芽の輪くぐりとは何か?
そして芽の輪くぐりの作法と危険な行為をまとめてみた。
茅の輪くぐりって何?
茅の輪くぐり(ちのわくぐり)は、
大祓(おおはらえ)で行われる除災行事の一つ。
ちなみに茅の輪というのは、
竹で輪を作って茅を巻いたもの。
茅の輪くぐりには、
知らずに犯した罪や穢れを除き去る祓えの行事という意味があり、
多くの人に親しまれている。
6月の大祓は夏越の祓(なごしのはらえ)と呼ばれている。
(六月祓とも呼ぶ人もいる)
12月の大祓を年越の祓(としこしのはらえ)
そして茅の輪くぐりは、
夏越の祓(なごしのはらえ)にて行われる。
茅の輪くぐりでの作法
作られた茅草の輪の中を氏子が、
- 左まわり
- 右まわり
- 左まわり
このように八の字に
三回通って穢れを祓う。
ちなみに奈良県の大神神社だと、
茅の輪が榊・杉・松をかかげた3連となっている。
そして奈良県の大神神社だと
茅の輪潜りの順番も違っていて
- 中(杉)
- 右(松)
- 中(杉)
- 左(榊)
このような順番になっている。
神事というのは神社ごとに違いがある場合があるから
作法としても気をつけたいところ。
次に茅の輪くぐりでの危険行為について
作法というよりも危険行為といえるほどの
やってはいけないこともある。
それは茅の輪のカヤを引き抜いて持ち帰る行為。
この行為は多くの人がやってしまっているけど、
茅の輪くぐりは本来は罪や穢れ・災厄をカヤに移して
無病息災を得る風習。
よって茅の輪のカヤを持ち帰るということは、
色々な人が移した罪や穢れ・災厄を
わざわざ自宅に持ち帰るという行為につながる。
厄落としのために茅の輪くぐりをして
他人(多人数)の厄をわざわざ持ち帰っているようなものだから
差し引きマイナスといえるかもしれない。
ここからは茅の輪くぐり関連の豆知識。
茅の輪くぐりが有名な神社は…
- 下鴨神社
- 浅草神社
- 日枝神社
- 湯島天神
- 大神神社
- 氷川神社
- 吉田神社
- 大阪天満宮
- 寒川神社
- 明治神宮
- 神田明神
- 上賀茂神社
大体こんなと神社が、
ネットでも多く検索されている。
ついでに茅輪くぐりの由来も調べてみた。
蘇民将来の伝説が元になっている。
簡単にまとめると…
蘇民将来において
武塔神がある兄弟に対して宿を求める場面がある。
裕福な弟(巨旦将来)は宿を断る。
兄(蘇民将来)は快く泊める。
翌日、武塔神が宿を受け入れた蘇民将来に対して
「萱で輪を作り腰に下げると病にかからずに済む」
このように伝えてから出立する。
その通りにしたら
蘇民将来の一家は流行病にかからずにすんだというお話。
別の伝承も多くあるけど、
この伝説が最も有名かもしれない。
今回、茅の輪くぐり 作法と危険行為について調べた結果は以上!
茅の輪くぐりとは?作法と危険行為のまとめ
茅の輪くぐりの風習は、
私の住んでいる所では馴染みが薄い。
私の故郷では厄落としの習慣としては、
紙で作った人形を体にこすりつけて
厄を人形に移すという習慣がある。
他の地域ではどんな厄落としの習慣があるのかな~
こんなことが気になった。