
ノロウイルスは、感染力が恐ろしく高くて集団食中毒の原因として取り上げられることが多い。
そんなノロウイルスの検査は自費が基本。
でも特定の条件に当てはまれば保険がおりる。
今回は、ノロウイルスの検査費用についてリサーチしてみた。
寒い時期の気になるウイルス情報さ☆-( ^-゚)v
ノロウイルスについて
ノロウイルスは感染力の強さが特徴。
症状は、吐き気や嘔吐、腹痛や下痢、発熱や筋肉痛が挙げられる。
ノロウイルスの感染経路
ノロウイルスは、二枚貝の生食や、身近な感染者から感染する。
特に11月から2月ごろまでに、爆発的な流行となる。
ノロウイルスの治療について
ノロウイルスには、治療薬やワクチンが存在しない。
このためノロウイルスだと診断されても対処療法しか行えない。
ノロウイルスに治療薬やワクチンが存在しない理由
ウイルスは、動物細胞培養という方法で増殖され実験に使われる。
でもノロウイルスは、人の腸でしか増殖できないため現在は培養を行うことが出来ない。
このため実験が遅れており、治療薬やワクチンの開発も遅れている。
ノロウイルスの治療
ノロウイルスに感染した場合、自宅での療養が基本となる。
家族への感染に気をつけながら、水分補給をして過ごすことになるよ。
ただ下痢や嘔吐が激しく脱水症状が現れたら、点滴を行って水分やミネラルを補給することになる。
ノロウイルスの症状の改善について
対処療法しか存在しない、ノロウイルスへの対策。
その症状は基本的にあ2~3日間で回復する。長くても1週間程度と短い。
このためノロウイルスの詳細な検査を行っても、検査結果が出る前に回復しているというおかしな状況になることが多い。
ノロウイルスの検査
ノロウイルスの検査には、2種類がある。
それは病院での検査と、専門機関での検査。
病院では簡易検査キットを使った、手軽だけど精度が高くない検査を受けられる。
簡易検査の場合は、20分~30分ほどで検査結果が出る。
専門機関では検査結果が出るのに時間がかかるけど、精度の高い検査を受けられる。
専門機関では、電子顕微鏡を使うなどして遺伝子レベルで検出するから、検査結果が出るのに時間がかかり。
数日単位の検査期間が必要となる。
ノロウイルスの検査を受けなければならない人もいる
ノロウイルスの検査は、行われることが少ない。
これはノロウイルスには対処療法しかない上、検査結果が出る頃には回復していることも多くあるため。
でもノロウイルスの検査を、必ず行わなければならない人もいる。
ノロウイルスだった場合、感染が拡大する恐れのある職業の人たち。
例えば生鮮食品を扱う職業の人は、ノロウイルスの検査が確実に必要となる。
病院が下す診断について
病院では大概の場合、ノロウイルスの検査は行わない。
では、どのような診断がされるかというと、多くが感染性胃腸炎と診断される。
もしくは食中毒やウイルス性胃腸炎と伝えられることも多い。
ノロウイルス検査は基本的に自費、一部の人は保険適用
ノロウイルスの検査は、基本的に自費となる。
でも一部の人達は、保険が適用される。
どんな人が保険適用となるのかというと、ノロウイルスに感染すると症状が重くなる人や、治療中の病気に影響が出る人。
少し具体的に言えば、以下のような人が保険の対象となる。
- 3歳未満
- 65歳以上
- 悪性腫瘍の診断が出された人
- 臓器移植後
- 特別な薬剤の投与中の人
○抗悪性腫瘍剤
○免疫抑制剤
○免疫抑制効果のある薬剤など
ノロウイルス検査の費用
ノロウイルスの検査は、基本的に行われない。
でも本人が希望すれば自費で受けることは可能。
- 保険適用時
○病院での検査キットでの検査:1000円ほど
○専門機関での検査:3000円ほど - 自費の場合
○病院での検査キットでの検査:3千円~5千円
○専門機関での検査:1万円~2万円
この金額に、初診料として700円ほどが必要となる。
また薬などが出た場合、その金額も別途必要になるよ。
混合診療に注意
病院で診察を受けた場合、保険が適用される保険診療と保険適用外の自由診療とで、医療費の負担が変わってくる。
保険診療の場合は3割負担。
でもノロウイルスは、基本的に保険が適用されない自由診療となる。
もしもノロウイルスの検査と、保険がきく診療を受けた場合は問題が1つ生じる。
それは混合診療の問題。
混合診療とは?
混合診療というのは、保険が適用される診療と保険適用外の診療の併用を禁止するというもの。
もしも保険が適用される診療と保険が適用されない診療を一緒に受けると、どちらも自由診療扱いとなる。
すなわち保険がおりないノロウイルスの検査と、保険が本来きくはずの診察を一緒に受けた場合────保険が一切おりず、全額を患者が負担することになる。
混合診療を防ぐには?
この事態を避けるためには、保険のきく診察を受けたら会計などを済ませて院外に出る。
そして再び院内に戻り、ノロウイルスなどの保険が適用されない診察をお願いする。
このように保険が適用される診察を最初に行い、その後で保険が適用されない診察を行うという二度手間が必要となる。
また厳格に言えば、保険診療と自由診療とは別の日にしなければならない。
だから病院によっては厳しい所もあるから、病院側と事前に相談しておいた方が良い。