コーヒーとチョコレートを一緒に口の中に入れる。
すると、それぞれ単体を口にした時とは違う風味を楽しめる。
このような特別な組み合わせをマリアージュという。
コーヒーの種類にもよるけど、チョコレートとのマリアージュは以下のような形が一般的。
- チョコを口に入れる
- 噛まずに半分ほど溶かす
- コーヒーを少し口に含む
- マリアージュを楽しむ
〇チョコとコーヒーが混ざり合う変化を - 飲み込む
- コーヒーをわずかに口に含む
- チョコの残り香と混ぜて楽しむ
だいたいこんな感じで、チョコレートとコーヒーのマリアージュを楽しむ人が多い。
でもコーヒーやチョコレートの種類によっては、マリアージュが楽しめないことも。
今回は、チョコレートに合うコーヒーについての情報をお伝えする。
チョコとコーヒーが食べ合わせ最高になるポイント
チョコレートとコーヒーを一緒に口に含んだとき、最高に楽しめるようにするにはコーヒー選びが基本となる。
なぜならコーヒーは自分で淹れることが多いので色々な調整ができる。一方でチョコレートは市販の物を口にすることが多いので成分の調整などは難しい。こういった事情がある。
ではどのようなコーヒーが良いのかというと、特に使い勝手が良いのはブラックコーヒー。
特に苦味がしっかりしたビター系のコーヒー豆（なおかつ香りがフルーティーではない）を焙煎した場合、多くのチョコレートに合う。
もちろんチョコレートによっては、香りがフルーティーなチョコがある物もあるので、必ずしもビター系のコーヒー豆がいいとは限らないけど──。
チョコレートは甘いものが多い
チョコレートは、甘いものが多い。
またフルーツ系のソースが使われていたり、リキュールが使われていたりもする。
さらにナッツを使って香りに手を加えている場合も。
このようにチョコレートは個性豊か。
だから全てのチョコレートに合うコーヒーを選ぶのは難しい。
このことを考えると、チョコレートの特徴をまずは把握する。その後で特徴にあったコーヒーを選ぶという流れが良いのではと思う。
そしてチョコレートの特徴に合うコーヒーが思い浮かばない場合は、とりあえず先に述べたビター系のコーヒー豆を試してみる感じで。
なぜかチョコと合うコーヒー豆もある
コーヒー豆の中には、本来は相性が良いと言えないのになぜかチョコレートと合ってしまうものがある。
例えばモカコーヒー。
モカコーヒーというのは、エチオピアのイエメンが産地のコーヒー豆をまとめて指している。
このモカコーヒーはフローラルな香り。
フローラルな香りというのは、明確な定義はないけど花のような香りという意味で使われることが多い。
このフローラルな香りは、チョコレートの香りと相性が悪い感じがする。
チョコレートの香りは強いので、フローラルな香りは消されたり悪い方向に混ざり合ったりするような感じで──。
だけど不思議と合ってしまう。（もちろん全てのチョコレートと合うわけではないけど）
チョコレートに合うコーヒーを色々と経験したら、このモカコーヒーを試してみてもいいかもしれない。
チョコとコーヒーの相性を手軽に！
チョコにコーヒーを合わせるのなら、豆を挽くことも自分で行うほどにこだわるのが一番。
でも忙しいと、そういうわけにはいかない。
だから自分で挽いた豆以外は嫌だ！ という方以外はスーパーなどで購入できるドリップコーヒーを使うのも手。
ドリップコーヒーであれば、酸味、苦味、コクが表記されているので、豆の特徴を把握しやすいという特徴もある。
だからドリップコーヒーは、マリアージュに慣れていない場合でも扱いやすいコーヒーだと言える。
このドリップコーヒーをチョコレートに合わせるのなら、以下の目安を参考にしてもらえるとよいかもしれない。
- 酸味が強いコーヒー+フルーツ系のチョコ
- 苦味と酸味が同程度のコーヒー+ミルクチョコ
- コクの強いコーヒー+キャラメル味のチョコ
最初は上記の目安に沿って選んで、その後は色々と実験してみるのが良いのではと思う。
チョコに合わせたコーヒーもある
バレンタインシーズンに入ると、チョコレートとの相性を考えてブレンドされたコーヒーが販売される。
代表的なのは、タリーズコーヒーのタリーズロマンスロースト（1230円）
またバレンタインシーズンに入ると、コーヒーとチョコレートのマリアージュを楽しめるコーヒーセミナーがスターバックスで開催されている。
後は──丸山珈琲とMinimalがコラボした、コーヒーとチョコレートのセットなんかも販売されている。
こういった話は色々とあるから、ネットなんかで調べてみるのも面白いかもしれない。
このチョコが、このコーヒーに合う！
チョコレートには、色々な種類がある。
ここではチョコレートの種類ごとに、どのようなコーヒーが合うのかをお伝えしていく。
- ミルクチョコレート
〇多くのコーヒーと合う
〇特にマイルドな味のコーヒーと合う
→コロンビア産のような酸味や渋みが弱めの - ブラックチョコレート
〇苦みと深いコクのあるコーヒーと合う
→インドネシア産
→ブラジル産
→エチオピア産など - フルーツ系チョコレート
〇酸味の強いコーヒー
→エチオピア産のコーヒー豆など
→特に浅煎りした物 - ナッツ系のチョコレート
〇多くのコーヒーと合う
終わりに
チョコレートとコーヒーを合わせる。
この時のポイントになるのは、味や香りに共通点のある物を選ぶこと。
共通点が多いほど、相性が良いとされている。
だから、チョコと合うコーヒーを探すには特徴を把握することが大切。
この辺りはマリアージュを楽しみながら、じっくりと時間をかけて色々と試していくのがいいかもしれない。
