クセになる飲み物には炭酸飲料が多い。
この炭酸飲料は、凍らせることでデザートなんかに使うこともできる。
また暑い夏なんかには、徹底的に冷やしたくて冷凍しようとする方も。
でも、それは危険。
いくつかの注意点を守らないと爆発して、何針も縫う大怪我をすることもある。
今回は、そんな炭酸飲料を凍らせることに関する記事。
炭酸飲料を凍らせると?
炭酸飲料に限らず、ペットボトルや缶ジュースなど密閉された飲み物を凍らせると容器がパンパンになってしまう。
これは液体が凍らせると膨張する性質を持っているため。(例えば水を凍らせると、体積が約9%も増加する)
だから冷凍状態になると、飲み物を入れた容器がパンパンになる。
炭酸の場合は、通常の飲み物(炭酸の入っていない飲み物)よりも更に大きく容器が膨らむ。
これは炭酸の元ともいえる二酸化炭素が液体から抜け出てしまうため。
だから炭酸飲料を凍らせると、液体の膨張+二酸化炭素という2つの要素で容器が膨れることになる。
炭酸飲料を凍らせる危険性
液体の膨張+二酸化炭素という形で、冷凍すると容器が膨らむ炭酸飲料。
炭酸の入っていない飲み物よりも、より大きく容器が膨れることになる。
大きく膨れるため、容器に亀裂が走りやすい。
そして、そこから二酸化炭素が一気に抜け出るなどして容器が破裂することがある。
この容器の破裂は、缶の場合もペットボトルの場合も危険であることに変わりはない。
炭酸を凍らせるのなら絶対に開封をする!
炭酸飲料を凍らせるのなら、絶対に未開封のものは避ける必要がある。
よくスーパーなどで凍らされたペットボトルの炭酸飲料もあるけど、それは容器などに工夫が施されている。
だから自宅で凍らせても同じようにはならない。
では炭酸飲料を凍らせるのなら、どのようにすればいいのかというと凍らせても安全な別の容器に移すことで可能となる。
凍らせるのに適した容器
炭酸飲料を凍らせるのなら、フリーザー用のジッパーなどを使うのがいい。
ペットボトルでも全容量の10%ほど減らせば大丈夫だとされている。
でも破裂するリスクを考えるのなら、ペットボトルは使わない方が良いのではと個人的には思う。
炭酸飲料を凍らせると味はどうなる?
炭酸飲料を凍らせると味と炭酸の量に変化が生じる。
まず味について言えば水分と砂糖が分離してしまうので、冷凍前と冷凍後で味が変わってくる。
特に中途半端に回答した状態だと、溶けた部分に砂糖が集まってしまうので一部が非常に甘い状態になってしまう。
もちろん溶け残った部分からは砂糖が失われるので味が薄くなってしまう。
炭酸の量について
炭酸飲料を凍らせると、炭酸の量が減ってしまう。
これは炭酸飲料を凍らせると、液体と二酸化炭素とに分かれてしまうため。
分かれるため、液体から二酸化炭素が失われる。
そして溶けて液体になると、一部の二酸化炭素は液体に戻るけど完全には戻らない。
さらに完全に溶けていない状態で封を開けると、液体から抜け出した二酸化炭素が空気中に逃げてしまう。
このため完全に溶かした時と比べて、溶け切らない段階で封を開けると炭酸が少なくなる傾向にある。
凍らせた炭酸飲料の解凍方法
凍らせた炭酸飲料は、完全に溶かしてから飲むのが基本。
その理由は先に述べたように、中途半端に溶かすと炭酸が減ったり味が異常に濃くなったりするため。
また解凍方法は自然解凍がおすすめ。
凍った炭酸飲料は熱を加えると、液体から分離した二酸化炭素が膨張したりして爆発する危険性があるから。
だから凍らせた炭酸飲料は自然解凍を心がけよう。
溶かすときの注意点
炭酸飲料を回答するとき注意したい点がいくつかある。
まず解凍している最中は衝撃を与えない!
衝撃を与えると破裂する可能性がある。
特に冷凍庫から出すときは、ちょっとした油断で衝撃を与えてしまうことが多いので注意をしよう。
だから冷凍庫から出すときは、安全のためタオルなどを手に巻いてガードすることを考えたほうが良いかもしれない。
また解凍するとき、大量の水滴が出るので濡らしてもよい場所を用意することも大切。
フローズン炭酸飲料
世の中にはフローズン炭酸飲料というものがある。
炭酸を冷凍すると爆発の危険があるので、フローズン炭酸飲料を自宅で作る場合には爆発の危険を避ける措置をとってから作るようにしよう。
フローズンとは違うけど、バタービールという物もある。
炭酸飲料をフローズンにするのは危険があるので、代わりにバタービールのような物を作るのもよいかもしれない。
おわりに
今回は炭酸飲料を凍らせるとどうなるのかについてお伝えした。
炭酸飲料は、爆発の危険性があるので基本的には凍らせない方がいい。
それでも凍らせたい場合は、容器を変えるなど対策をしっかりと行うようにしよう。
ペットボトルは柔らかいけど、爆発すると凄いスピードで飛んでくるから刃物のような殺傷力になる。
だから凍らせるときは最善の注意をするようにしたい。