湯シャンとは、シャンプー剤を使わずお湯だけで洗髪すること。
頭皮に優しい洗髪方法として知られている。
特に乾燥肌やアトピー体質、頭皮にトラブルが多い方は1度試してみたい洗髪方法でもある。
一方でスタイリング剤を使っているなど、強い洗浄力が必要な方には向いていない点には注意をしたい。
湯シャンを行うメリットとは?
湯シャンを適切に行うことには、色々なメリットが存在するとされている。
それらの中でも特に以下のような効果が有名。
- 頭皮のフケや乾燥が改善する
○シャンプー剤による頭皮への負担が減るため - 過剰な皮脂の分泌がおさまる
○シャンプー剤は皮脂を必要以上に取り除く
→失った皮脂を補うため過剰に皮脂が分泌されることに - 湿疹やかゆみが減る
○シャンプー剤による負担が無くなるため - シャンプーを使わないので経済的
湯シャンで落ちない汚れ
適切な湯シャンであれば、8割くらいの汚れが落ちる。
でもスタイリング剤など汚れの一部は落ちない物もあるので注意が必要。
もしもスタイリング剤など落ちにくい物を髪に使っている場合は、シャンプー剤を使う必要がある。
湯シャンとシャンプー剤
湯シャンの特徴は頭皮に優しいこと。
シャンプー剤を使うと、洗浄効果が高すぎて頭皮の皮脂を必要以上に落としてしまうことが多い。
すると失われた皮脂を取り戻そうと、皮脂が必要以上に分泌されてしまう。
この結果、地肌や髪にべた付きが生じたり嫌な臭いが出たりする。
またフケの原因になることもある。
さらにはシャンプー剤を完全に落とせないと、頭皮の炎症や吹き出物の原因になるともされている。
これだけではなく薄毛や抜け毛の原因になるとも……。
湯シャンのやり方
湯シャンのやり方は、以下の4ステップとなる。
- ブラッシング
- シャワーのお湯を38℃~40℃に設定
- お湯で洗髪する
○指の腹でマッサージ
○3~5分ほど - ドライヤーでしっかりと乾かす
湯シャンに慣れるまでは、リンスやトリートメントを少量つかってもいい。
でも地肌にリンスなどがつかないように注意をする必要はある。
湯シャンの効果を得るための基本
湯シャンの効果を得るには、必ず注意をしなければいけない基本がある。
それは以下の3つ。
- ブラッシング
- お湯の温度
- 最低でも3分は洗う
湯シャンの基本1:ブラッシング
湯シャンをする前には、10回ほどブラッシングをしよう。
このブラッシングによって、皮脂を湯シャンでも簡単に落とせるようになる。
また日中についた汚れやゴミを、ブラッシングである程度まで落とすことも可能。
これは通常のシャンプーを使った洗髪よりも洗浄力の弱い湯シャンにはとても大切な効果となる。
このとき使うブラシは、クッションブラシで先端が丸くなっているものが頭皮に負担が少なくていい。
湯シャンの基本2:お湯の温度
お湯の温度が高すぎれば頭皮や髪に負担がかかる。
逆にお湯の温度が低すぎると洗浄力が小さくなる。
このためお湯の温度も大切。
では何度くらいがよいのかというと、35℃~38℃という人肌温度。
湯シャンの基本3:最低でも3分は洗う
次に実際にお湯で髪を洗っているときの話。
最低でも3分ほどは髪をすすぐようにしたい。
湯シャンの効果を感じられない場合は、この髪をすすぐ時間が短い場合が多いとされている。
このときシャワーのお湯が届くように、髪の毛をしっかりとかき分けながら行うことも大切。
さらに頭に四方八方からシャワーのお湯を充てることも大切になる。
洗い残しに注意
顔回り、もみあげ、耳の裏、首などは洗い残しをしやすい。
だから湯シャンの際には、この辺りを意識して洗うようにしよう。
湯シャンは終わり。でも……
湯シャンは、ここまでで終わり。
でも通常のシャンプー剤を使った洗髪と同様に、洗い終わったら早めに髪を乾かすようにしたい。
これは自然乾燥させると、髪が傷んだり雑菌が繁殖してしまうから。
湯シャンを行う場合の注意点
最後に湯シャンを行う場合、いきなり湯シャンに切り替えないことが大切になる。
これは皮脂の分泌量が多いなどの理由から湯シャンに体質が合っていない方もいるから。
だから週に1回程度から初めて、問題が生じないか確認するようにしよう。
また湯シャンの効果というのは、大半が頭皮環境の変化によって得られる。
だから頭皮環境が変化するまでは効果を感じにくいので、気長に湯シャンは行う必要がある。
おわりに
今回は湯シャンについてお伝えさせて頂いた。
この湯シャンなんだけど、スタイリング剤を使っている場合はシャンプーを使った方がいい点には注意をしたい。
また花粉の季節はしっかりと花粉を落としたいので、時期によってはシャンプーの方が良い場合もあるのでコチラも注意をしよう。