宇宙ごみを漁網で一網打尽!
このようなタイトルのニュースがある。

 

宇宙ごみ(スペースデブリと)は、
地球の衛星軌道上を漂っている
人工衛星の残骸やロケットの破片など。

 

この宇宙ゴミを除去することは、
今後の宇宙開発にとって大きな課題。

 

そんな、
宇宙ゴミという大きな課題に対し注目されているのが、
日本の漁業技術

 

JAXAと広島の老舗漁網メーカー、
「日東製網」(福山市)が協力しての計画が進行中。

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宇宙ごみを漁網で一網打尽!計画を簡単にまとめると…

宇宙ゴミを、
全長数キロの特殊なひもである導電性テザーに集めて
宇宙ゴミのスピードを減速。

 

減速させたら、
大気圏に再突入させて燃やしちゃおうぜ!

 

こんな感じの宇宙ゴミ除去計画

 

 

日東製網が作る宇宙ごみ(スペースデブリ)用の漁業網?は、
アルミワイヤステンレス繊維を組みあわせた素材で、
金属を使って編まれた長さ数キロにわたる網。

 

網の名前は導電性テザー

 

計画は、この導電性テザー
捕獲衛星に積みこんでロケットで打ち上げる。

 

捕獲衛星が軌道に乗った後はどうなるのか?

捕獲衛星が軌道に乗った後は、
捕獲衛星のロボットアームで、
宇宙ごみに網を取りつける。

 

その後、
アームの先端を切り離す

 

宇宙ごみを漁網で一網打尽!
なぜ導電性テザーで宇宙ごみを捕獲できるのか?

導電性テザーは地球のまわりを周回しながら
少しずつ電気を帯びていく。

 

すると地球の磁場が、
導電性テザーに影響し始める。

 

そして、
少しずつ高度を下げさせる力となって働くことで、
大気圏にゴミごと再突入!

 

その後、
大気圏に突入した中のゴミが燃え尽きる。

 

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導電性テザー最大のメリット

この導電性テザー最大のメリットは、
燃料が不要という点。

 

燃料が不要だからエコ!

と、いうのもあるけれど
それ以上に構造が複雑化しなくても良いのが、
最大のメリットだとか。

 

燃料が必要な仕組みだと、
燃料タンクやエンジンなどの装置が必要となる。

 

する衛生の大きさも必要になり
コストなどが大きく膨れ上がる。

 

更に複雑な機構だと
構造上の欠陥も生まれやすくなる。

 

だから燃料を必要としないメリットは計り知れない。

 

宇宙ごみを漁網で一網打尽! 日東製網の紹介

日東製網は創業1925(大正14)年の老舗。

 

有名な商品は、
無結節網(むけっせつあみ)の製造機。

 

無結節網(むけっせつあみ)とは、
結び目なしに編み上げる丈夫な網。

 

この製造機の開発により
無結節網、国内シェアの半分以上を占めている、
トップ企業となる。

 

導電性テザーの開発依頼は、
JAXAから6年ほど前に行われた。

 

現在は捕獲衛星の打ち上げ時期等は未定
でも予定としては2年後を目指しているとのこと。

 

宇宙ごみを漁網で一網打尽!

しかし宇宙と海が結びついたことには驚いた。

 

これからも宇宙に対して
日本が培ってきた漁業技術が役立つ場面も多くなりそう。

 

海洋技術が宇宙で活躍することは、
近くに海がある場所に住む私にとってなんとなく誇らしい。。。

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