地蔵盆というのは、関西方面で行われている風習。
この地蔵盆では提灯を飾る地域が多いけど、この提灯が持っているのはどんな意味なのだろう?
今回は地蔵盆で飾られる提灯の意味についてお伝えする。
身近なお祭りが少し楽しくなる情報さ☆-( ^-゚)v
地蔵盆とは?
地蔵盆は関西方面でのみ行われている。
名前の通りお地蔵様のお祭りで、子供たちのために行われている行事。
目的は子供の健康なんかを祈ることにある。
地蔵盆の提灯について
近畿や山陰地方では、6月24日か7月24日に、提灯に火をともして飾る。
このとき飾る提灯は紅白の2種類が存在する。
紅白の提灯について
提灯は、紅白をセットで飾る。
片方に子供の名前で、もう一方には町内で祭られている、お地蔵さんの名前。
紅白のどちらの提灯に名前を入れる?
地蔵盆の提灯は紅白1セット。
どちらに子供の名前を入れるのかというと──どちらでも良い。
でも現在は、白=男の子、紅=女の子。
このように決められている地域が多い。
地蔵盆の提灯の意味
地蔵盆の提灯というのは、お地蔵様と縁を結ぶためにある。
お地蔵様と子供の名前を入れる事で、縁を結んで子供が元気に育ってくれると祈りを込めるという意味がある。
地蔵盆の提灯のルーツ
地蔵盆の提灯が持つルーツについては、2種類の説がある。
- 愛宕火の種類の1つ
- 六地蔵信仰が由来
愛宕火の種類の1つ
火の神である愛宕大権現。
愛宕大権に献じる、愛宕火を地蔵尊に献じているのでは? という説。
愛宕火(あたごび)というのは、近畿・山陰地方で6月24日か7月24日の愛宕の縁日で行われる火祭りの行事。
六地蔵信仰が由来
地蔵盆は、六地蔵信仰が由来という説もある。
この六地蔵信仰が由来という説は、六道という言葉の意味を知ると理解しやすい。
六道というのは、
- 地獄
- 餓鬼
- 畜生
- 修羅
- 人
- 天
この六界を指す。
平安時代に、魂は六道を転生するという六道輪廻の思想が広まる。
それぞれの界に、地蔵菩薩がいて救済してくれるというそんな信仰。
これが六地蔵信仰につながった。
終わりに
関西では、子供のお祭りとして親しまれている、地蔵盆の提灯について、今回はリサーチをした。
地蔵盆に込められた意味は、子供の健康と健やかな成長。
そして提灯が持つのは、お地蔵様と縁を結ぶこと。
少し大雑把だけど、この点を押さえておけば、提灯の意味はバッチリなんじゃないかな?