おわら風の盆という言葉は、どっかで聞いたことがあるけど内容は良く知らない──。
そんな言葉だけが知れ渡って、内容が知られていないパターンが多いのではと思う。
私も、そんなパターンにはまっていた人間の一人。
調べてみると、おわら風の盆は踊りのレベルの高さや独特の雰囲気が人気のお祭りであることが分かった。
おわら風の盆は、毎年20万人以上が見に行く有名なお祭り。
で、このお祭りに足を運んで不思議な雰囲気に魅了される人が多いのだとか。
今回のリサーチでは、そんなおわら風の盆とは何かについて記事にしてみた。
おわら風の盆とは?
おわら風の盆は独特な風情がある。
最近の小説では、渡辺淳一の愛の流刑地でも登場していた。
そんなおわら風の盆は、富山市八尾町で毎年9月1日~9月3日まで行われているお祭り。
盆踊りと風を鎮める豊年祈願が組み合わさったお祭りで300年以上も続いている。
おわら風の盆をモチーフにした切手も、最近では立山の室堂の簡易郵便から局販売されていたりもする。
だからこの切手も八尾町に行くことがあれば、お土産としてチェックしておきたいところ。
ちなみに前夜祭が8月20日辺りから行われる。
前夜祭では、おわら風の盆を開催する町が、毎晩、1町内ずつ町流しとか輪踊りとかをする。
おわら風の歴史
おわら風の盆の誕生には、13世後半に美濃国で創建された聞名寺っていうお寺が深く関わっている。
聞名寺が15世紀の中頃に、越中に進出を始めて八尾に室町時代の後半に来た。
聞名寺が八尾に進出した事がキッケになって、おわら節が美濃から八尾に伝えられたって言われている。
おわら風の盆 レベルの高い踊り手誕生
で名寺が八尾に進出した当時は、今のようなレベルの高い踊りはなかった。
現在のようなレベルの高い踊りの誕生には、八尾の商人と医師の存在が重要になってくる。
蚕産で大きな富を築いた八尾の商人達が、明治後半~大正時代に芸人や文人を招いて、歌詞の改善や楽器の追加とかを行った。
昭和になると医師である川崎順二という人が、私財を使って踊り手とかを育成して人材を育てた。
これらの結果、踊りは今のような完成度に達したと言われている。
おわら風の盆 踊りについて
おわら風の盆は独特な雰囲気があることで有名。
哀愁ある音色を出す胡弓で奏でる越中おわら節。
そして編み笠姿の男女のしっとりとした踊り。
薄暗い場所で見る踊りは、寒気がするほどの完成度と称する人もいるんだ。
おわら風の盆で踊っているのは、踊り手の多くは幼い年齢の頃から鍛錬し続けてきた、10代後半~20大半ばの男女。
若いながらも熟練の技に達しているのが凄いところ。
ちなみに踊りには数種類あるん。
- 豊年踊り
- 女踊り(優雅)
- 男踊り(勇壮)
- 男女ペアで
おわら風の盆を一層楽しむ深夜のおわら
おわら風の盆を一層楽しむには、深夜のおわらを知っておきたいトコロ。
深夜のおわらは、開催時間以降に行われる踊りだから例年の開催時間をまずは書いておくよ。
おわら風の盆の日程
- 毎年9月1日~9月2日まで。
- 時間は15時~23時
- 休憩時間17時~19時
途中降雨時の日程
- 晴れるまで一旦中止
- 注視時間は23時まで
実は23時以降も踊り続ける
23時までというのは公式行事の時間帯で、23時以降も気の合った者同士で未明まで踊り明けるのが通例。
23時以降に踊り続けることは、深夜のおわらって呼ばれている。
公式行事ではないからパンフレットとかには書かれていなけど、地域や老若男女に関係なく踊り続けることも、おわら風の盆の魅力であると言う方が多い。
でも深夜のおわらって公式行事ではないから、踊っている場所は現場を見つけない限り見ることが出来無い。
だから深夜のおわらに興味のある方は、事前に過去にどこで踊られていたかなどの情報を集めておく必要がある。
おわら風の盆で踊りの評価が高い町
おわら風の盆は11町内が開催していて、それぞれ違った趣向で開催しているよ。
でも町並みや雰囲気、そして踊りのレベルが高いと特に人気なのは鏡町。
評価が高い分、毎年大混雑になる点には注意が必要だけど。
おわら風の盆 混雑の現実とパンフレット
おわら風の盆は11町内で行われていて趣向もそれぞれ違うから、出来れば見比べてみたいところ。
でも現実には見比べるのは難しい。
何故なら踊りが一旦始まると、身動きが取れなくなるから。
混雑の具合は町ごとに違いがあるんだけど、特に諏訪町と鏡町は人気が高いから凄いことになるよ。
おわら風の盆のパンフレットをお忘れなく
そんな大混雑のおわら風の盆には、パンフレットが用意されている。
おわら風の盆パンフレット入手方法は2種類あるよ。
1.越中八尾観光協会のホームページから、データとしてダウンロードする。
2.おわら風の盆当日には、開催町内にて数箇所案内所が設置される。
この案内所でもパンフレットの入手が可能。
おわら風の盆 踊りの撮影
このように考える人も多いと思うけど、少し前の時間に行って手軽に写真撮影っていうのは無理。
早めに行って道の脇なんかの良いい場所を確保しないと、人が多すぎて写真撮影は難しい。
だからパンフレットを用意しよう
写真撮影などをしたい場合は、予めパンフレットで踊りが予定されている場所や時間を確認しておくのが鉄則。
そして踊りが予定されていたら、大通りで踊る場合が多いから早めに移動。
もちろん工事なんかで大通りで出来ないこともあるから、案内所なんかでも踊る場所を聞いておこう。
そしてカメラを用意して踊りが来るのをひたすら待つことに……。
ちなみにカメラのレンズは、踊りが暗い場所で行われることを考えて、初心者のかたなら明るいレンズを選んでおいた方がいいよ。
玄人の方であればレンズは好みのもので。
まとめ
今回は、おわら風の盆についてリサーチしてみた。
踊りの完成度の高さで有名なんだけど、幼い頃から特訓を受けているという所が土地のおわら風の盆への熱意を感じるところ。
私の地域には、そういった大きな歴史ある行事は無いからかなり羨ましいと感じる。