プライベートの時間を過ごす自分の部屋。
な~んか嫌な臭いがすると思ったら、カーペットやソファーにいつの間にか臭いがこびりついていたという場合も多い。
こういった布の臭いというのは、洗濯をするなど時間を掛けなければとれないと思いがち。
でも実は、粉末の重曹を振りかけてしばらく置いた後で、掃除機をかけるだけでとれてしまう場合も多い。
今回は、そんな部屋の臭いを重曹でとる方法についてお伝えする。
タバコの臭いと重曹
タバコの臭いがカーペットやソファにつくのはよくある話。
残念だけど、この場合は洗濯などが必要となってしまう。
では重曹にできることは無いのか?というと、重曹はたばこの臭いをつけない対策に役立てることが可能。
タバコの臭いを布につけないために
完全にタバコの臭いを防ぐのは難しいけど、それでもかなり軽減させることは可能。
その方法は、使う灰皿に重曹を敷き詰めること。
これだけでタバコの臭いの影響を抑えられることもある。
灰皿のヤニも落とせる
タバコの悩みに、臭いと並んでヤニがある。
ヤニがこびりつくと、なかなか落ちない。
そのような場合は、ヤニが付着してしまったアイテムに重曹を振りかけて水を含ませたスポンジで磨いてみるといい。
この方法は、とりあえずヤニが間違いなくこびりついている灰皿に使ってみると、その効果を実感できるはず。
カーテンの臭いと重曹
カーテンは、室内だけでなく室外の臭いも吸収してしまう。
そのカーテン臭いにも重曹が役立つ。
カーテンの臭いを消すために
カーテンの臭いを消すのに使うのは、スプレー容器に入れた重曹水溶液。
ここで使う重曹水溶液は、水200ml+重曹小さじ2杯で作ったもの。
スプレーでカーテンにシュッとスプレーしたらしばらく待つ。
これだけで臭いが消えることが多い。
ちなみにこの方法は、クッションなどの布製品一般に使える。
ビニールクロスの壁紙と重曹
ビニールクロスの壁紙は、手垢なんかの汚れがいつの間にかついているという場合が多い。
その汚れ対策に役立つのが重曹ペースト。
ドロッとしたペースト状なので、壁に塗っても垂れにくいのが嬉しい特徴。
重曹ペーストは、重曹2+水1の割合で混ぜれば作れる。
この重曹ペーストを歯ブラシに付けて、壁紙の汚れた部分を磨く。
そして磨き終わったら、しっかりと絞った布で拭きとる。
この後は、水100ml+酢50mlで作った液体で重曹ペーストを使った部分を拭く。
最後に乾拭きをして、水分を取り除いて終了となる。
カーペットの臭いと重曹
カーペットも臭いがつく場所の1つ。
面積が広いぶん、臭いがついた場合の影響も大きい。
このカーペットの臭いも、重曹で消える可能性が大きい。
実際の掃除方法
重曹を使ったカーペット掃除のやり方は簡単で、カーペットに粉の重曹をタップリと振りかけておくだけ。
もしも毛足の長いカーペットの場合は、ホウキなどを使って毛足の奥にまで重曹を入り込ませる。
その状態で一晩放置。
翌日になったら、掃除機などで重曹をカーペットから取り除けば終了。
畳のお手入れ
畳に重曹を使うと黒ずんでしまうので注意。
畳のお手入れには酢を使う。
水100ml+酢50mlを混ぜたものを乾いた布に軽く染み込ませる。
そして畳の目に沿って優しく拭いていこう。
これだけで畳が生き返る──かもしれない。
掃除機の排気の臭いも重曹で
掃除機を使うとき、排気によって臭いが部屋に充満してしまう。
この掃除機から出る排気の臭いは、重曹を使うことで防ぐことが可能。
重曹の使い方は簡単で、大さじ半分程度の重曹(粉末)を掃除機用に予め入れておくだけ。
これだけでも掃除機の廃棄による臭いは、かなり改善されるはず。
エアコンや空気清浄機のフィルターと重曹
エアコンや空気清浄機のフィルターは、いつの間にか汚れているもの。
定期的に汚れを取らないと機能が大きく損なわれて、必要以上に電気代が掛かったり最悪の場合故障の原因になったりもする。
フィルターの汚れは、網目に詰まった細かなホコリを取るのが面倒。
でもこのホコリがカビなどの原因となって、嫌な臭いを部屋に充満させることが多い。
そんなフィルターの汚れは、重曹を使うことで少しは楽にとれる。
重曹でフィルターの汚れを取る
フィルターの汚れを取るときは、先に大きな汚れを取っておく必要がある。
最初にフィルターを掃除機にかければ、大きなホコリなどを取り除くことができるはず。
次に行うのは、重曹水溶液にフィルターを浸ける作業。
水2ℓ+重曹大さじ8杯を混ぜた重曹水溶液の中に、フィルターを1時間ほどつけておく。
1時間経ったら、お湯で軽く洗って重曹を落とす。
残った汚れはフィルターを傷めない程度の優しい力加減で、スポンジを使ってこすり落とす。
一通りの汚れを落とし終わったら、水気を取り除いてしっかりと乾かして終了。
和紙と重曹
和紙を使った照明器具なんかも増えている。
こういったアイテムは、優しい雰囲気の光源になって心の疲れを癒してくれると根強い人気がある。
でも悩みとして、和紙だから水洗いや掃除をしづらく、またホコリも溜まりやすいという欠点も。
そのような悩みも重曹が解決してくれるかもしれない。
和紙の掃除方法
和紙を使った照明器具は、和紙はシェードに使われていて取り外せるという場合が多い。
このような場合、まずは和紙製のシェードを壊さないように慎重に取り外す。
そして重曹を和紙製のシェード全体に振りかけて、それからハタキなどで優しく重曹を取り除く。
すると和紙製のシェードが結構きれいになる。
プラスチック製のシェードにも
和紙のシェードなどが脆いのは簡単に想像ができる。
一方でプラスチック製のシェードも意外と脆い。
ささいな事でヒビ割れることも多いので、掃除する際には力加減に気を付ける必要がある。
このプラスチック製のシェードを重曹でキレイにする場合、重曹水を使って磨く形をとることが多い。
そしてプラスチックが変質しないように、磨き終わった後は酢を混ぜた水を布に染み込ませて拭いてPHを調整する。
このあとは酢水を取り除くため、水を染み込ませた布で拭いた後で乾拭きをするのが理想。
リモコンと重曹
リモコンや電話機は、手垢やホコリで汚れることが多い。
しかもこれらの汚れは、押す部分の周辺というデリケートな部分につきやすい。
そのような汚れには、綿棒に重曹水を染み込ませて落とすという対策がある。
リモコンや電話機掃除の方法
可能であれば、濡れることによるショートを避けるためリモコンなどの電池を抜いておく。
次に水(100ml)+重曹(小さじ1杯)の水溶液を作る。
この水溶液を垂れない程度に綿棒に含ませて、リモコンなどの汚れた部分をこする。
汚れを落としたら、今度は綿棒に水を染み込ませて軽く絞ったものでリモコンに残った水分を取り除く。
可能であれば、内部に水分が侵入した可能性を考慮して、リモコンなどはすぐに使わない方がいい。
3時間ほどおけば少量の水なら乾燥するので、しばらく放置することをおススメする。
加湿器と重曹
加湿器は、水を中に入れて使うためカビが発生しやすい家電であると言える。
もしもカビが発生した加湿器を使った場合、カビ臭い空気で部屋が充満してしまうことに──。
このような場合にも重曹が活躍してくれる。
重曹での加湿器掃除方法
使うのは、水(1ℓ)+重曹(大さじ1杯)で作った重曹水溶液。
重曹水溶液を加湿器の貯水タンクに入れる。
あとは、いつも通りに加湿器を使うだけ。
これだけで加湿器のカビ臭さが消える。
でも加湿器によっては、こういう水以外を入れるのはダメだというメーカーもある。
だから可能であれば、事前にメーカーに問い合わせるなどした方がいいかもしれない。
赤ちゃんのおもちゃに重曹
赤ちゃんは、なんでも口に入れようとする。
だから赤ちゃんのおもちゃをキレイにする場合、強い洗剤を使うのはためらわれる。
そのような場合、食用の重曹で作った重曹水溶液でこまめに拭くようにするとよいかもしれない。
このとき使うのは、赤ちゃんが口にすることを考慮して食用や薬用の重曹を使うことが大切。
赤ちゃんのおもちゃと重曹
赤ちゃんのおもちゃをキレイにする場合、まずは水(1ℓ)と重曹(大さじ2杯)を混ぜたものを布に染み込ませてかたく絞る。
そして赤ちゃんのおもちゃを拭いていけばいい。
汚れなんかが結構落ちる上に、重曹は安全性が高いことで知られるアイテム。
安心して使えるところもポイントが高い。
ちなみに汚れがしつこい場合は、おもちゃの浸け置きを重曹水で行うといい。
もちろん水に濡らしてもいいおもちゃに限るので、その点には注意をしよう。
おわりに
重曹は色々な使い方ができる。
料理~掃除まで本当にその利用の用途は多いので、大量に買って保管している人も。
ただ重曹には品質があって、薬用、食用、工業用とがある。
薬用と食用は料理にも使えるけど、工業用は口にできる品質ではない。
この点には注意をして、重曹は使うようにしようね☆-( ^-゚)v