甘いと言われてきた。
例えを出すのなら、主な煽り運転での罰則となる車間距離保持義務違反。これは高速道路という危険な場所ですら3月以下の懲役または5万円以下の罰金で、違反点数も2点のみ。
命の関わる高速道路という場所であるにもかかわらず、この程度であり甘さが指摘されてきた。
それでも罰則強化は行われず、ようやく重い腰を上げたという感じ。
個人的に思うこと
日本は加害者に甘い国だと言われている。
この煽り運転に関しても、加害者に甘すぎたのではと個人的に思う。
人間の性善説を信じるのはいいけど、それは個人のレベルのみにして欲しい。
社会としては性悪説に基づき徹底的に──とは言わないが取り締まるべきはしっかりと取り締まってもらいたい。
いくらなんでも道路を普通に走っていて、いきなり停車させられ殴られるなどするのは怖すぎる。
本当にしっかりとした制度整備を望む。