鏡開きといえば緑のカビを取るのに苦労する儀式!
(平成っ子には分からないかな?)
そんな鏡開きには、神様と関係した由来や意味がある。
今回のリサーチ対象は鏡開きの意味や由来について!
きっと鏡餅を食べるために緑色のカビと戦う価値を理解してもらえると思う(ノ´▽`)ノ
鏡開きとは?
鏡開きは新年の仕事や行事で、その年の初めに行う儀式。
お正月の区切りとなる儀式で、昔から親しまれてきた。
そんな鏡開きという言葉には、縁起を考えた意味がある。
- 鏡=円満という意味
- 開く=末広がりで縁起がいい
鏡開きの開きという言葉はお武家様の都合
最近の鏡開きは、パックのお餅を開けるだけというのがほとんど。
でも、少し前までは、お餅を木槌(きづち)や手で割り砕いていた。
包丁などで切らないのは、切腹を連想するから武家社会で嫌がられたから。
そして割るのに開くと言葉を置き換えたのは、割るという言葉の縁起が悪いから。
では、鏡開きには他にどのような関連知識があるのかというと──。
- もともとは武家社会の行事
○お正月の11日にお餅を割り食べる習慣があった
○鏡開きはお正月に一区切りつけると同時に仕事始めの合図でもあった - 神様が鏡餅に宿っている時期を松の内という
○関東は1月7日までが松の内
○関西では1月15日までが松の内
○昔は二十日正月が一般的だったため20日が鏡開きだった
しかし徳川の三代将軍である徳川家光が慶安4月4日20日に亡くなる
徳川家光の月命日である20日が避けられるようになり11日に落ち着いた - 切るのは厳禁
○刃物を使って餅を切ると切腹を連想し武家が嫌った - 槌などで割るようになった
○割るという表現は縁起が悪いから末広がりで縁起がいい開くを使った - 木槌や金槌を使うのが主流
○相当乾燥しないと割れないので注意 - 何故、餅なのか?
○餅を天皇家を象徴する三種の神器の一つに見立てていた
餅=鏡
干し柿=剣
橙(だいだい)のミカンなど=勾玉
○重なった餅を使うのは重ね重ね家が反映しますようにという意味
当時の鏡開きは、仕事始めの合図でもあった。
- 鏡開きをすることは仕事始めでもあった
○鏡開きを終えると…
武士=櫃(ひつ)を開いて具足などを取り出す
商家=蔵を開けた
農村=田打ちという作業を行った - 剣道などの日本武道では鏡開きを仕事始めとした名残りがっている
○道場開きの時に鏡開きをする
○道場開きに、お汁粉を振る舞うなど
鏡開き前に、鏡餅を食べてはいけない理由
お正月には年神様を迎え入れるという意味がある。
で、年神様の依代が鏡餅。
11日(関西だと15日)を過ぎると、年神様が鏡餅を去っていっている。
※神様が宿っている時期を松の内と言い、1月7日(関西では1月15日)までを指す。
でも年神様が依り代にした鏡餅には、年神様の力が宿っていると言われている。
だから鏡開きをしたら鏡餅を食べることは、神様の力を分けてもらうという意味がある。
でも鏡開きを行う11日より以前に、お餅を食べてしまうと年神様の力が、まだ弱い内に食べることになる。
それに年神様に失礼でもなるとされている。
- 鏡餅は年神様の依り代
○鏡餅が御供え物ではなく神様の宿る場所 - 松の内の間に食べることは…
○招いた年神様をゆっくりさせないということ
○鏡餅に年神様の力が宿らないのでご利益なし
まとめ
現代は真空パックの鏡餅が主流な鏡開きの鏡餅。
平成っ子達は知らないかもしれないけど、昔は鏡餅に生えた青カビを頑張ってとりながら食べた。
子ども心ながら、大丈夫かと心配になった( ̄∇ ̄+)
そんなカビを一生懸命にとった過去の鏡開きは、年神様の力を授かり1年を健やかに過ごそうという儀式。
めでたい儀式であると同時に、お正月から気持ちを切り替えることも出来るから、カビと戦う価値は十分にあるはず。
で、現在は小分けした餅のパック詰めが、鏡餅の主流になっている。
平成っ子には、カビと戦わずに済むパック餅が、れほど恵まれたものか声を大にして言いたいトコロ。
でも、パックされた鏡餅を選ぶにしても、せめて鏡餅の形をしたものを選んだほうが、良いんじゃないかな~と萌え猫は感じる。
なんといっても鏡餅は神様が宿る依り代。
だから鏡餅は、ありがたみのある形の方が良いかもね☆-( ^-゚)v
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とはいえ、コチラはお酒なんかの樽のフタを割る方の鏡開き。
このとき行う鏡開きは、インパクトのある人気のイベントの一つ。
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もちろん、この鏡餅にも様々な由来がある。
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鏡餅と言えばお正月。
お正月になるとおせち料理やらなんやらいろいろと食べる。
でも和食ばかりで飽きてしまうことも──。
そのような時には、少しの工夫でおせち料理をワインに合う料理に加工してみても良いかもしれない。
またお雑煮もお正月の定番。
お雑煮のお餅や具についても、色々ないわれがある。
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