
肺気胸は身近な病気。
「ハックしょん!!こんちくしょ~」と、クシャミしたときに、腹圧が上がったのが原因で発症する時すらある。
今回のリサーチでは、肺気胸の原因と症状についてまとめた。
脳みそがムッチリするネタさ(ノ´▽`)ノ
肺気胸とは?
肺気胸は気胸とも呼ばれる。
肺はポンプのように、膨らんだり縮んだりしながら、体外に空気を循環させている。
この膨らんだり縮んだりする働きが、肺気胸になると弱くなる。
弱くなる原因は、次のメカニズムの章で説明するよ。
肺気胸になるメカニズム
肺気胸になるメカニズムを知るには、胸膜腔について知っておきたい。
肺の表面は肺胸膜が覆っている。
そして肺胸膜と触れない形で、壁側胸膜が囲んでいる。
肺胸膜と壁側胸膜の、触れない空間を胸膜腔という。
※腔(こう)というのは、体内の何もない場所という意味。
肺気胸になると…
肺が破けるなどすると胸膜腔に肺から空気が漏れていく。
すると胸膜腔に空気が増え続け、圧力により肺がしぼんでいく。
肺は膨らんだり縮んだりして、空気を循環させる。
このため肺がしぼむと、肺は空気の循環が出来なくなる。
これが肺気胸になるメカニズム。
肺気胸は珍しくない!
肺が破れるというと、「やだ、怖い(((( ;°Д°))))」と、感じるんじゃないかな?
でも肺気胸は、珍しい病気ではないんだ。
例えばぜんそくと勘違いされ、放置されることも多い。
あなたが、ぜんそくだと思った症状は、肺気胸かもしれない。
身近ではあっても安全とは限らない
注意したいのは、肺気胸は身近ではあっても、安全な病気とは限らない点。
肺気胸には、いくつかの種類があり危険度も違うんだ。
だから肺気胸は安全な病気だと、油断するわけにはいかないんだ。
肺気胸の種類
肺気胸には、いくつかの種類がある。
特に多いのが原因不明の自然気胸で刺された痛みがあるのが特徴。
で、他にも色々と会って──。
- 自然気胸
○原因不明の物が多い
○特発性自然気胸とも呼ばれる
○自覚症状
→刺されたような痛み
○前触れがなく症状が現れる
○かかりやすい人
→若く背の高く痩せ型の男性
年齢の傾向:10歳~20歳代が多い
かかりやすい人の特徴から通称イケメン病
→肺にブレブと呼ばれる小さな袋がある体質 - 続発性気胸
○自然気胸の一種
○高齢者の方に多い気胸
○肺に関連する病気が原因となる - 外傷性気胸
○怪我が原因となる気胸 - 医療性気胸
○医療行為が原因となる気胸
→医療行為の例:針を刺して行う検査や治療 - 月経随伴性気胸
○子宮内膜症が原因となる
○月経開始の前後の時期に発症する
○右側の肺で発症することが多い
ここまでが肺気胸の種類。
色々な原因があるよね。
これらの肺気胸で胸膜腔に溜まった空気が、肺以外を圧迫するのが緊張性気胸。
- すぐに治療をする必要がある
○命にかかわる - 肺気胸の症状が悪化した場合に発症
○胸膜腔に空気がたまりすぎた場合に起こる - 胸膜腔にたまった空気が肺以外を圧迫
○圧迫する臓器の例:肺、心臓、大動脈など
ちなみに肺気胸は男性が発症しやすい。
だから女性が気胸と診断された場合は、月経随伴性気胸を疑うことが多い。
気胸の症状
肺気胸の症状には、個人差がある。
気胸の症状が軽くても、強い痛みを感じる人もいる。
逆に症状が重くても、痛みを感じない人もいる。
そんな個人差が症状にはあるので、代表的な症状だけまとめるよ。
- 初期症状
○鎖骨付近に違和感が出る
○胸や背中に鈍い痛みが出る - 呼吸が困難になる
○呼吸が出きない
○息切れ - チアノーゼ
○唇の色が悪くなる - 心臓の鼓動がおかしい
○鼓動が早くなる
予防法は無い
肺気胸に予防法は無い。
でも肺気胸のリスクを高める行動は、いくつか挙げることが出来る。
- タバコなどの喫煙
- 気圧を保てない行動
○高地への旅行
○スカイダイビング
○スキューバダイビング
○飛行機に乗る
○旅客機は気圧が管理されている - 運動
- 姿勢が悪い
- ストレス
- 睡眠不足
まとめ
10歳代~20歳代で、背が高く痩せ形の人がなりやすいから、イケメン病ともいわれる肺気胸。
10歳代~20歳代で、背が高く痩せ形という特徴があっても、イケメンとは限らない!
そんなツッコミは無しの方向でヽ(;´Д`)ノ