喪中は年賀状を出さない。
だから喪中ハガキを出して年賀状の欠礼を伝えるのだけど──喪には何親等までの不幸で服すのだろう?
今回は、年賀状を出す季節の喪中ハガキに関する情報をお伝えする。
喪中に年賀状を出せない!どこまでの親戚が喪中の対象?
喪に服すのは2親等までの人が基本。
でも3親等や4親等であっても喪に服してはいけないわけではない。
なぜなら喪中というのは、気持ちを整理するための期間だから。
気持ちを整理するための期間だから、例え3親等でも親しい関係である方に不幸があるのなら、喪に服すのはおかしなことではない。
逆に2親等以内でも、気持ちが早くに整理できたのであれば、喪が明けるのが通常よりも早くても問題はないということでもある。
一般的には以下のような人が、喪に服す対象となる。
- 0親等:配偶者(夫、妻)
- 1親等:父、母、配偶者の父母、子ども
- 2親等:同居中の祖父や祖母、兄弟、姉妹、孫
2親等以内であっても疎遠になっていると喪に服さないこともあるので、上記の人達以外は喪に服すか判断が分かれる。
やっぱり気になるのは世間体
喪中は気持ちを整理するための期間だから、いつ喪が明けるのがいつになっても他人がアレコレ言うことではない。
でも心の中では、なにを思っても自由。
だから喪中は祝い事は絶対にダメだ! このように思っている方は、早く喪が明けるのを良しとしないハズ。
この事を考えると、世間体を考えて喪にはしっかりと服した方がよいと言える。
特に忌中は絶対に喪に服した方がよい。
忌中とは?
忌中というのは、死の穢れを落とすための期間。
このため、年賀状だけでなく、結婚式やお歳暮などのお祝い事全般を避けた方がよいとされている。
忌中というのは、明治時代に定められた服忌令(現在に廃止されている)の考えが現代に引き継がれたもの。
この忌中の期間はというと──
- 配偶者:50日間
- 父母:50日間
- 祖父母:30日間
- 子ども:20日間
- 兄弟や姉妹:20日間
- 叔父叔母:20日間
- 従兄弟従姉妹:1~3日間
喪中はいつまで?
喪中は一般的に、配偶者は1年間、2親等であれば3ヶ月とされている。
でも実際はもっと細かく分けられて──
- 父母や義父母:12ヶ月~13ヶ月
- 子ども:3ヶ月~12ヶ月
- 祖父母:3~6ヶ月
- 兄弟姉妹:1ヶ月~6ヶ月
──このような感じになっている。
喪中ハガキを出す相手は誰?
喪中ハガキを出す対象は、普段から年賀状をやり取りしている人。
だから喪中であると知っている方にも、喪中ハガキは出すのがマナー。
そんな喪中ハガキを出す相手だけど、判断が分かれるのが仕事相手。
仕事相手の場合は誰に喪中ハガキを出す?
仕事相手への喪中ハガキは、誰に出せば良いのか?
コチラも年賀状を送ってくれそうな人。
でも、ここで公私を分けて全ての人に出す人と、送る相手と送らない相手を分ける人もいる。
喪中ハガキを送る相手を分ける
喪中ハガキを送る相手と送らない相手を分ける。
このタイプの方は──
- コチラが喪中であることを知っている人には喪中ハガキ
- コチラが喪中であると知らない人には年賀状
──このように送り分けている。
年賀状は送らないよ!喪中ハガキはいつまでに出す?
喪中ハガキは、先方が年賀状を用意する前に出したい。
だから遅くとも12月15日には、先方の手元に届けた方がよい。
なぜ12月15日までに届けたいの?
喪中ハガキが12月14日までに先方のと元に届いていた方がよいというのには、ちゃんとした理由がある。
郵便局が年賀状の取り扱いを始めるのが12月15日。
この日以降は、年賀状を特別扱いしてくれる。
だから12月15日に送れるように年賀状を用意する人が多い。
このため12月15日になるまでに、喪中ハガキは先方の元に届けた方がよいということになる。
理想を述べるのなら、11月中旬頃に届くようにしたい。
喪中ハガキが遅くなりそうな場合
喪中ハガキを届けるのが12月15日までに届けられない場合もある。
このような場合も、喪中ハガキを出した方がいい。
そして先方から年賀状が届いてしまったら、寒中見舞いで喪中であった旨を伝える。
このとき、連絡が遅れたお詫び、連絡が遅れたお詫び、年賀状を頂いたお礼を伝えるようにしよう。