
熱中症対策の中心となるのは飲み物。
飲み物に注意をすることで、熱中症で生じる多くの症状を防ぐことができる。
でも残念なことに迷信とされるものも多い。
だから確実に熱中症対策を行えるように、飲み物に関する知識の間違いを知っておく必要がある。
熱中症とは?
そもそも熱中症とは、どんな症状を指すのか?
熱中症の症状として一般的な解釈は、体温が高くなる環境で体が周囲の温度に適応できずに起こるというもの。
もっと詳細に熱中症についてまとめると以下のようになる。
熱中症の原因
熱中症の原因を考えるときのポイントは、体温が高くなることが原因であること。
そして体温の調整がうまく出来ない原因は、高温や多湿等の環境が主となる。
熱中症のタイプ
熱中症には大きく分けて、以下の2種類のタイプがある。
タイプ1:非労作性熱中症
日常生活での日射病で高温障害。
タイプ2:労作性熱中症
何らかの活動時に起こる障害で、仕事やスポーツを行なっているときに起こる。
熱中症,熱射病,日射病には違いがある!
熱中症,熱射病,日射病は、よく混同されるけど別の症状。
だから対策を講じる場合に勘違いをしないように、違いをしっかりと認識しておいた方がいい。
熱中症
周囲が暑い環境で起こる障害の総称。
熱中症は以下の症状が特徴。
- 熱疲労
- 熱痙攣
- 熱失病
- 日射
- 熱射
熱射病
体内の熱を何らかの理由で放射できなくなり体内に熱がこもる。
そして体温が上昇して機能異常を起こす症状
意識障害からの死亡率が高い症状でもある。
日射病
炎天下で大量の汗をかいて脱水症状を起こす症状。
以下の症状が見られる。
- 頭痛
- めまい
- 倒れる
熱中症になりやすい危険な環境
熱中症を防ぐためには、熱中症が起こりやすい危険な環境についても知っておきたい。
よく知られている熱中症になりやすい危険な行動は以下の2つ。
- 屋外でのスポーツや活動
- 屋内での厚手の衣服の着用を長時間行う
次に上記以外の熱中症の危険な環境をまとめる。
湿度の高い環境
熱中症は湿度も発症の原因。
湿度が高い環境では、汗による蒸散が出来ない。
汗による蒸散は体温調整にとって、とても重要な機能であるため体内に熱がこもってしまう。
涼しい場所から暑い場所への急な移動
仕事などでクーラーの効いた部屋からいきなり外に出るときなども危険。
暑さに身体が慣れていない状態にのため、体温調整が上手にできなくなる。
熱中症の危険性が高まるタイミング
熱中症には、統計的に発症しやすいタイミングが存在する。
熱中症になりやすい時間帯
午前:10時ころ
午後:13時~14時ころ
上記の時間帯は、特に熱中症になりやすい時間帯。
だから、暑い時期にはこれらの時間帯は、涼しい場所で過ごすように心がけたい。
特に熱中症になりやすいスポーツの順位
- 登山
- 野球
- サッカー
- テニス
スポーツと一言でいっても、色々な物がある。
それらの運動の中でも、特に上記のような運動は熱中症になりやすい。
熱中症対策の飲み物 飲むコツ
よって良く冷えた飲み物ではなく、体温よりも少し冷えている程度の飲み物が熱中症対策の飲み物としては良いとされている。
更に飲む時には一気に飲まずに、こまめに飲む方が吸収の効率が良い。
熱中症対策の飲み物
熱中症対策の飲み物については、色々と言われている。
だけどスポーツドリンクが、多くの場合はもっとも熱中症対策の飲み物として語られている。
だけどスポーツドリンクは、名前の通り運動をした人のために考案された飲み物。
熱中症対策に活かす場合は、糖分が多かったりカロリーが高かったりするので注意が必要。
スポーツドリンク 人気の秘密
スポーツドリンクが良いとされる理由は、スポーツドリンクには塩分など電解質成分が多く含まれているため。
更に水分や塩分を、体内に取り組みやすいようにスポーツドリンクは考えられている。
スポーツドリンクには欠点もある
欠点の一つは糖分を多く含むスポーツドリンクも多いこと。
熱中症対策として飲むのなら以下のようなカロリーゼロで、血糖値には影響しないスポーツドリンクが良い。
- アクエリアスゼロ
- アクエリアスゼロ
- 熱中対策水
- 塩JOYサポート
- カロリーゼロ
スポーツドリンクの危険性
でもスポーツドリンクは飲み方を間違えると、欠点よりも酷い危険を生むことすらある。
スポーツドリンクを正しく、熱中症対策の飲み物とするために以下の知識を大切にしよう。
熱中症などを発症した時には使用不可
熱中症となった状態でのスポーツドリンクの摂取は水中毒となる危険性がある。
熱中症を発症したときは、スポーツドリンクの塩分濃度だけでは足りない。
スポーツドリンクの塩分濃度が足りないため、熱中症時に摂取すると塩分より水分を多く摂ることになり、血液中のナトリウム濃度が薄くなる。
この結果、低ナトリウム血症になることも。
糖尿病患者の摂取は不可
糖尿病患者の摂取にスポーツドリンクが向かないのは、単純に糖分を多く含んでいるスポーツドリンクが多いから。
糖尿病関連の迷信
スポーツドリンクを飲んで糖尿病になったという話もある。
しかしスポーツドリンクで糖尿病になった人のスポーツドリンク摂取量を見ると……全体的に量が多いのが分かる。
2リットルのペットボトルを1日で3本飲んでいたりと恐ろしい摂取量が判明する。
このようにスポーツドリンクで糖尿病になる場合は、過剰な摂取が原因である場合が多い。
ただし元々糖尿病体質である場合などは、通常の人よりも注意が必要なのは確か。
熱中症対策の飲み物|その他
熱中症対策の飲み物として、スポーツドリンク以外で良いとされる飲み物を紹介する。
みそ汁
以下の3種類を吸収できるから、みそ汁は熱中症対策に役立つとされている。
- タンパク質
- 塩分
- ミネラル
しかも3食毎日飲んでも飽きない日本の心。
麦茶
ミネラルが豊富。
麦茶に酢昆布や梅干しを組み合わせると一層効果的。
お茶
緑茶の中に天然塩で漬けた梅干しを入れてミネラルを摂取する人も。
塩の迷信
水や麦茶に塩を入れると熱中症対策になりますか? と、このような疑問を持たれる方も多い。
でも意外なことに、塩分に含まれるミネラルは微量。
よって塩分を加えるだけでは心もとないから、塩を飲み物に入れても熱中症対策の効果は期待できない。
熱中症対策で最強の飲み物は?
スポーツドリンクは、熱中症が気になる時期に多くの人に支持されている飲み物。
でも、熱中症対策で飲み物の最強と言えるのは、スポーツドリンクではない。
熱中症対策で最強の飲み物とされるのは、OS-1という経口補水液。
OS-1の特徴
- 厚生労働省は認可
- 医療用としても使用
- 薬局やドラッグストアでも販売
- スポーツドリンクより塩分濃度が高い
- 点滴と同じ成分
- 糖分0
どんなに熱中症対策の飲み物としての効果が高くても、手に入らなかったり高価過ぎて手が出せないのでは意味が無い。
でもOS-1は効果が高く、市販で販売されていて手に入りやすい。
値段の方は販売するお店によっても違うので、楽天辺りで↓チェックするのが良いと思う。
おわりに
気温は37度超えが当たり前な地域もあって、日本は熱中症天国になりつつある。
37度を超える地域では、かき氷なんかも沢山売れるハズ。
でも暑いからって、かき氷ばかり食べていると、血液中のナトリウム濃度が薄くなるから注意!
ついでに、飲み過ぎればお腹もガポガポになって情けないことに……。
熱中症対策は、日常生活を安心して送れるようにするために行う。
だから飲みすぎたり、気にし過ぎて日常生活に支障が出るのは本末転倒となる。
この点を考えると、熱中症対策として飲み物に配慮する場合は、自分のライフスタイルを考慮する必要があると言えるかもしれないね☆-( ^-゚)v
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