ごはんは、冷えていく過程でデンプンが老化してしまい美味しさが失われる。

 

その老化を防ぐには、素早く凍らせてしまうのがコツとなる。

 

素早く凍らせるためには、熱伝導率の高いアルミホイルを使うのが手軽な方法の一つ。

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アルミホイルだけでご飯を包んで冷凍しない

アルミホイルは、ご飯を冷凍するのに役立つアイテム。

 

でも金属製であるため電子レンジで温められない、ご飯がアルミホイルにくっついてしまう、こんな欠点もある。

 

だからまずはラップでご飯を包んで、その周りをアルミホイルで包む形にするのがオススメ。

 

アルミホイルで冷凍ご飯に!

ご飯を自宅で冷凍保存する場合、3つの方法が基本となる。

 

それはラップのみ、ラップ+アルミホイル、フタ付きの密閉容器の3つ。

 

ラップのみの場合は、手軽だけどご飯の味は間違いなく落ちる。

 

ラップ+アルミホイルは、ラップのみの場合よりも手間はかかるけど味が大きく落ちることはない。

 

フタ付きの密閉容器は、容器の性能によって違うけど耐熱容器なら解凍時にそのまま電子レンジに入れられるものもある。

 

ラップの場合
  • ご飯を一食分ずつに分ける
  • ラップで包む
     ○空気をなるべく減らす
     ○冷えやすいように平らな形にする
  • ご飯の粗熱をとる
  • 冷凍庫に入れる

 

ラップを使ったご飯の冷凍保存は割と手軽。

 

ご飯の劣化こそ起こるけど、調理に使う場合は劣化をごまかすことは可能。

 

ラップ+アルミホイルの場合
  1. ご飯を一食分ずつに分ける
  2. ラップで包む
     ○空気をなるべく減らす
     ○冷えやすいように平らな形にする
  3. ご飯の粗熱をとる
  4. アルミホイルで包む
  5. ご飯を冷凍庫に入れる

 

アルミホイルは遮熱性もある。

 

だからピッチリと包んでしまえば、ある程度の温かさがあっても他の凍らせてある食材に与える影響はかなり小さくできる。

 

そしてご飯を凍らせるときは、温かい状態が良い。

 

これは炊き立てのご飯はアルファ化された美味しい状態、でも冷めてくるとい炊く前の美味しくないベータ化状態に戻ってしまうため。

 

でも急激に冷やした場合は、ベータ化状態に戻る温度帯の影響を受ける前にアルファ化されたまま凍らせることができる。

 

このためアルミホイルで包んで温かい状態で凍らせるのは、おいしい状態で冷凍にできるということになる。

 

もしもアルミホイルで包んだご飯の周囲を温めるのが気になるのなら、冷凍庫に入れたとき保冷剤で挟むという手もある。

 

フタ付きの密閉容器の場合
  1. 密閉容器にご飯をパンパンに詰める
  2. フタをする
  3. ご飯の粗熱をとる
  4. 冷凍庫に入れる

 

密閉容器を使う場合は、ご飯を詰めた際に可能な限り容器内の空間をなくすことが大切になる。

 

これは空間があると、空気中の水分によりご飯に霜がついたり冷凍障害がおこるため。

 

ご飯の冷凍は小分けして

ご飯を冷凍するときには、小分けするようにしたい。

 

これは解凍後にご飯を再冷凍すると、大きく品質が劣化してしまうため。

 

だからご飯を冷凍する際には、予め小分けすることを心がけよう。

 

ご飯は温かいうちにラップに包む

ご飯は温かいうちにラップに包んだり容器に入れたりしよう。

 

これは冷める段階で、ご飯の水分が失われてしまうため。

 

だからご飯が冷める前にラップで包むなどすることで、失われる水分を最小限にとどめるようにしたい。

 

冷凍するご飯は炊きたてを

数時間の保温をしたご飯は、けっこうな水分が飛んでしまっている。

 

だから美味しくない状態になっている。

 

せっかく冷凍するのなら、炊き立てのおいしいご飯を使った方がいい。

 

冷凍ごはんが古くなったら?

冷凍保存は便利。

 

だから後で食べればいいやと油断していたら、冷凍ご飯が古くなってしまったというパターンも十分にありうる。

 

このような場合は、軽くお酒を冷凍ご飯に振ってから回答するといい。

 

するとご飯のふっくら感が復活してくれる。

 

冷凍したご飯の解凍

冷凍したご飯の保存可能期間は2~3か月間。

 

これ以降は、かなり不味くなる。

 

でも解凍に失敗すると、保存可能期間内であってもまずくなってしまうので注意をしよう。

 

冷凍したご飯の解凍は、電子レンジで行うのが基本。

 

アルミホイルを使って凍らせた場合はアルミホイルを外すことから始める。

 

でもラップはそのままでいい。

 

冷凍ご飯の解凍方法
  1. 電子レンジで加熱(1分半)
  2. レンジから取り出してご飯をほぐす
  3. 加熱する(1分)

 

これは600Wの場合。

 

500Wの場合は、少し長くなり1.2倍くらいの加熱が必要。

 

700Wの場合は、少し短くなって0.9倍くらい。

 

とはいえ電子レンジの性能によっても加熱時間は変わってくるので、何分間の過熱がベストなのかの判断は難しいところ。

 

だから最終的には、ベストな解凍時間を見つけるには何度か試してみるしかない。

 

ご飯は冷蔵しない

ご飯は冷凍はできても冷蔵は難しい。

 

これは0~3℃程度の低温下になるとご飯が老化してしまうため。

 

老化の際に糊のようになっていたデンプンが結晶化し、ご飯の中の水分を外に追い出してしまう。

 

すると再度の過熱をしてもご飯は水分の少ないパサパサした状態になる。

 

とうぜん美味しくはない。

 

一方で冷凍する場合は、著しく老化する0~3℃を素早く通り過ぎてそれ以下の温度になるので中の水分がご飯から追い出されることがない。

 

だから損なわれる美味しさが最小限で済む。

 

おわりに

今回は、ご飯のアルミホイルを使った冷凍保存を中心にお伝えした。

 

冷凍保存したご飯は、電子レンジでチンするだけで食べられるので手軽。

 

でも消費期限が2ヶ月~3ヶ月という点には注意。

 

冷凍にした食べ物は長く保存できると油断して、存在そのものを忘れてしまうことも多い。

 

だからご飯を冷凍するときには、どのように使うのかを決めておいて早めに食べ切ってしまうことを目指そう。

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