セームタオルは、水泳でよく使われる吸水性が高いタオル。
元々は洗車時に使われていたタオルで、その吸水性に注目され人間にも使えるように改良がくわえられた。
今回は、そんなセームタオルとはなにか?使い方や保管方法についてお伝えする。
セームタオルとは?
セームタオルとは、吸水性の高い素材を使ったタオル。
洗車、水泳後の体拭き、掃除など色々な場面で使われている。
とうぜん通常のタオルのように、絞れば繰り返し使うことが可能。
セームタオルを使うメリットとは?
セームタオルは、吸水性がとても高いためバスタオルよりも小さいサイズでも同等の効果を期待できる。
このため移動時は、バスタオルよりもコンパクトな荷物で済む。
セームタオルの吸水性が高い理由とは?
セームタオルの吸水性の高さは、使っている素材にある。
PVA(ポリビニルアルコール)スポンジやポリエステルを主に使っている。
細かな気孔の間に水分を取り込む構造となっている。
ちなみにセームタオルのセームとは、シカやヤギの皮をなめして作られるセーム革が語源。
セームタオルを使うデメリットとは?
セームタオルの最大のデメリットは保管時にある。
このセームタオルは、完全に乾かすと衝撃で折れる可能性があるほどに固くなる。
長期間の保管であれば、完全に乾かした状態で保管できる。
でも短期間の保管の場合は、完全に固まらないように水分を含ませた状態での保管が基本。
このため夏場などは、とてもカビが生えやすいので定期的なケアが必要となる。
セームタオルを完全に乾かすと
セームタオルを乾燥させると、カチカチに固くなる。
そのカチカチ具合はすさまじく、ヒビが入ったり折れてしまう可能性があるほど。
先ほど述べたように、短期間の保管であれば少し水分を残して保管することになる。
でも長期間の保管の場合は、基本的にカチカチになるまで乾燥させてからの保管となるので、ヒビを入れないように注意をする必要がある。
この乾燥させての長期間の保管が心配な場合、メーカーや種類によっては柔らかいまま乾燥させられるものもあるのでそれらを探してみるのも良いかもしれない。
人間用のセームタオルは他には使わない!
セームタオルを使う時、最も気を付けてはいけないのが水泳など人間に使うためのセームタオルを、洗車など他の用途には使ってはいけないという点。
特に水泳用のセームタオルは、洗車用の物よりも気泡が細かい。
人間の体であれば柔らかいし凹凸も肌にあるので問題ないけど、車だとピッタリとタオルと車のボディーが密閉された状態になりかねない。
密閉されると、張り付いたようにセームタオルがとれなくなく。
その状態から無理矢理とると、車の塗装が剥げてしまうことすらある。
掃除のときなんかも同じことが起きかねないので、人間用のセームタオルは他には使わないようにしよう。
セームタオルの使い方
セームタオルは、通常のタオルとは使い方が少し違う。
特に保管方法は、先に述べたようにある程度の水分を与えた状態を維持する必要がある点は最も大きな違いかもしれない。
- 保管方法
○短期間の場合
→水分が残った状態で保管する
○長期間の場合
→完全に乾燥させて保管する - 短期間の保管前に行うこと
○使用後は汚れをしっかりと落とす
○陰干しで干して軽く乾燥したら保管する
→もしくは専用のケースに入れる - 長期間の保管前に行うこと
○使用後は汚れをしっかりと落とす
○熱湯に浸けて殺菌をする - 洗濯機で洗う場合
○洗濯ネットに入れて洗う
→素材が弱いため
○乾燥器は使わない - 洗濯時の注意点
○強い力で洗わない
○漂白剤は使わない - 固くなった場合の使用方法
○そのまま水に浸けて戻してから使う
→硬いまま広げると割れる可能性がある - 水分を吸わせて絞る時の注意点
○強く絞らない
→破れる可能性がある - 水分の吸わせ方
○軽く当てるだけ
○ゴシゴシ拭く必要はない
基本的な使い方は、上記のような感じ。
でもメーカーによって多少の違いがある事も考えられるから、パッケージなどに書かれている使い方などは予めチェックしておこう。
おわりに
今回は、セームタオルについてお伝えした。
セームタオルを使うとき、もっとも注意しないといけないのが保管時。
短期間の保管の場合は、僅かに水分を含ませた状態で置いておくからカビなどに注意が必要。
長期間の保管の場合は、完全に乾燥させることが多くコチコチになるのでヒビ割れたりしやすい点に注意が必要。
こういった保管時の注意点に気を付けながらセームタオルは使っていこう。