ハンセン病は感染症だけど、
現在は有効な薬があるんだ。

 

isya01

ハンセン病の薬は1943年に登場して、
それから治療法も確立して現在は完治する病気。

 

 

そしてハンセン病の症状に関しても、
死に至る病気ではない。

 

 

ただ、皮膚がただれたり体が奇形になったりと、
外見上に現れる症状で差別の対象になってきたんだ。

 

 

そんな差別がハンセン病を語るときには、
常につきまとっている点は見逃せないね。

スポンサードリンク

 

 

ハンセン病の原因

ハンセン病はらい病って言う別名もあって、
らい菌っていう細菌が細胞内に混入する感染で起こるんだ。

 

 

接触感染が主なんだけど、
感染力が非常に弱かったりする。

 

 

よほど、衛生状態が悪いところでないと、
感染の起こる可能性は低いともいわれているよ。

 

 

発病に関しても体力や抵抗力が、
物凄く低下しているときにしか発病しない。

 

 

ハンセン病の症状

ハンセン病には色々な症状が見られることで有名。

 

 

特に有名な症状は、
皮膚のただれ、体が奇形になるなどの外見上の症状

 

 

この外見上の症状が、ひどい差別の原因でもあったんだけど
他にもハンセン病は色々な症状を起こすんだ。

 

kanngaeru

 

様々な症状が現れるのは、
体の色々な箇所が細菌に侵されるのが原因で、
どこが侵されたかで症状が変わってくるんだ。

 

 

一次症状
末梢神経障害と皮膚症状が現れる。

 

神経症状は神経障害だけでなく、
末梢神経の肥厚なども見られるんだ。

 

このとき、末梢神経が炎症するから、
感覚障害や運動麻痺などが起こるよ。

 

 

二次症状
手足の感覚や知覚が麻痺したり、
色々な症状が現れてくるよ。

 

脱毛や皮膚疾患、筋伸縮、運動障害とか
本当にたくさんの症状が出てくる。

 

二次症状では、
角膜炎の併発で失明する人も出てくる。

 

 

ハンセン病 差別 歴史

ハンセン病についてもっとも注目しないといけないのは、
症状以上に差別の歴史

 

rekisi11

日本でハンセン病患者が差別され続けた大きな原因に、
日本のらい予防法があるよ。

 

 

隔離されたハンセン病患者には、
発病の可能性がない人も多かったんだ。

 

 

でも『らい予防法』で隔離されても、
誰も文句の言えない状態になっていた。

 

 

更にハンセン病の薬自体も1943年に登場して、
その後に治療法も確立して完治する病気になったんだけど…

 

『らい予防法』が廃止されたのは、
ごく最近である1996年であることは国家ぐるみの差別って言える。

 

 

らい予防法でのハンセン病患者や感染者の扱い

らい予防法では、
『ハンセン病にかかった人』や『らい菌感染者』を
収容所に集めて隔離していたんだ。

 

ami11

そして子供が出来ないように断種したり、
子どもが出来ても強制的な中絶を行っていた。

 

 

ハンセン病の薬は1943年に登場していて、
ハンセン病自体も適切な治療をすれば大事にはならない病気。

 

 

それなのにらい予防法で、
収容された人たちは酷い扱いを受け続けたんだ。

 

 

らい予防法 その後

国の『らい予防法』がハンセン病患者の差別を助長していたと、
患者や遺族が国を相手取って裁判をしたのを
覚えている人も多いと思うけど…

 

 

この裁判は熊本地裁で、
患者側が全面勝訴して控訴取り下げという形になったよ。

 

 

でも『らい予防法』の影響は残っていて、
帰る家などを無くしたり家族を失った人達が
隔離施設での生活を余儀なくされているんだ。

 

 

まとめ

薬が登場して治療方法も確立されたハンセン病。

 

 

現在は『らい菌』は感染力が非常に低く、
感染しても適切な治療を受けて完治できる

 

 

ただ、差別というのは怖いもので、
ハンセン病患者の人は当時から酷い差別を受けてきた。

 

 

当時の人達も差別が当たり前と思っていて、
当たり前と考えているから疑うこともなかったんだろうね。

 

 

現在の僕達が当たり前だと思っていることも、
数十年後には差別と糾弾される可能性があるって考えると、
怖いものを感じないかな?

スポンサードリンク